ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

信教の自由に関する国際報告書

昨日は、米国から『信教の自由に関する国際報告書』(2008年)が届きました。1998年以降、インターネットで、毎年マレーシアの項目だけはチェックしてファイルも作ってあります。いつの間にか、フォームが記入できるようになっていたので、「報告書が欲しいですか」との欄にティックしたところ、忘れた頃になって送られてきたというわけです。
さすがは、大統領やライス国務長官にも提出されているものだけあって、立派な装丁です。無料でいただいたのが、申し訳ないぐらいですが、公の出版物だからいいのでしょうか。
この報告書が重要なのは、「マレーシア」も要注意国に挙げられていることです。もっとも、「インドネシア」の方が危険度が高いというランク付けですが。
信教の自由に関して、侵害がある国のリストを眺めていると、(旧)共産圏とムスリム多数派国がほとんどで、それにミャンマーのような鎖国状態だった軍事政権が加わるというパターンです。
アメリカのような自由を尊ぶ建前の国から見れば、確かに、こういう見方になるのはわからなくもありませんが、そもそも「自由」とは何か、「信教」とは、なぜ自由でなければならないのか、という徹底した哲学的議論があって初めて成り立つ報告書なのだろうと思います。
しかし、こういう報告書を見ると、私のリサーチ結果とほぼ重複しており、これまでやってきたことが無駄ではなかったのかもしれない、と意を強くします。