ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

インドネシア

憂鬱なクリスマス 世界情勢編

スシロ先生から、長い長いクリスマスのご挨拶が届きました。最近、ご長男が同郷の美しい女性と結婚されたそうです。写真で見る限り、結婚式の様子は、ほとんど我々日本人と異なりません。私どもの結婚式では、和洋折衷式でフランス料理、という形式にしまし…

信教の自由に関する国際報告書

昨日は、米国から『信教の自由に関する国際報告書』(2008年)が届きました。1998年以降、インターネットで、毎年マレーシアの項目だけはチェックしてファイルも作ってあります。いつの間にか、フォームが記入できるようになっていたので、「報告書が欲しい…

祝・オバマ・アメリカ新大統領

たった今、ニュースで、アメリカ大統領選の結果が公表されました。 オバマ氏に関しては、「初の黒人大統領」とはいえ、お母様が白人でいらっしゃるわけで、インドネシアで育った経緯など、宗教上も民族上も、アイデンティティに一つわかりにくい面があります…

この頃の勉強

今日は、銀座の聖書図書館から、依頼しておいた昨年発行の英文の文献コピーが届きました。アラブでのイスラームの発生とアラビア語への聖書翻訳の関係性について言及されていること、初のドイツ語訳聖書は、マルティン・ルターによるものではないなど、なか…

祝・ノーベル物理学賞

やっぱりうれしいですね、今年の3人のノーベル物理学賞受賞が久しぶりに日本の方。しかも、私の故郷、名古屋のご出身が2人もですよ!もっとも、母校(注:父と妹の母校でもある)は、昔から、理系は強いが文系はからっきしダメだと言われていたので、何らお…

マレー語における神の名の問題

昨日は、9.11米国同時多発テロ事件の7周年ということでしたが、私自身は、ブリズベンのスシロ先生と、思いがけず、マレー語における神の名をめぐる議論で、メールを何度も交換して楽しく(?)過ごしました。もっとも、きっかけはABCラジオ放送の件なのです…

オーストラリアのABCラジオ放送

昨夕久しぶりに、オーストラリアはブリズベーン在住の聖書翻訳コーディネーターでいらっしゃるジャワ系インドネシア人スシロ先生から、メールが届きました。 ちょうど半年前に、「マレーシアの神の名問題で、オーストラリアのABCラジオ『リングア・フランカ…

最近の出来事から学んだこと

話は逆戻りしますが、先日のシンガポールからの美術担当教師グループと、3時間半ほど交流した経験を通して、いろいろと考えさせられたことがあります。初対面でも、それぞれの人柄や立場などが何となく透けて見えたのは、興味深い経験でした。 たまたま、関…

再会と新しい出会いと...

地域研究とは自己の映し鏡である、と十数年前に教わりました。研究だけでなく、人間関係でも同様でしょう。自分の価値観が相手に反映されて、そのフィードバックが自分に返ってくるのです。特に、海外に出た時、公的な目的以外の自由な時間に、どこへ行き、…

シンガポール雑感とお土産の話

シンガポールといえば、私が小学校の頃だったか、父方の叔母が医学会出席のためか何かで出かけ、タイガーバームをお土産に買ってきたことを覚えています。日本でそういうものが珍しかったのか、シンガポールらしかったからなのか、今では判然としませんが、…

うさこちゃん びじゅつかんへいく

...というわけで、7月27日には、大阪港にある天保山サントリーミュージアムへ行き、うさこちゃんことミッフィー展すなわち、ディック・ブルーナ氏によるモダンアート展示会を楽しみました。 ここ数日ブログを更新しなかったのは、その余韻に浸っていたからで…

世の中広しといえども...

先程、ロンドン在住の広東系マレーシア人女性から連絡をいただきました。いつも文章を書くのはご主人の役目だとばかり思っていたので、とても珍しく思いました。 もっとびっくりしたのは、彼女が大家族の出身だと書かれてあったことです。知り合って17年にも…

ムスリム文書とキリスト教文書

昨日は、雨だったこともあり、ほぼ一日中“Christian Literature In Moslem Lands: A Study Of the Moslem And Christian Press In All Mohammedan Countries" George H. Doran Comapny, New York, 1923を読んでいました(参照:2008年4月19日・6月8日付「ユ…

平和と文化的寛容の教科書分析

昨日の「ユーリの部屋」の文末に書いた中東の教科書分析が気になり、とうとう今日の午前中は、それに夢中になってしまいました。(こんなことをやっている場合じゃないのに)と思う一方で、目から鱗が落ちる(パウロですね!)ような鮮やかな思いがしました…

『神の名におけるテロ』を再読して

一日中、学会誌用の原稿書きに集中したため、お約束の「第二弾」に入れませんでした。締切には間に合い、ほっとしていますが、疲れもどっと出ました。 読んだ本の感想とはいえ、ブログで書く以上は、ある程度きちんと証拠づけておかないければならないと思う…

