ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年を振り返る

2009年も終わりに近づいてきました。 さて、本年の目標はどの程度達成できたでしょうか。 今年の抱負は...1.もっと独創的で創造的で新鮮な考え方や行動ができるようになること2.小さくとも公共善を目指した何らかの貢献を一つずつ心掛けること3.より楽…

我が師・我が友

ムスリムの断食明け挨拶に、「自分のしたことでご迷惑をかけたならば、どうぞお許しください」という意味のことばが含まれています(Selamat Hari Raya Aidilfitri. Maaf Zahir dan Batin.) 。これを知ったのは19年前、インドネシアとマレーシアで見つけた…

先達に学ぶ (3)

おととい、我が家に37インチの薄型テレビが入りました。「テレビなんて見ている暇ないし、ニュースは新聞と朝夕のラジオで間に合うじゃない?」と主張していましたが、よくよく考えてみると、ユービキタス大学の生涯学生としては(参照:2009年11月30日付「…

先達に学ぶ (2)

引き続き、加藤静一(著)『十年経たるか』(形象社)から抜粋引用させていただきます(参照:2008年4月22日・2008年8月6日・2009年12月15日・2009年12月16日・2009年12月27日付「ユーリの部屋」)。 (前略) しかし問題はこれからの人生であります。アメリカ…

先達に学ぶ (1)

今年の元旦の『信毎』に、臼井吉見さんはこう書いている。「最近、憲法改正案が出ているようだが、今の憲法を外国から押しつけられたものとだけ考えるのは間違っている。わが国には既に、それを求めるに足る国民の歴史的実践があった。大正デモクラシーがそ…

教育問題と哲学思想の基盤つくり

11月に宿泊した首都圏のビジネス・ホテルでは、宿泊客に無料で『讀賣新聞』を置いていました。好きなように一部とってよいのだそうです。普段は、何か気になる事件があった時のみ、比較材料として近所の図書館でしか読まないので、これはありがたいサービス…

知を愛する郷土 (4) 奨励

母校(学部)の諸先生方および卒業生諸氏が綴られた2003年の文集から、最後に、私が最も好きな文章をご紹介させていただきましょう。 こういうことを、さらりと楽しげに書ける先生は、私の学生時代には、もっと多かったように思います。だから本を読むのが好…

思い出すことども―恩恵の伝達―

私の属するある学会の会報で、「三歳(児)神話」の呪縛にのってしまい、その結果、三人の子育てが長引いて自分の研究が遅れた、という反省を書かれていた女性研究者について知りました(もっとも、ご謙遜であることは承知の上です)。別の学会では、学会会…

偏差値教育の弊害は今に至る

昨日は冬至。恒例に従い、かぼちゃを圧力鍋でふかし、ゆず2つをお風呂に浮かべて楽しみました。 ところで、結婚前に主人は、「僕たちの子、絶対かわいいよ。色白で目が大きいことは確実だ」と、何度も言っていました。そして、「頭のいい子が生まれるかなぁ…

知を愛する郷土 (3) 恩恵の継承

よく、「あなたはどなたの指導を受けたのですか」と尋ねられることがあり、その度に身震いしていました。一方、大学院の時には、指導教官(この方は朝日新聞の編集部に所属されていた生粋のジャーナリストで、元海軍出身でした)から「ユーリさんは、古風な…

知を愛する郷土 (2)

勘違い女性って、博士号を持っている私に近い世代の人に目立ちます。主婦生活が楽しいのは、常識的に話が通じるという安心感に囲まれているからです。 別に、恨み手帳をつけているわけではありませんが、あまりに衝撃的だったので、この混迷を深めた現代日本…

知を愛する郷土 (1)

母校(学部)を久しぶりに思い出したところで、2003年に大学校史編纂委員会(編)がまとめた回想集『想い出』を本棚から取り出し、再び読み返してみました。入学後25年経った今、諸先生方の深い慈しみと真理愛および先見の明を感じた次第です。 まず、「校歌…

封印をとくと...

昨日は、封印していた遠い記憶について、原資料を引き出して文章にまとめる作業をしたので、やっと、ぼんやりしていた視界が明るくなったような思いがしました。 先程も、「子ども手当」の話をテレビで少し見て、何だか情けない話だなあ、と憤慨したのは、第…

こんな日本にしたのは....

