ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

音楽小話

ヴァイオリンと言えば、最近、神尾真由子さんがチャイコフスキー・コンクールで優勝されましたね。おめでとうございます。神尾さんのお名前は随分前から知っていましたが、まだ演奏を直接聞いたことはありません。いずれ機会があれば、ということですね。そ…

ドイツ語院試の思い出

今日の英語版ブログ日記では、ウクライナ出身の詩人によるドイツ語詩を載せました。この方は、ご両親を強制収容所で亡くし、戦後パリに定住した大学教員でしたが、最期はセーヌ河に入水しました。よろしかったら、どうぞご覧ください。(http://d.hatena.ne.j…

物思うこの頃

いぶし銀のような深みと落ち着きのある、抑制のかかった何ともノーブルな音色、これぞ本来のヴァイオリンが持っている懐かしくもの悲しい音色、という響きを奏でるのが故ミルシテイン氏です。CDを聴く度に、昔の巨匠はやっぱり違うなあ、と思いを新たにしま…

ギル・シャハムとイスラエルと聖書

昨晩、注文しておいたギル・シャハム&アンドレ・プレヴィン指揮・ロンドン交響楽団による「バーバーとコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲」のCDが届きました(Gil Shaham, Barber/ Korngold, Violin Concertos, Deutsche Grammophn, 1993)。わぁい、うれしい…

イスラエルの話をもう少し…

新しいパスポートができました。以前のものに比べて、顔写真の部分が平板な写りになってしまっています。10年前に作ったパスポートでは、現物よりも陰影がくっきり出るような作りになっていたのですが、今回は、せっかくの化粧(?)が薄くなって、なんだか…

マレー語社会での呼称について

今日の午後は、更新パスポートを取りに大阪へ出向く予定です。どんな風に出来上がっているか、楽しみです?!スシロ先生から再びメールが届きました。カイロでの会合を無事に終えて、今はブリズベンで、ほっと一息ついていっらしゃるところのようです。お疲…

イスラエルの話を少し…

昨晩、いつものように10時過ぎに帰宅した主人と、遅い夕食をとった後、最終メールチェックをしてみたところ、イスラエル人の先生からメールが届いていました。同志社大学神学部のアダ・タガール・コヘン先生です。なんと、ご主人が私の「英語版はてなブロッ…

当たり前のことを丁寧に

今日はこれから、私達の住んでいる地域が改修工事のため停電する、とのことですので、あまり長くインターネットが使えません。そのため、単発的な短い話でお許しいただければと思います。国際聖書フォーラムの最終講義で「イザヤ書」について学んだのですが…

お前たちの中に蛇や蝮を送る

昨晩、NHK教育テレビで、故河合隼雄氏の追悼番組「文化共存への道」(2005年正月の再放送)を放映するというので、時々うつらうつらしそうになりながら、眠いのを我慢して、頑張って見ていました。 4人の文化人と河合隼雄氏が対談するという形式でした。最初…

わだつみ会とマレーシア

午前中、『わだつみのこえ』冊子(日本戦没学生記念会機関誌)最新号が届きました。 2003年11月に「わだつみ会」に入会して以来、機関誌購読とわずかな送金と投稿程度しかしていませんが、毎回、いろいろと考えさせられることが多く、戦争回避のための緊急努…

無駄の効用

今日は、先週、毎晩十時近くまで仕事を頑張った主人へのご褒美と気分転換を兼ねて、割引クーポンを持って、ステーキ屋さんへ外食に行きました。外食だとたくさん食べてくれるので、こちらもほっとします。よほど料理の腕が低いのだと思いますが、家庭料理は…

京都と大阪と...

河合隼雄先生がご逝去されました。日文研の公開講演会で1998年から2001年までの間に、近くの席から間近に拝見したことがあります。ある日は、センター所長としてのご挨拶の時「今日は風邪を引いているので、これで帰ります」などとスパスパおっしゃったこと…

パスポート更新の話

おはようございます。 今日はこれから、主人の「特定疾患医療受給者証」と私の「十年パスポート」の更新に出かけますので、ごめんなさい。また講義内容には触れられそうにありません。パスポート更新のことは、去年の備忘録に「来年更新」と書き、今年に入っ…

リサーチと人間関係

昨日はキリスト教史学会から学会誌が届きました。「阪神淡路大震災における教会」という公開シンポジウムの報告や、内村鑑三と新渡戸(太田)稲造のアメリカ滞在期経験や中国・台湾でのキリスト教問題など、興味深いタイトルの論文や研究ノートが多く掲載さ…

あるマレーシア人の東京初体験

7月14日付の「ユーリの部屋」でも言及したマレーシア華人の友人にとって、初めての東京滞在では、とんでもない体験をすることになったようです。新潟県中越沖地震の余波で、Tホテルに滞在中の彼女達には、昨日は揺れが大きく感じられ、建物が崩壊するのでは…

