ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

変に小賢しくならず

『イル・ポスティーノ』をDVDで途中まで見ました(参照:2010年11月25日付http://twitter.com/itunalily65)。1950年代の小さな漁村で、父と二人きりで貧しい暮らしを送っているマリオ。気に入ったシーンは、チリの亡命詩人パブロ・ネルーダがイタリアにやっ…

「それがどうしたんですか?」(1)

サクティさんから昨日送られてきた文献資料を見ていて、ふと聞こえてきたのが、 「それがどうしたんですか?」 という声。空耳なのですが、実を言うと、私はこれが一番嫌いなコメント。人にはそれぞれ、存在意義やそれなりの誇りというものがあるのに、それ…

三歩前進・四歩後退?

今年の師走は、いつになく時間の余裕がたっぷりできそうです。ここ10年ほどは毎年、発表準備とその余波、年始カードと年賀状の注文および発送などで、年末といえば、重い荷物を抱えてギリギリまでゴール目指してドタバタ走っているような感覚だったのですが…

自分自身の殻を打ち破り...

今年はショパン生誕200年とのことで、世界各地でショパンにまつわる演奏会や催しが開催されました(参照:2010年4月30日付「ユーリの部屋」)。もっぱら聴いて楽しむだけになってしまった私にとっては、ありがたい限りですが、ピアノ関係者にとっては、ショ…

イスラエルの「イスラム運動」

「メムリ」(http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=IA62810) Inquiry and Analysis Series No 628 Aug/23/2010 イスラエルの「イスラム運動」は、焦点をエルサレムからパレスチナに移している 筆者:L・バルカン(Barkan)MEMRIの研究員 初めに イスラエル…

見えないところにこそ

昨日は、何やら突然のように、マレーシア神学院のサクティさん(参照:2010年4月13日・11月14日・11月16日付「ユーリの部屋」)とメール交信が積み重なりました。気をよくしたのか、こちらが頼みもしないのに、結局、次から次へと、ロンドン出版のイスラーム…

「クリスチャンであってよかった」

ツィッター(http://twitter.com/itunalily65)に書いたパスカルの『パンセ』。私が読んだのは、前田陽一・由木康(訳)の中公文庫版(1973年初版/1993年17版)です。表紙の背面には、次のようにあります。 「近代科学史に不滅の業績をあげた不世出の天才パ…

世の移り変わりの中で....

今日は13回目の結婚記念日。そこで思い出すのが、ここに住むようになってからのお店の移り変わり。生活用品を購入したあちらこちらのお店が、今やなき主。関西って、こんなに回転が激しいのかな、とびっくりしています。例えば、靴屋さんがコンビニになって…

いじめられているキリスト教?

本日付の英語版ブログ“Lily's Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20101115)には、OICに連なるムスリム諸国が、国連制度を通してイスラームやムスリムに対する否定的言説を禁じていることの問題点を鋭く指摘した文書を掲載いたしました。ムスリム諸国…

興味関心を広げて備えをする

夫婦研修でいただいたライフ・デザインの指南書を読みました。かなり分厚いもので、あらゆる角度からの人生設計上の助言のみならず、昨今の変動激しき時代に対応できるよう、相応の覚悟を要求する内容でした。 金銭面でのリスク分散のように、専門分野だけに…

夫婦研修 その後

というわけで、昨日は朝から夜まで、終日、夫婦研修を受講しました。 お昼と夜、手の込んだお料理を出していただき、夫がどのような職場環境で働かせてもらっているのか、状況を垣間見ることができて、とても興味深く過ごさせていただきました。圧倒的に男性…

夫婦研修

昨日、買い物のために立ち寄った生協の前で、ミニ古本市をやっていました。各家庭から自主的に集めた本を一冊10円で売り、全額ユニセフに寄附するのだそうです。 こういうところでは本を買うことがありませんが、ちょっと立ち読みしてみました。すると、結婚…

京都を楽しむ

紅葉の季節でもあり、誕生日の前祝いを兼ねて、昨日は京都で、カスピ海料理と永観堂の散策を楽しみました。 カスピ海料理と言えば、アゼルバイジャンまたはペルシャ。少しロシア風かな、と思っていましたが、水たばこのパイプが並べてあったり、インド的な女…

庄司紗矢香&カシオーリの演奏会

今、昨日購入してサインもいただいたジャンルカ・カシオーリ氏のピアノを聴いています(参照:http://twitter.com/itunalily65)。バッハのトッカータとフーガ、そしてコラールなど、確かに解釈が斬新(というより、私が知らなかっただけなのかも?)で、芸…

囚われない心を保つ

「あれこれ本を読むな!」と怒ってくる人がいます。「専門分野だけに狭く絞れ!」というのです。または、「マレーシアが専門だと言いながら、どうしてクラシック音楽を聴いているわけ?学問的には、どういう連関があるの?」と高見から見下ろす人もいます。 …

勉強の秋!

フランス語を始めて数週間(参照:2010年10月13日・10月20日付「ユーリの部屋」)。活用や語彙がまだ完全に覚えきれず、ディクテがなかなかできない点に不満はありますが、学習そのものは、先生達が熱心で粋だからなのか、結構楽しくやっています。フランス…

アラブ改革派の一見解

「メムリ」(http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP331910) Special Dispatch Series No 3319 Oct/31/2010 パレスチナ問題のイスラム化は解決の障害 ―パレスチナ人改革派の見解― 2010年10月4日付でアラブのリベラル派ウェブサイトAafaqに、パレスチナ人改…

ナイポールのムスリム観

…とはいうものの、ナイポールが描いたムスリム世界関連の作品には、固有名詞に少し誤訳の混じる翻訳で読んだとしても、その指摘の鋭さ、的確さ、表現の巧みさを見出すことが可能です。もっとも、ブラーミン階級の出であること、暴力夫の被害者であったと回顧…