ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2008-01-01から1年間の記事一覧

英語訳聖書史のお話を聞く

昨日は、久しぶりに神戸バイブルハウスを訪れました。日本聖書協会の聖書図書館主事でいらっしゃる高橋祐子さんが、英語訳聖書の歴史をお話しくださるとのことで、早速、駆けつけました。 聖書図書館には、1998年ぐらいから度々お世話になっています。マレー…

アラブ世界への批判的意見

メムリ(http://memri.jp)Special Dispatch Series No 2067 Oct/6/2008 世俗主義なきところに民主主義は存在しない ―シリア出身知識人のアラブ世界批判― フランス在住のタラビシ(Georges Tarabishi)はリベラル派知識人として著名なシリア人であるが、ロンド…

祝・ノーベル物理学賞

やっぱりうれしいですね、今年の3人のノーベル物理学賞受賞が久しぶりに日本の方。しかも、私の故郷、名古屋のご出身が2人もですよ!もっとも、母校(注:父と妹の母校でもある)は、昔から、理系は強いが文系はからっきしダメだと言われていたので、何らお…

ヨナ書と大贖罪日

ユダヤ教では新年を迎えたばかりです。今年で、ユダヤ暦5769年とのこと。さすがは時間感覚が長いわけです。ところで、大贖罪日(ヨム・キプール)には、会堂(シナゴーグ)で、ヨナ書が朗読されるのだそうです。 ヨナ書といえば4章しかない短い物語ですが、…

何と言うのか....

昨日のブログは、「時間稼ぎ」のためにバカ話を書いてしまいました。こういう話の直後には、必ずといっていいほど「だからぁ、そんなこと書いている暇にぃ、論文書いたらぁ」「バッカかぁ、この人」という声が聞こえてきそうな気がして、いささかノイローゼ…

しょうもない話

実家にいた頃、妹からよく、「イモみたいな字を書いている」と指摘されていました。そして、結婚した今は、主人から「カエルみたいな顔をして寝ている」と言われます。そして何かある度に、「ケロッケロッ」と返答されます。字は努力次第で直すことは可能だ…

エグベルト・ジスモンチ

昨晩は、ちょっと腰やすめ(!)に、早々と冬用の羽毛布団にくるまって、NHK芸術劇場のエグベルト・ジスモンチ氏の演奏に見入りました。 実はこの方、私にとって初めてだったのですが、ミュージシャンと呼ぶなら、こういうタイプを指すのだろうと思われるほ…

栄枯盛衰は人の常なり?

昨日、集中していた原稿書きの補助資料を眺めながら、改めて感じたことがあります。 2002年7月、今は名誉教授でいらっしゃるある先生から、1960年代70年代のマレーシア資料を大量に譲っていただきました。この先生の研究グループは、1960年代からマレーシア…

断食明けのお祝い

昨日は、マレーシアを初めとするムスリム諸国で「断食明け」をお祝いされていたことと思います。一ヶ月の断食月(ラマダーン)を、マレーシアでは‘Bulan Puasa'と呼び、断食明けは‘Hari Raya Puasa'と祝されます。 最近では、ハラール食品の研究も進むなど、…

今日から10月

おはようございます。早いもので、今日から10月です。ここ数日は、原稿書きなどに専念しており、ブログはお休みしました。それにしても、時代が急速に変わったなあ、と改めて思います。マレーシア研究も、私よりも数歳下の方達が、ぐいぐい肉迫する感じで進…

久しぶりの京大そして...

今日は、久しぶりに京都大学を訪れました。といっても、実は間違えて行ってしまったのです。 マレーシア研究会関西例会からご連絡が入り、今日から明日にかけて、お懐かしい(!)マレー農村研究の大先達のご講演に引き続き、今後のマレーシア研究の展望を語…

ギドン・クレーメルの著作三冊

早速、待ちに待ったかいあって、午後三時には、近所の図書館からメール連絡が入りました。ギドン・クレーメルの邦訳版の著作三冊が入ったとのことです。本当に便利になり、ありがたい限りです。手続きなどの仲介役のお仕事に携わってくださる方々とシステム…

昨日手元に入った書籍とCD

すっかり涼しくなりました。勉学の秋、読書の秋、音楽の秋、実りの秋、ですね。というわけで、まだ未提出の原稿やら何やら用事がたまっているのですが、昨日集中して手に入った書籍やCDについて、久しぶりにリストをご紹介しましょう。 まずは、恒例の『ヘラ…