正典と外典に関する私的雑感

聖書学に関して、文献学的研究においては、我が国も相当な世界水準に達している、ある場合には世界水準を超えた分野もある、と聞いたことがあります。確かに、いつだったか『新約学研究』のバックナンバーを図書室で見ていたら、「それに関しては、欧米の研…

講義1「福音書の正典性」(6/27)

国際聖書フォーラム2007について、これまで個人的な面を中心に書き連ねてきましたが、今回からは、毎日一講義ずつ、自分の理解を少しでも確かなものにするために、復習も兼ねて、このブログ日記に記録していきたいと思います。最終日の総評で、池田裕先生が…

出会いと縁(えにし)

昨日の午後は、雨の中を久しぶりに同志社大学神学部の図書室へ行き、文献と新聞のチェックをしました。青春真っ盛りの匂いと活気が充満していて、やっぱりキャンパスだなぁと、若さに圧倒される思いでした。キリスト新聞には、「国際聖書フォーラム2007」の…

インドネシアとシンガポールと...

このブログ日記を書く前に、今朝方、韓国聖書協会の総主事でいらっしゃるミン先生から、昨年6月初旬に届いたメールを読み直してみたところ「自分の研究に対してさらに献身的に取り組み、国際社会に向けて、その結果を報告するよう、心より望みます」と書かれ…

インドネシアの聖書協会

今年、インドネシアから来られた総主事は新任のDuta Pranowo先生で、スシロ先生と同じくジャワ系の方でした。レセプションの時、スシロ先生が「ユーリはマレー語がわかるんだ」とうれしそうに紹介してくださったのが、とても面映ゆかったです。 マレー語の聖…

イスラーム圏内のキリスト教

昨晩、キリスト教史学会から、今年9月に開かれる研究大会での発表申込みが受理されたとの通知をいただきました。頑張らなくちゃ! 日本国内のキリスト教関連の学会は、従来、ドイツやアメリカやイギリスの神学や聖書学の後追い研究や、日本のキリスト教史が…

アジアの聖書協会総主事(後編)

出だしから、話はいきなり来年に飛びますが、ネット版キリスト教系新聞の記事によれば、次回の国際聖書フォーラムのテーマは「聖書翻訳について」だそうです。ますます楽しみ!!別に依頼したわけでもないのに、気がついたら、自分のテーマに深く関連する形…

アジアの聖書協会総主事(中編)

なかなか進まなかった(?)アジア各国の聖書協会総主事のお話ですが、少しずつお約束を果たせそうです。その前に一言。2007年7月7日は、聖書やキリスト教に関連づけて、七夕の願い事の話を書きました。ただ、書いた当日、一抹の不安も残っていたんです。中…

腹ふくるるわざ

こうしてブログ日記を始めることができて、自己満足かもしれませんが、私としては、毎日だんだん元気になってきました。これまでは、多分、「おぼしき事言はぬは腹ふくるゝわざなれば」(『徒然草』第十九段)だったのでしょう。表現したいものがたくさんあ…

七夕の願い事

今日の日付はすばらしい!! 07/07/07と並び、しかもデジタル時計で7時7分が表示された時には、かげがえのない一瞬ってこういうことなのかな、と思ってしまいますね...。そう言えば、平成7年の7月7日も意義深い日でした。この日の午後7時に、名古屋の栄とい…

国立民族学博物館の報告書

宅急便のお兄さんが、たった今しがた、最敬礼して『国立民族学博物館調査報告62:キリスト教と文明化の人類学的研究』(Anthropological Studies of Christianity and Civilization)を届けてくれました。夜間配達も大変ですが、私にとってはありがたいシス…

アジアの聖書協会総主事(前編)

国際聖書フォーラム2007に関して、ようやく核心の話題に近づいてきました。これまでの日記では、余計なことを書いているようでも、少しずつ伏線を張り、連関を持たせながら、中心に向かっているつもりです。一見、狭い世界の話ではありますが、すべてのもの…

写真のお話その他...

たった今、先日の国際聖書フォーラムも含めて、ここ数ヶ月に撮った写真が届きました。二日目に撮った、アジア各国の聖書協会総主事の貴重なシーンは、どういうわけか、ぶれが大きく不鮮明で、とてもじゃないけれどお送りすることができません。あぁ、残念!…

人生の選択について

アジア各国の聖書協会総主事のお話になかなか入れず、ごめんなさい。専門分野と深く関わっているので、書くのにどこか慎重になってしまいます!もう少しご猶予を....必ず書きますので!昨晩、主人が会社からの健康診断の結果を持って、帰ってきました。今回…

クラシック音楽とキリスト教と....

国際聖書フォーラムの話から少し脇道に逸れて、昨日見た二つのテレビ番組について考えてみます。普段は、クラシック音楽以外ほとんどテレビを見ません。見る時間がないからです。昨日は、例外的に三つの番組を見て、あっという間に一日が終わってしまいまし…