ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

オランダでの思い出その他(2)

昨日、オランダの文通友達の話を書いたので、その続きを少し綴ってみようと思います。繰り返しになりますが、時間に多少余裕のある今だからこそ書けることでもありますから、今のうちに、というわけです。 改めて考えてみると、当時の私は、学生という身分に…

オランダでの思い出その他(1)

昨日ふと、1980年代から90年代初頭にかけて、数年間文通を続けていたオランダ人のペンフレンドのことを思い出しました。彼女の名前はディアナ。ほぼ同い年でした。学部3年の春休みに、彼女の家に二泊させてもらったことがあります。ロッテルダム近郊の小さく…

自己防衛か自己受容か?

去年の今頃は、イスラエル旅行の準備に追われていたことを懐かしく思い出します。私の場合、準備とは、服装や持っていく荷物のことではなくて、イスラエルに関する書物を集中して読み、ノートにまとめる作業のことでした。出発前と帰国後の数週間で、計30冊…

キリスト教がマラヤに伝えたもの

昨日の「ユーリの部屋」に関連して、もう一点、是非とも書き記しておきたい私なりのエピソードがあります。 マレーシアとの関わりは、プロフィールにも簡単に書いたように、大学院修了後の1990年4月に、国際交流基金の派遣により、マラヤ大学予備教育課程で…

マレーシアのクリスチャンとのご縁

おととい、主人がテレビをいじっていて、「あ、この人いいねえ」と言うので画面を見てみると、ギドン・クレーメル率いる弦楽奏団の来日公演が放映されていました。口を半開きにして奏する姿など、庄司紗矢香さんはこれをマネしているのかと思いましたが、そ…

マレーシアの総選挙とクリスチャン

昨日付の英語版ブログ“Lily’s Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)では、3月8日にマレーシアで行われる総選挙に対する、キリスト教指導者層からの啓蒙的呼びかけや牧会書簡などを、まとめて掲載いたしました。ご興味のある方は、どうぞご覧ください。…

人のふり見て我がふり直せ

今冬は寒いと言われていたものの、外に出ると、いつの間にかほのかに春の香りがします。都心ではなく、山々に囲まれた自然と水の豊かな土地に住むことの幸いは、樹木や花々や鳥たちの生態状況を通じて、敏感にいち早く季節を感じることができる点にあるかと…

マレーシア研究と聖書問題

昨日は、電子版新聞『マレーシアキニ』がメールマガジンで送ってくれた新刊書紹介の中から、一冊を注文しました。パソコン上の手続きが不調で戸惑ったのですが、メール連絡すると、すぐに代行してくれ、しかも対応がきちんとしていたので、助かりました。ど…

「煙れる亜麻」/「ほのくらき燈火」

太田愛人先生のお話があまりにもおもしろかったので、新渡戸稲造の矢内原忠雄訳『武士道』や会場で買った太田愛人先生のご著書を、ラインを引きながら夢中になって読んでいるところです。なるほど、10年前には頭で読んでいたのが、今なら多少は実感を伴って…

本物の学者とは

性格的に見れば、細かいことに対して頑固でこだわりが強く、いつでも本当のことを正確に語らなければならないと思い詰める癖があります。そのためか、昔からよく「あなたは学者さんだから」と言われていました。近いところでは、うちの主人が「現実的ではな…

マレーシア総選挙とキリスト教会

来月8日には、マレーシアで総選挙が行われる予定です。今日付英語版はてなブログ“Lily's Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)では、『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』から、マレーシアの教会と選挙政治の関係についての記事を1件のみ複…

「武士道」の話から来し方を考える

このブログを書き始めてだんだん気づいたことは、なぜ(自分はたいしたことない)と思ってきたのか、あるいは、思わされてきたのか、ということです。 誰の目にも触れる可能性のある媒体を通して書いているのですから、単なる内向きの独り言では問題外ですし…

新渡戸稲造『武士道』のお話

昨日は、小雪の舞う中を京都北部まで出かけて、「修学院キリスト教セミナー」第5回目の講師でいらっしゃる太田愛人先生から「新渡戸稲造の『武士道』の歴史的背景―敗者の精神史―」と題するお話をうかがいました。(参照:2007年12月24日付「ユーリの部屋」)…

読んだ本・聴いた音楽

2008年1月28日付「ユーリの部屋」で言及させていただいた‘あしながおじさま’からのプレゼントの一つに、無教会研修所『無教会研究:聖書と現代』第8号(2005年)があります。 中身が濃いので、少しずつゆっくり読んでいるのですが、(さすがは)と思う記述が…

