ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

憂鬱なクリスマス 世界情勢編

スシロ先生から、長い長いクリスマスのご挨拶が届きました。最近、ご長男が同郷の美しい女性と結婚されたそうです。写真で見る限り、結婚式の様子は、ほとんど我々日本人と異なりません。私どもの結婚式では、和洋折衷式でフランス料理、という形式にしましたが、スシロ先生のご子息のご様子もうかがえて、ほっと安心します。言葉や民族や国境を超えても、結局のところ、価値観を共有する者同士が親しくなれる時代なのでしょうか。
また、聖書翻訳のお仕事で、日本や韓国にも出張されたのですが、どうも韓国側の方が接待上手だったようですね。そんなニュアンスが伝わってくるクリスマス・ニュースでした。
さて、私の方は、どんな返礼をすればよいのでしょうか。う〜ん、悩ましいところです。

では、時間稼ぎ(?)に、以下のニュースをご覧ください。

メムリ(http://www.memri.jp
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2131 Dec/7/2008

エジプト日刊紙:「シーア派をエジプトから追い出せ」
ユースフ・カラダーウィー師(Sheikh Yousef Al-Qaradhawi)は最近の声明でスンニー派諸国、とりわけエジプトにおけるシーア派の広がりを警告した。※1 これに続きエジプトの日刊紙グムフーリーヤの編集発行人で国会議員ムハンマド・アリ・イブラヒム(Muhammad ‘Ali Ibrahim)も、エジプトにおけるシーア派と同派の宣教活動の広がりに不満を述べた。氏は最近エジプトに移住したシーア派イラク人をエジプトから追放するよう要求。また、もしシーア派の広がりが続くなら、エジプトはレバノンイラクと同じ運命に遭うだろうと付け加えた。
以下は、イブラヒム氏の論説の抜粋である。※2
シーア派運動は、エジプトに対し強力な攻勢を開始した」
「(カイロ西方の)『10月6日市(6th of October City)』で、夕方とラマダンの祈りの後(モスクから)人々が出てくると、(少年たちが近づき)『与え続ける慈善━イマーム・アル・マジュリシ(Imam Al-Majlisi)による“ビハール・アル・アンワール(Bihar Al-Anwar)”』と題する本を配った。※3 (この場合は)少年たちが本を手渡したが、別の場合には(この本の)コピーがモスクの入り口近くに置かれた。礼拝した者たちが(モスクを離れる時に持ち去って)それを読むようにするためだ。このコピーを早速送るよう、私は10月6日市に住む友人の1」人に頼んだ。しかし、友人はいくつかのモスクで熱心に探したが、無駄に終わった。本を手渡した少年たちは、その仕事が終わるとすぐ姿を消した。
「この本の内容は近く紹介しよう。ただ今の私の目的は、最近同市に移住した一部イラク人について(公衆に)警戒を呼び掛けることだ。彼らのなかに、イランから侵入したシーア派教徒がいるかもしれない。この他、この本を配っているのは、10月6日市周辺で拡大するスーフィーイスラム神秘主義)教団なのかもしれない。憶測は避けるが、私が求めているのは真実だ。
「まず言わせてほしい。シーア派はわれわれ自身(スンニー派)に似たムスリムである。われわれの目的は彼らの信条の検証ではない。彼らが何を得ようとしているか断定することだ。確かに彼らの目標は宗教的ではなく、政治的である。シーア派運動はエジプトに対して強力な攻勢を開始したのだ。私個人、また10月6日市のモスクに通っている友人たちの一部が憤慨したのは、その本━エジプトとエジプト国民に対する呪いに満ちた本━の題名が『与え続ける慈善』であることだ。まさに、彼らがわれわれに投げかける呪いと罵倒が一種の慈善であるかのようだ」
このシーア派の本はエジプトを中傷し、ハディースを偽造している
「(シーア派が)われわれに望むもの、また、彼らがわれわれにどんな呪いを投げかけているのか、われわれの親愛なる読者が知ることができるように、この本の一部を引用しよう。(その一節にはこうある):『それ(伝承)は、アル・ビザンチ(Al-Bizanti)出身のアフマド・ビン・ムハンマド・ビン・イッサ(Ahmad bin Muhammad bin ‘Issa )が伝えた。彼はこう言った:私はアッリダー(Al-Ridha)━安らかに休まれますように━※4に、エジプト人は自分たちの土地が神聖であると主張していると話したことがある。(アッリダーは)「なんということだ」と答えた。私は言った・・・「彼らはこう主張する。審判の日に、エジプト人のうち7万人は(彼らの行為を)咎められることなしに天国に入る、と』。アル・リダーは答えた。「そんなことはない。エジプトは、イスラエル人がアッラーの怒りを買った時、彼らが送られた地だ。アッラーイスラエル人に満足した時、そこからイスラエル人を解放した地である。アッラーはまた、エジプトからヨゼフの骨を持ち出すようモーゼに指示した」と・・・この本は(別の部分で、再度)こう言う。「エジプトの地はなんと恐ろしい場所か。実際イスラエル人がアッラーを怒らせ、従わないために、アッラーの罰を招いた際(エジプトは)イスラエル人の牢獄となった」
