ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

前田護郎

自己認識の再確認

ツィッター(https://twitter.com/ituna4011)より。(https://twitter.com/Praises2014/status/903137948622716928) (((Praises2017)))‏ @Praises2014 22 hours ago ダグラス・マレイ氏インタビュー動画 世界的ベスト・セラー本は日本でどの程度読者が居る…

改憲か護憲かの頭越しに

普段、滅多にテレビを見ない生活の上(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091029)、新聞購読も止めているので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160401)、よろず世間の動きには疎い私。毎日の夕方のラジオ・ニュースとフェイスブック上で誰かが教えて…

佐藤優氏の講演会の続き

2016年1月30日の関西セミナー・ハウスでの佐藤優氏の講演会について(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170205)、今日になってようやく、私が何を問いたかったか、なぜそれが私にとっては大切な経験だったか、について書けそうである。講演会の終了後、『…

前田護郎先生と田川建三氏

過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160109)の話の続きを。 (http://aboshiyori.blog.eonet.jp/httpaboshiyoriblogeon/2016/01/) 2016年1月13日 「されど名前」田川建三氏にお詫びします ・中に面白そうなブログありました、お訪ねしてみまし…

経験に基づいた知識で

今日の午後は、大学図書館へ。学会発表のためにどうしても見ておきたかったオックスフォード大学出版の文献(厚さ5センチ強の二巻本)を、8月11日の夏休み前に予約しておいたのですが、到着直後の一時には、「まだ届いていません」。 他の用件で複写をとった…

悩ましい係争問題

昨日の午後、雨の中を、初めて「アンネのバラの教会」へ行ってみました。 1980年頃、家で購読していた『毎日中学生新聞』に(参照:2008年2月8日付「ユーリの部屋」)、この教会の記事が掲載されていたのを読み、それ以来、(いつかは)と思っていました。30…

いざという時に

韓国元駐日大使で法政大特任教授の崔相龍氏が、このようなことを書いていらっしゃいました(今日付の朝日新聞朝刊)。 東京都知事の「天罰」発言は韓国でも大きく取り上げられた。また、韓国内で強い影響力のある長老牧師が「無神論、物質主義などへの神様の…

隠れたところで

『前田護郎選集4 希望の福音』教文館(2008年)からの部分抜粋です。 (前略)内村とその弟子たちによって明確に示された無条件の救いの福音は、既存の教会へ行く時間も力もない苦しむ人々にとって、歓迎すべきものである。日本では全国に初等教育が普及し…

ハマーショルドの愛読書

1953年から1961年9月18日まで国連事務総長を務めたスウェーデン出身のダグ・ハマーショルドは、就任に際して、一冊の書物にこう記したそうです。 「事務総長として、私に託された任務の全般に、忠誠、分別、良心を以てあたりたい…ただ国連精神にのっとっての…

いわさきちひろの美術館と本

今月中旬には、穂高へ一泊二日の小旅行へ出かけました。こういう休暇には、新幹線など使わず、とろとろと鈍行のJRを使って、途中下車したり、本を読んだり、居眠りしたり、おしゃべりしたり、と気儘に過ごすのが私流です。安曇野では、ホテルが上等で食事も…

うれしい贈り物と美術館の話 

私にはどうも悪い悲観癖があり、少しでもお返事が来なかったり遅れたりすると、自分に非があるのでは、何か失礼なことをしたのではないか、とグルグル考えて収拾がつかなくなることがあります。多くの場合、それは杞憂に過ぎないことが後で判明し、無駄な時…

中間的思索

このところずっと原稿書きなどに明け暮れていて、机の周りは資料の山で乱雑になっています。多くの資料を見ないと非常に平板で、何が何だかわからないことが多いテーマです。あっちに少し、こっちに少し、という細切れ情報を根気よくまとめ上げていく方針に…

悲憤慷慨

昨日は、久しぶりに実家の父から封書が届きました。環境に配慮してか、一度使った封筒を裏返して作り直した封筒で送ってきたのです。元の切手が貼ったままだったので、ここで私が切り取って社会福祉協議会に送ればいいわけですね。 それにしても、ここ15年ほ…

小さくても...

「もうそろそろ、自分が研究者だという自覚を持ちなさい」 と、今回も叱られました。でも、大学院の時、教官から言われたんです。「お前は、実力以上に学歴を持ち過ぎたんだよな。高卒か大卒でやめておけば、こんなこと言われずに済んだのに」「研究している…

順境と逆境との間で

昨日は、管轄の保健所からお電話があり、主人の病状のことで、「一度ゆっくりと奥さんともお話ししておきたい」と面会のお話をいただきました。10月以降になりそうですが、ありがたい制度だと思います。診断当初の当惑と懸念に反して、これまでにも随分、各…

中国のキリスト教の動向

昨日、関西セミナーハウスより、財団法人日本クリスチャンアカデミー機関誌『はなしあい』(第495号)が届きました。 この中で、関東活動センター所長に就任されたばかりの薛恩峰先生が「中国のキリスト教ブームを解く」と題してお話された概要の掲載があり…

不利か有利かではなく....