どのように人生の整理をつけるか

「しあわせな人生のために健康であることは欠かせません」と、人間ドックや健康診断の勧めのパンフレットには、キャッチフレーズとしてよく書かれています。 20代ぐらいまでは、確かに私もそう思っていました。実家では、一人も入院も事故もなく暮らしていた…

マレーシアやマレー語聖書のこと

先程、入力していたら突然、パソコンが勝手に再起動してしまい、全文消えてしまいました。今朝の朝刊には、来月にマレーシアの総選挙が行なわれる見通しだとのニュースが、かなり大きく掲載されていました。今回は、青天の霹靂で、長年の友人も立候補するこ…

ワークショップ・学会の発表など

昨日は、タイミングよく事が運び、心地よく過ごせました。まず、午前中、財団法人日本聖書協会から前日に届いた郵便の件で、電話をかけてお問い合わせをしました。翻訳部に新しく入られた先生が応対してくださり、明快で丁重ななお答えにすっかりよい気分に…

シャリーア法に関する解釈の相違

キリスト教からイスラームへの改宗理由について、日本人ムスリムの話では、「キリスト教は人の心の内面までのぞこうとするが、イスラームでは内面については問われないから」と聞いたことがあります。指摘されて考え直してみると、確かに一理ある面もなきに…

個人ブログとホームページの連携

考えてみれば、このブログでも、研究会や学会用の原稿にしても、資料を集めてあるものの、まだ触れていないテーマがたくさんあります。ノートにリストアップして、各テーマ毎の下書き案をワードに入力してあるのですが、充分煮詰まっていないためか、あるい…

医師と牧師を兼業する一事例

私の住む町に、平日は開業医を務め、日曜日には牧師業をして数十年という方が、一人いらっしゃいます。公立の医科大学で医学の専門教育を受け、医学博士号も取得されています。そして、牧師資格は、アメリカの通信教育で勉強して得られたものらしいです。前…

マレーシア国立交響楽団など

マレーシア国立交響楽団(Orkestra Simfoni Kebangsaan)というものがあります。 楽団員がどういう背景を持つ人々なのか、私はよく知りませんが、ムスリムも華人も何人か含まれています。昨年11月下旬に本棚の整理をしていたら、日本人学校に勤務していた友…

昔の経験が今をつくる

以前も書いたことですが、小学校3年生から新聞投稿を始めました。もっとも、大人向けの地方紙や全国紙への投稿は、大学に入ってからです。毎日新聞社発行の『毎日小学生新聞』と『毎日中学生新聞』に作文やお習字を送って、時々掲載していただき、しばしば全…

余白の残し方 余白の受けとめ方

昨日は、思いがけず、某所から電話インタビュー(?)を受け、半日、一人で興奮状態でした。その詳細はいずれ明らかになることとして、ポイントは、忙しい現代社会において、「いかに余白を残すか」「余白をどう受けとめるか」ということに尽きるかと思いま…

日本の教会についての一視点

2008年 1月 31日に届いた刊行物から、以下を紹介いたします。 財団法人日本クリスチャンアカデミー機関誌『はなしあい』(2008年1・2月号 第491号) 巻頭のことばとしての、理事長シュペネマン・クラウス氏「他者のための教会」の部分要約です。 ・38年前に…

多様性への希求とは

昨日は、またまた後退した意見が出てきて、正直なところ、不愉快になりました。勝手に読んでおいて、自分の意に沿わない個人的見解は書くな、と言われているようなものです。読みたくなければ、読まなければいいだけです。全体を通さず一部だけ読んで、いち…

キリスト教セミナー「幸福の秘訣」

いささか旧聞に属しますが、書き留めておきたい話を少し披露しましょう。 2008年1月15日の夜7時から8時まで、神戸バイブルハウスにて「キリスト教の世界シリーズ」が開かれ、カトリック大阪大司教の池長潤先生による「幸福を手に入れる秘訣」と題するお話を…

新刊書から世の中の流れを知る

おととい、美術館の帰りに、梅田で最大の書店に行って本を眺めていたところ、ここ数年は、「品格」本の他に、「勉強して多く稼ごう」式の新刊書が増えてきたことに気付きました。私が学生だった1990年代前までは、もし記憶が正しければ、新刊書では、大人の…

国立国際美術館の展示

昨日は、会社の創立記念日で主人の仕事がお休みだったので(確かこの日のマレーシアは「KLの日」だったと思います)、二人で大阪の中之島にある国立国際美術館へ「30年分のコレクション」と題する展示会に行ってきました。朝日友の会の会員である私は無料で…

インターネットと情報公開

昨年12月から今月にかけて、買ったり借りたりしたCDを記すのを忘れていました。別にわざわざ公表するまでもないことですが、せっかくの習慣ですから、書くことにしましょう。 ・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第1番/第2番」レイフ・オヴェ・アンスネス(ピア…