ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

もうすぐ出発

今日は夢中になってシンガポール・マレーシア訪問の準備をしました。これが、私にとっての「矢内原効果」です。この度の本読み作業のおかげで、私なりの指針が定まりました。無知は不安と混乱を招きますから、やはり遠回りのようでも、一つ一つ読みこなさな…

矢内原忠雄全集などから

今日は、マレーシア・シンガポールへのリサーチ旅行の準備をまとめておこう、と決心していたのに、結局のところ、スーツケースを出してとりあえず必要なものを放り込み、主人との連絡用にミニ・パソコンの接続作業をしてもらって終わりになってしまいました…

矢内原忠雄氏の土曜学校講義(2)

というわけで、マレーシア・シンガポール旅行前だというのに、昨年暮れ、あしながおじさまから大量に送られてきた蔵書の中から(参照:2008年12月24日付「ユーリの部屋」)、しばらく三谷隆正氏と矢内原忠雄氏の著作集に熱中してしまいました。 私見に過ぎま…

矢内原忠雄氏の土曜学校講義(1)

昨晩は、矢内原忠雄氏の『土曜学校講義』の数巻から、部分的にアウグスティヌスとミルトンに関する箇所を夢中になって読んでいました。 それにしても、熱心なよい先生がいらしてくださって、感謝の限りです。専門外ということもあり、自分一人ではアウグステ…

碩学のことばから (5)

このところ、碩学のお一人として、三谷隆正氏の著作から印象に残った文、私にとって必要だと思われる文を書き抜いて、ご紹介しています。実は、気分転換したい時や、ちょっとした合間に、ワードに作っておいたものを複写しているのです。 昨晩は、矢内原忠雄…

碩学のことばから (4)

『三谷隆正全集 第四巻 世界観・人生観・神の国と地の国』岩波書店(1965年) ・本を余り沢山読むな、少数の良書を丹念に読め、さうして何よりも実験による自分自身の研究に精を出せ、といふ趣旨のものである。本をいくつか読んで、その読んだ結果をつぎ合せ…

碩学のことばから (3)

『三谷隆正全集 第四巻 世界観・人生観・神の国と地の国』岩波書店(1965年)について。こちらも、五巻に負けず劣らず、大変おもしろく、ためになるエッセイ集です。この時代の先生方は、単なる学者のみならず、真に教育者であられたなあと、遠き良き日を懐…

碩学のことばから (2)

古い本を読む時、(こんなことをやっていないで、もっと緊急の問題に関わる方が得策ではないか。ここに書いてある知識や情報は古くなっているのだし)という些かの心配がよぎることもありますが、やはり、私にとっては必要な経験です。書かれている内容が、…

碩学のことばから (1)

『三谷隆正全集 第五巻 信仰と生活・書簡・英文・年譜』岩波書店(1966年)から ・その世界観に於て自分には反対な傾向の書物でも、反対の世界観についての独自な判断を下す為には矢張り読まなければならない。(「ヒルティの読書論」『聖書講義』昭和十六年…

世の中はうつりにけりないたづらに

来月上旬、2週間ほどマレーシアとシンガポールへ行くことになり、ここしばらく、その準備にかかっています。 3年ぶりなので、さぞかし風景も変わっていることとは思いますが、気がついたら、19年ものお付き合いになってしまったので、慣れからくる気安さと同…

1977年 カイロでの調査報告 (2)

すっかりご無沙汰となってしまいましたが、以前ご紹介した「1977年 カイロでの調査報告」(参照:2009年6月20日付「ユーリの部屋」)の後半部です。(7)(キリスト教では「宣教」努力と呼ぶものだが、アラビア語では通常‘da’wa’ の用語が使われ「招待する」「…

ハマーショルドの愛読書

1953年から1961年9月18日まで国連事務総長を務めたスウェーデン出身のダグ・ハマーショルドは、就任に際して、一冊の書物にこう記したそうです。 「事務総長として、私に託された任務の全般に、忠誠、分別、良心を以てあたりたい…ただ国連精神にのっとっての…

秋の学会発表(2)

今年はブログが不定期です。その間、乱読風に手当たり次第、さまざまな分野の本を読んだり気が赴くままに調べごとをしたりしています。仕事としては何もしていない癖に、このところ何だか自分のテーマが煮詰まってしまったという感触があったので、その打開…

パレスチナ問題への勧告

「メムリ」(http://memri.jp)Special Dispatch Series No 2513 Sep/3/2009 パレスチナにとって最悪の敵はパレスチナ人自身 ―アラブの知識人がみる紛争長期化の根源― アラブのリベラル派知識人で研究者のファンディ博士(Dr. Mamoun Fandy)が、ロンドン発…

信仰と植樹の話

昨日のマレーシアの独立記念日は、主流メディアによれば、例年よりも小さなスケールで祝祭行事が執り行われたそうです。確かに、東マレーシアとかつて称されたサバ州・サラワク州の人々にとっては、年月がずれていると感じられますし、今では半島に流入して…