ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2013-01-01から1年間の記事一覧

年末の読書

(https://twitter.com/ituna4011) 1. Lily2 ‏@ituna4011 48s 『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書) ヘンリー・S・ストークス (http://www.amazon.co.jp/dp/439611351X/ref=cm_sw_r_tw_dp_k8sWsb0F9ARA8 …)が届きました。事実そのもの…

控えめな降誕祭

このブログを始めたのが2007年。ということで、降誕祭の日にちなみ、過去のこの日のブログ・アドレスを集めてみました。 http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071224 http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20081224 http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091224 htt…

今後の日本の歩む道は

天皇誕生日の今日、傘寿をお迎えになられた陛下のお言葉を、再度読み直してみました。 1991年に、直接におみ足を留められ、美智子皇后さまからお声をかけていただいた者として、やはり国民統合の象徴としての天皇制あってこその、日本社会の安定とまとまりと…

遅きに失した怒り心頭

このところ、日米関係と太平洋戦争前後の日本史の再構築に関心を持っている。私が読む本は、ツィッター転載のブログで書いているように、すべて一般向けのものばかり。こんな程度ではいけないのだが、限られた時間内で手っ取り早く状況把握をするには、これ…

日米関係を復習する

(https://twitter.com/ituna4011)Lily2 ‏@ituna4011 1m 『アメリカはなぜ日本を助けるのか 体験的日米同盟考』 古森義久 (http://www.amazon.co.jp/dp/4819111299/ref=cm_sw_r_tw_dp_KgyTsb1821KB3 …)が今日届いた。古森氏といえば、ベトナムの故近藤紘一…

来し方行く末を考える

しかし、日本にはいい加減なアメリカ論をぶつ人が多くて困る。アメリカの援助で設立されたはずのミッション系大学でさえ、今では反米思想まがいの妙なアメリカ論を本に書いて学生に教えている人もいる(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131216)。いわば…

まとめて買った月刊誌三冊

ツィッター(https://twitter.com/ituna4011)からの転載 1. Lily2 ‏@ituna4011 38s 『文藝春秋』 2014年 01月号 [雑誌] (http://www.amazon.co.jp/dp/B00GUP6QYS/ref=cm_sw_r_tw_dp_9FSSsb1Y65M4V …)も同じく本屋さんで買った。これは大抵立ち読みで済ま…

瑞々しい成長心を

・何年か前に、「あれこれ本を読むな!一体全体、何がやりたいんだ?」と叱り飛ばしてきた同世代の研究者がいたが、自分の方が年下なのに、そんな口が利けるとはどういう立場なのか、今でも不思議に思う。聖書でさえ、最初から最後まで読み通したこともない…

人生万事塞翁が馬

ツィッターからの転載再び。 (https://twitter.com/ituna4011) 1. Lily2 ‏@ituna4011 1m 『日本人が知らないアメリカの本音』 藤井 厳喜 (http://www.amazon.co.jp/dp/4569797962/ref=cm_sw_r_tw_dp_THdSsb1K8S1GS …)も今日届いた。 2. Lily2 ‏@ituna4011 …

無知な大国意識は迷惑だ

(http://agora-web.jp/nyt.pdf)を読んでいて、目に留まった一文。 戦争体験については誇大に「懺悔」することで注目を引き、本や講演で稼ごうとする「詐話師」がいるのだ。 ははぁ、なるほど。そういうこともありますね。しかし、古今東西の世の倣いとして…

ドイツ人が作曲した「君が代」

日本認識の話になると、一部で騒がしい政治問題となっているのが「君が代」。 実は日本人の作曲ではなく、ドイツ人フランツ・エッカートの手になるものだということをご存じの方々が騒いでいるのではなさそうだ、というのがささやかなる私見。大喪の礼で奏さ…

クルト・ズィンガー『三種の神器』

最近、ズビン・メータ氏の自叙伝(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130417)を寝る前に読んでいるが、好きなクラシック音楽の話は非常におもしろい。ボンベイ(ムンバイ)出身の裕福なゾロアスター教徒のご家系だそうで、ユダヤ教への影響の記述など、本…

テレビをめったに見ない私

...と、ブチブチ文句を書いていたら(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131210)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131211)、「わかった」とメールが届きました。 ユダヤ教とイスラームの共通項の比較に関する1981年の論考文などは、所属学会でも話題…

塩野七生氏からの助言

塩野七生『日本人へ リーダー篇』文春新書752(文藝春秋) (2010年)より部分要約抜粋(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131029)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131211) ・ユリウス・カエサル「見たいと思う現実しか見ていない」(p.12) ・1.…

自文化に対する矜恃と礼節

1.昨日の夕刊で、キャロライン・ケネディ大使が長崎の原爆投下地(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120729)などを訪れたという記事を読んだ。アメリカ国内の二分化した政治対立がどうであれ、少なくとも選挙民ではない日本側としては、共和党であれ民…

コミュニケーションの問題か?