「はじめに」 大学は学問の府であり、研究と教育を使命とするものであることは、いうまでもありません。しかし、研究と教育を行うのは教員であり、学生はもっぱら教育を受ける受動的なものと考えるのは正しくないと思います。研究と教育とは真理の探求という…

よい社会をつくるために

このところ、主人と盛り上がった話について、その一部をブログに書いています。念のため、最近はやりの「個人情報」が大丈夫なのかどうか、尋ねてみました。すると、「いいよ。僕の話なんて全然おもしろくもないし、振っても何も出てこないからさぁ。お金に…

加藤静一文集『十年経たるか』 (2)

「自己の周囲のもろもろすべて自己の延長拡大でもあることを深く認識することが前提であり、この認識なくして単に汝の隣人を愛せよと言ってみたところで、それは偽善的であるとも反論されかねないのである。しかし、またこんな先哲の言を繰り返してみても、…

加藤静一文集『十年経たるか』 (1)

「最近の社会状勢は特に厳しいものがあり、就職難も深刻になってきていることは教師の親心としても誠に胸の痛む思いであります。しかし、人間到る処青山在りの気概をもって難局に挑戦し、新生面を打開されるよう切望するものであります。 今や交通機関の発達…

ここでひと息(2)

昨晩、帰宅すると、思いがけず主人が、洗濯をして干したものまで(一部ほんわりと)たたみ、ご飯の用意をして待っていました。 普段はだいたい穏やかな日々なのですが、毎度のことながら、私が出かけて行って発表する直前というのは、睡眠時間が不足している…

後のお楽しみに

週末には、毎年恒例の研究大会が開かれます。今回は大阪市立大学で開催されるということだったので、一大阪府民として、本当に久しぶりに訪問することにしました。多分、これが二回目になるでしょう。(ちなみに、先月のICUも二回目でした。) 研究発表や学…

今日は何の日か

「今日が何の日か知らない人も増えてきた」と、今朝のどこかの新聞に書いてありました。その意味においては、マレーシアと関わっている以上、私には忘れられない記念日です。 ところで、2005年8月にコネティカット州のハートフォード神学校を訪問した際、利…

睡眠学習の思い出

昼食をはさんで、ドイツ語とスペイン語の勉強をしています。これは日課の一つで、「継続は力なり」のことわざ通り、ばかにはなりません。恐らくは、毎日の負担が軽いのが、長続きの秘訣ではないかと思っています。ドイツ語は、かれこれ22年、スペイン語は21…

もしこれが事実なら....(1)

「メムリ」(http://memri.jp) Special Dispatch Series No 2663 Dec/3/2009(http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP266309) 「私は青年時代、死を愛することを教えられた」 リベラルなインターネット・マガジンAafaq(www.aafagmagazine.com )のシニア・…

お知らせ

このブログの定期愛読者、あるいは一見さんも含めた突然の訪問者の方々へのお知らせです。 プロフィール欄をクリックしていただくとおわかりのように、本ブログは、次の英語サイトとリンクされています。作成者は私「ユーリ」です。 1.http://d.hatena.ne.j…

一つのパレスチナ和解合意文書

「メムリ」(http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=IA56609) Inquiry and Analysis Series No 566 Dec/2/2009「エジプトがまとめたパレスチナ和解合意文書」 C・ジェイコブ(MEMRIの研究員) ・はじめに この1年間エジプトは、パレスチナ内部抗争の終結を目…

平山郁夫氏のご逝去

「朝日コム」(http://www.asahi.com) 「日本画家、シルクロード 平山郁夫さん死去 79歳」 2009年12月2日14時1分 (自作の前で語る平山郁夫さん=07年2月26日)2009年秋に開かれた再興第94回院展に出品された平山郁夫さんの日本画「文明の十字…

種切れにならない秘訣

今日から12月です。あと一ヶ月、がんばりましょう! ところで、昨晩の佐藤全弘先生の「第二ヴァチカン公会議」の前座に当たるご講義、なかなか楽しかったです。27名ぐらいの出席で、ご年配者中心でしたが、皆、真剣そのもの。熱心にノートをとり、質問も活発…