この頃、似たような話題が続き、なかなか演奏会の感想に入れず、申し訳ございません。 先日、Rさんと電話でおしゃべりしていて、「不利なテーマの研究かどうか」という話題がちらりと出た時、「それは自分で考えて」と言われました。文脈によっては明らかに…

まどろみの日々を...

この頃、どうもぼんやりしていて時間を無駄に過ごしているような気がします。梅雨明けとなり、これから暑くなるというのに、こんな調子じゃいけません。10日ほど前の学会前に、資料整理に夢中になって不規則な時間帯で過ごしていた上、音楽会が続けて4回もあ…

論理性と公開性

昨晩は、夜中の3時過ぎまでかけて、たまってしまった紙類の整理をしていました。片づけものは、私の場合、思い立ったが吉日で、勢いである程度済ませた方が能率がよいようにも思います。もちろん、普段から整えられればよいのですが、基本路線はそうであって…

ムスリム・クリスチャン関係の障壁

突然で恐縮ですが、2008年3月29日付「ユーリの部屋」の後半部分で書いた『ムスリムとの対話におけるキリスト論:9世紀と20世紀になされたムスリム向けキリスト提示の批判的分析』(拙訳)という本に関して、重大なミスが二か所見つかりました。(Mark Beaumo…

学問としての聖書の存在意義

今日で、住んでいるところの鉄骨外枠が外され、覆いも取り除かれ、外壁塗り工事がようやく終了に向かっています。2か月の工事でした。中が暗くて外の天気もわかりにくかったのと、布団や洗濯物が干せなかったこと、多少は騒音に悩まされたことなど、いろいろ…

ヨハネ受難曲とマタイ受難曲

昨日は、聖金曜日すなわち受難日ということで、マレーシアの思い出を綴ってみました。また、今日の英語版はてなブログ日記"Lily's Room"(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)には、マレーシアの英語新聞から、関連記事を複写掲載しておきました。ご関心のあ…

組織や肩書ではなくその人自身を

というわけで昨日は、いささか気抜けしたような感じがしました。 案の定、今日の午前11時過ぎになって、ようやく17日付名古屋発消印、18日付こちらの郵便局消印の速達が届きました。つまり、例のおばさんが自分を守ろうとしていい加減なことを言ったようなの…

「ごきげんよう」の使われ方など

2008年2月23日付「ユーリの部屋」の末尾で、「ごきげんよう」の使い方について、少し触れました。 当時の大学院の授業では、上流階級の人々が「ごきげんよう」を用いるのだと諭され、「小塩節先生の系統のキリスト教は上流階級のものであり、ユーリさんには…

オランダでの思い出その他(1)

昨日ふと、1980年代から90年代初頭にかけて、数年間文通を続けていたオランダ人のペンフレンドのことを思い出しました。彼女の名前はディアナ。ほぼ同い年でした。学部3年の春休みに、彼女の家に二泊させてもらったことがあります。ロッテルダム近郊の小さく…

読んだ本・聴いた音楽

2008年1月28日付「ユーリの部屋」で言及させていただいた‘あしながおじさま’からのプレゼントの一つに、無教会研修所『無教会研究:聖書と現代』第8号(2005年)があります。 中身が濃いので、少しずつゆっくり読んでいるのですが、(さすがは)と思う記述が…

日本の教会についての一視点

2008年 1月 31日に届いた刊行物から、以下を紹介いたします。 財団法人日本クリスチャンアカデミー機関誌『はなしあい』(2008年1・2月号 第491号) 巻頭のことばとしての、理事長シュペネマン・クラウス氏「他者のための教会」の部分要約です。 ・38年前に…

あしながおじさまからのプレゼント

インドネシアのスハルト元大統領が亡くなりました。政治家としての評価はさまざまで、これから解明が進む研究分野もあるのでしょうが、とにもかくにも、一つの時代の区切りという感じがします。 大阪府知事選では、今後の手腕が厳しく問われるであろう結果と…

神戸バイブルハウスにて(5)

ところで白方先生は、ご両親がプロテスタントでいらしたので、子ども時代から教会学校にも通い、青年期に信仰の自覚を持たれ、結果的に「脳神経外科を専攻してよかった。医療現場での経験からも、神の存在を認めざるを得ないことがわかった」という意味のこ…

前田護郎主筆『聖書愛読』(15)

・第187号1979年(昭和54年)7月 「学ぶよろこびについて」(“かもめ”第99号(7月17日発行))(pp.5-6) 幼ないころからこうした素朴な知識欲がいろいろな分野で満たされて次第に知性が成長して行くのです。このような成長は単に知識が量的に増すだけでなく…