「(この本はまた言う):ヤヒヤ・ビン・アブダッラー・ビン・アル・ハサン(Yahya bin Abdallah bin Al-Hassan)が伝えた(伝承がある)。それによると預言者ムハンマド)はこう言った:エジプトに注意せよ、そこには滞在するな。なぜなら、人々に堕落と不名誉を吹き込む(土地)だからだ。(預言者は)またこう言った:私はエジプトから来た粘土の鍋で調理された料理は食べない。私はその泥で私の頭を清めない。なぜなら、その土壌が私に堕落を吹き込み、私の熱意を抹消することを恐れるからだ」
「このシーア派の本は、なんと預言者ハディースを偽造しているのだ・・・なぜなら、真正なハディースによれば、預言者は実際にはこう言った。『アッラーはあなた方のエジプト制服を助ける。従って、その人民を(あなた方の)兵士として徴兵しなさいーーなぜなら、彼らは地上で最も優れた兵士だからだ』と。なんと、このシーア派の本(の著者)は無謀にも預言者ハディースを偽造し、預言者が一度も口にしたことのない言葉を話したと偽る。これは、いかなる種類のイスラムなのか」
「エジプトで、われわれは不運にも、ワシントンを撃ち叩き、撤退に追い込む『強力なイラン』という幻想の下にある。イラクのムジャーヒドゥン(イスラム主義ゲリラ)のほとんどがシーア派であることは常識である。しかし、われわれはこの幻想に影響され、イラクにおけるシーア派の戦争を支援するファトワイスラム法判定)を発出した。そのひとつは、イラクの戦争に参加を回避する者は誰であれ罪人であると判定する。こうしたファトワを、スンニー派の過激なウラマーイスラム法学者)が発し、声は大きいが知識のないモスクの説教者が信奉した。シーア派とイランの金にスンニー派諸国のドアを開いたものこそ、これらのスンニー派ファトワである。これらファトワは、われわれの息子たちのイラクでの流血を裁可し、(われわれの息子たちが)シーア派の側に立って戦うことを認めた。こうした状況下で、シーア派のエジプト浸透を防ぐことなど、どうして出来ようか。
「イランの金がエジプトに流入し、(エジプトの)人口の一部の窮迫した経済状況につけいるために使われている。まさに『貧困というドアを通って』(シーア派は)有利な地点にアクセスし、彼らはそこからエジプト人を洗脳し、彼らの心を支配し、アフル・アル・バイト(Ahl Al-Bayt)※5 に対する彼らの愛に乗じ、アフル・アル・バイトにちなんで名付けられたモスクの存在を利用している・・・」
「(シーア派を)追い出すか、故郷に送り戻せ」
ムスリム同胞団原理主義者や過激なスンニ派宗教学者たちの働きで、われわれは(われわれの国に)シーア派を受け入れるに至った。反イランの意見を持つジャーナリストや政治家は誰であれ、異端者や無神論者あるいはアメリカやイスラエルの手先とレッテルを貼られた。こんなふうにして、ムスリム同胞団とモスクの説教師たちは『イランを愛する』イデオロギーをエジプト国民の心に注入した。当然ながら、この愛は、イランの金がスンニー派諸国内に入り込むにしたがって増大した。
「(私は)尊敬すべき宗教学者(に言う):現在エジプトには、スンニー派シーア派に関する無駄な論争を始める余裕はない。宗派間抗争に陥るなら、われわれはレバノンイラクに似た運命に向かって突き進むことになる。私はあなた方に、あなた方の米国に対する憎悪に左右されないよう嘆願する。また、預言者ハディースを偽造し、預言者が虚偽を行ったと言う者たち(シーア派の意)にドアを開かないよう嘆願する・・・エジプトのシーア派は、パレスチナ人やイランの防衛のための兵器購入を助成している。しかし、(彼らの金の)1ペニーもエジプトには来ない。
「エジプトやサウジアラビアや湾岸諸国にはシーア派の慈善組織が存在する。(これらの)組織のほとんどは10月6日市でモスクを建設していることが知られている。(彼らは)貧しい家族を支援し、モスクのイマーム(礼拝導師)の給与を支払っている(ことが知られている)。私は何度か同市のイラク人の増加に警告してきた。その都度、彼らがアメリカの(イラク)占領の恐怖を逃れてきたスンニー派だと言われた。不運なことだが、時間が経つにつれ(彼らが実際に所属する)宗派と彼らの真の政治的目的がわかってきた。(そこで私は言う)彼らを追放するか、郷里に送り戻せ、と。なぜなら、エジプトのあちこちの町で自殺(爆弾)が起きてほしくないからだ。10月6日市のモスクで(礼拝する)者たちは(レバノンシーア派組織ヒズブッラーの指導者)ハサン・ナスラッラーと彼の『純粋な』金のために祈っている。事態の一層の悪化をじっと待たねばならないのか。
注:
(1) メムリ緊急報告(MEMERI Special Dispatch Series)No.2080、「ユースフ・カラダ−ウィー師はエジプト日刊紙のインタビューで言う:ムバラクは辞任し、また、大統領職をガマールに譲るべきではない;シーア派の広がりは危険である」(2008年9月21日)を参照
(2) グムフーリーヤ紙(エジプト)2008年9月21日付
(3) ビハール・アル・アンワール(「光の海」の意)は、シーア派学者ムッラー・ムハンマド・バキール(Mullah Muhammad Baqir)━アル・アラーマ・アル・マジュリシ(Al-Alama Al-Majlisi)(1698年死亡)の名前で知られる━が編纂したシーア派の大伝承集
(4) アリー・アッリダーは、シーア派(の多数派)12イマーム派の第8代イマームイマームの期間は799年から818年だった。
(5) 預言者の家族のこと
(引用終)