しかし、気難しさはひとしお(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131206)。日本滞在中に「敵意の壁を感じた」とは、2012年1月22日頃にいただいたメール(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120122)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120123)に本当に…

コタバル上陸記念の日に

今日は、マレー半島のコタバルに日本軍が上陸し、その一時間後に真珠湾攻撃が勃発した日。 毎年思い出すようにはしているが、このところの朝日新聞の見出しが、あたかも戦争に突入したかのような大見出しと騒々しい常套句の連発。 というわけで、本日付の新…

その後の「マーク」氏

その後の「マーク」氏との修復関係(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131119)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131120)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131124)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131125)(http://d.hatena.ne.jp/itunali…

師走の月によしなしごとを思う

・古来からの伝統的な智恵を馬鹿にしてはならない。時代と共に変化していくもの、変化せざるを得ないものが当然あるが、同時に、変えてはらないもの、大切に受け継いで質を高めて次世代に渡すべきものもある。だから「長幼の序」「年功序列」の意味もあった…

本流を元に戻す

大学やマスメディアは権力を監視し、批判する立場だという。矢内原忠雄氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090922)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090923)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090…

なぜブログを書き続けるか?

なぜブログを書き続けるか? 学会や研究会などで、発表後の懇親会に出席すると、必ずと言ってよいほど若い女性研究者などから「一体、どういうご経歴の方なんですか?」「出身校はどちらですか?」「指導教官は誰なのですか?」などと、眩暈がしそうな初歩的…

敗戦国民として

最近の朝日新聞を斜めから読むと、実におもしろく、家庭内で論評しながら楽しんでいる。 例えば「いつか来た道」などと紋切り型で繰り返している。特定秘密保護法案だって、「国民の知る権利」「権力の監視」「自由な言論」という立派なお題目にずらして批判…

ハーマン・カーンの遺言

昨日のコメント欄(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131125)に書いた『超大国日本の挑戦』(1970年)を読み始めたが、悲喜こもごも。題目から、著者のハーマン・カーンという人はとんでもない大ぼら吹きかと思ったが、懐かしい昭和時代が案外詳しく政治…

植民地統治を再解釈する

軍政時代のマラヤとその影響については、現地体験から地元の人々の生の声をいろいろと聞き、過去にある程度は英語と日本語の各種書籍で勉強し、研究の立場から当時の文献資料をマレーシアとシンガポールとアメリカと日本の図書館などで調べもしました。基本…

「取り扱い注意マーク」の続編

「取り扱い注意マーク」氏と(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131119)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131120)とメール会話で関係修復中。 ・日本認識で幾ばくか文化摩擦があるようだということが私の目的だ。欧州の日本理解の方が、米国よりも早…

日本史は実におもしろい

櫻井よしこ『日本よ、「歴史力」を磨け』文春文庫(2013年1月)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131029)は、一気に読めて実におもしろいです。何と言っても、二十代頃からの読書経験と周囲の知的動向にぴったり合致していて、一つ一つ思い当たる節があ…

「取り扱い注意マーク」その後

昨日書き流した雑感メモの要約(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131119)。・結局は、人類学調査の心得として言われるところの「ラポール形成」に失敗しているということだ。 ・相手の持つ相違(見解・文化背景など)を自分に対する「敵意」だと感じるの…

「取り扱い注意マーク」

最近のちょっとした文化摩擦および個性のぶつかり合いからの雑感メモ。 1.「明治維新」は「明治革命」ではない:伝統強調+西洋的要素(欧州の各得意面を選択吸収して消化し創造)= 非西洋世界で初の近代化成功を遂げた独自の「日本」 ← 列強に植民地化さ…

社会主義の断片と実態

まずは、2013年11月5日付『朝日新聞夕刊』池澤夏樹「終わりと始まり−社会主義を捨てるか」から一部抜粋を。 ・かつては社会主義を信じていた。 ・誰にでも金持ちになる機会があるというアメリカ式の幻想の方が人を働かせる効果があった。 ・革命という言葉に…

国も人も強くあるべし

前回のブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131109)の続きは、今しばらくお待ちください。つくづく思うのは、国も人も強くなければならないということ。その「強さ」とは、武力を振り回すのではなく、お金をちらつかせてみっともない威嚇をするので…