キリスト教連合と 『ヘラルド』裁判

昨日のマレーシアの電子版新聞『マレーシア・キニ』(http://www.malaysiakini.com)によれば、Rustam A. Sani氏が昨朝早く、呼吸困難で逝去されたとのことです。64歳でした。 この方のマレー語著作『新マレー人とマレーシア民族』(“Melayu Baru dan Bangsa…

復活祭とプリム祭と

今月は、学会発表前は片付いていたのに、いつの間にか、資料などが山積みになり、家計簿をつけるのも滞ってしまっています。記録をきちんとつけておくことや、資料を整理することも、自分の大切な仕事のうちだと認識しているので、これは早急に済ませなけれ…

名前に寄りかからないこと

2月下旬、シンガポール聖書協会の総主事宛に、遅ればせながら、昨年6月の国際聖書フォーラム2007のレセプションでのお写真をお送りしたら、その後、週一回発行されているというメールマガジンが届くようになりました。マレーシアの教会総主事とも交流のある…

組織や肩書ではなくその人自身を

というわけで昨日は、いささか気抜けしたような感じがしました。 案の定、今日の午前11時過ぎになって、ようやく17日付名古屋発消印、18日付こちらの郵便局消印の速達が届きました。つまり、例のおばさんが自分を守ろうとしていい加減なことを言ったようなの…

東京から帰って来ました

しばらくお休みの続いていた「ユーリの部屋」ですが、この辺りで再開することにいたしましょう。実は、風邪なのか花粉症の再発なのか、このところずっと咳と鼻づまりと涙目が続いているので、もうしばらく休んでいたいのですけれども。12日と13日には、東京…

「ユーリの部屋」再びお休みします

これから、しばらく没頭すべき準備等がありますので、「ユーリの部屋」はひとまずお休みさせていただきます。明日、もし余裕ができれば日文研の講演会に行く予定ですが、この分では多分欠席して準備の続きをすることになるでしょう。また、あさっては梅田で…

オランダでの思い出その他(2)

昨日、オランダの文通友達の話を書いたので、その続きを少し綴ってみようと思います。繰り返しになりますが、時間に多少余裕のある今だからこそ書けることでもありますから、今のうちに、というわけです。 改めて考えてみると、当時の私は、学生という身分に…

ワークショップ・学会の発表など

昨日は、タイミングよく事が運び、心地よく過ごせました。まず、午前中、財団法人日本聖書協会から前日に届いた郵便の件で、電話をかけてお問い合わせをしました。翻訳部に新しく入られた先生が応対してくださり、明快で丁重ななお答えにすっかりよい気分に…

あしながおじさまからのプレゼント

インドネシアのスハルト元大統領が亡くなりました。政治家としての評価はさまざまで、これから解明が進む研究分野もあるのでしょうが、とにもかくにも、一つの時代の区切りという感じがします。 大阪府知事選では、今後の手腕が厳しく問われるであろう結果と…

ムスリムとの関わりについて

実は、英語版“Lily’s Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)に転載する予定だった、マレー語における神の呼称をめぐる騒動についてのニュースや意見文が、山積みになっています。はい、クリスマス前からマレーシアで再浮上している問題です。当局も、世…

前田護郎主筆『聖書愛読』(10)

しばらくお休みしていたシリーズ、再開いたします。毎回、前田護郎先生シリーズを楽しみにリンクしてくださっていた皆様、お待たせいたしました。数日前、教文館からのメールマガジンに、また前田護郎先生の選集『聖書の思想と言語』が紹介されていました。…

実利的な話と高尚さを装う話

と、疲れに任せて(?)またまた愚痴を書いてしまいました。まあ、物言わぬは腹ふくるる業ですから。「ブログっていいですよね」と、新渡戸シンポの頃、S子さんが言っていました。(久しぶりにS子さんのご登場です!)はい、そう思います。人を理解するのは…

ユーリの部屋 再開します

しばらくお休みをいただいていた「ユーリの部屋」を再開いたします。本棚の整理に資料作りに、とテンションを上げて集中して頑張ると、その後、どっと疲れますねぇ。小さな子どもがいたら、こんなことをしてなんかいられません。そして、お留守番をしてくれ…

文献資料の山を片づける

洋間の本棚ともう一つの部屋にある資料の山の整理に、思った以上に時間がかかってしまいました。しかし、何かのきっかけでもないと、なかなか片づかないのも、(私にとっては)事実です。疲れましたけれど、ようやくすっきりしました。 以前、日文研の公開講…

前田護郎主筆『聖書愛読』(1)

2007年11月2日付「ユーリの部屋」で触れた教文館のメールマガジンが、今日も届きました。繰り返しになりますが、宣伝がてら、その一部を以下に複写いたします(ただし、私は教文館の回し者ではありません、念のため)。◆『前田護郎選集1−聖書の思想と言語−…