ギドン・クレーメルと井上道義氏

たった今、帰って参りました!ザ・シンフォニーホールで開かれた、オーケストラ・アンサンブル金沢の大阪定期公演です。指揮は井上道義氏、ヴァイオリンのソリストはギドン・クレーメル氏で、クレメラータ・パルティカとの共演でした。どれもなじみのある曲…

一人反省会

9月19日、20日に行われたキリスト教史学会での研究発表の一人反省会です。 まずは、会場提供をしてくださった九州ルーテル学院大学の先生およびお手伝いしてくださった学生さん達、学会運営係の方達には、いろいろとお世話になりました。懇親会では、たくさ…

神の法と人の法と

皆様、ご無沙汰いたしました。18日から20日まで、熊本で開かれた学会に出席のため、準備等々でブログをお休みしておりました。熊本は初めてで、こういう機会でもなければなかなか訪れることもないのではないかと思いますが、全般的に、台風も運良く逃れるこ…

ハマス関係者のキリスト教改宗

英訳の方は、既に昨日付英語版ブログ“Lily's Room" (http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20080912)でご紹介しましたが、念のため、以下に日本語訳をご紹介いたします。なかなか興味深い内容ですが、ムスリム共同体を離れなければ、このような現状暴露の「告白…

マレー語における神の名の問題

昨日は、9.11米国同時多発テロ事件の7周年ということでしたが、私自身は、ブリズベンのスシロ先生と、思いがけず、マレー語における神の名をめぐる議論で、メールを何度も交換して楽しく(?)過ごしました。もっとも、きっかけはABCラジオ放送の件なのです…

オーストラリアのABCラジオ放送

昨夕久しぶりに、オーストラリアはブリズベーン在住の聖書翻訳コーディネーターでいらっしゃるジャワ系インドネシア人スシロ先生から、メールが届きました。 ちょうど半年前に、「マレーシアの神の名問題で、オーストラリアのABCラジオ『リングア・フランカ…

シンガポール事情に関する一私見

以下は、シンガポールから送られてきた論文に対する愚考の和訳です(参照:2008年9月6日・9月7日付「ユーリの部屋」)。Aさんからは、「論文を読んでくれた努力に感謝している。少しこちらも考えさせてほしい。後で返事を送る」とのご連絡をいただきました。…

『メムリ』から知ること

今日は重陽の節句です。14年ほど前、お茶の先生がこの日にお茶会を開き、「私にはあと何回重陽の節句が迎えられるかわからない。これが最後かもしれない」とおっしゃったことを思い出します。お作法や人間関係がややこしいと敬遠していた茶道でしたが、今振…

ビールの試飲会

昨日の午後は、2ヶ月前に入っていた折り込みチラシを持って、近くのサントリー京都工場へビールを飲みに行きました。たまたま湿った暑さがぶり返していたのと、この日を逃したら、もう行けないのでは、ということで、主人の突然の提案で実現したわけです。 …

10年後はどうなっているか

「だけどさあ、その論文って修士レベルなんだろう?まだ若い人なんじゃないか。たまたま、こっちが知らないと思って、うれしくて論文送ってきたんだよ。そうカリカリすることもないよ。それに、若い人にあまり本当のことを指摘すると、かえって厳しすぎるん…

シンガポールの宗教間対話問題

シンガポールから送られてきたハートフォード神学校の修士論文『1965年独立以降のシンガポールにおけるクリスチャン・ムスリム関係史』(2007年)を読んでいます。実際には、タイトルに反して、6章立ての4章分が独立以前の話で、マラヤ/マレーシアの事例がか…

夢想と現実およびその実現へ

豊かな緑に囲まれ、水質がよく静かな環境に住み着いて10年以上がたちます。京都へも大阪へも神戸へも約1時間で着くので、便利なベッドタウンだと言えます。また、図書館や保健施設などの公共施設でも、長時間待たされるということがないため、都心に住んでい…

社会変革としてのキリスト教

政治的にも経済的にも倫理的にも、停滞下降気味の現代日本社会において、打開策としては何が求められるのでしょうか。おとといの夜9時半、突然、福田首相が辞任表明した時にも、メディアでは「海外の反応は?」などと他者の目を意識する報道が目立ちました。…

大学と教会のネットワークで...

昨晩から、学会発表準備のために、まだ面会したことはないものの、かれこれ7年以上もメール等でご指導いただき、何かとお世話になっている南メソディスト大学神学部の教授のホームページや論文コピーなどを復習しています。 数日前に、無教会のように、一人…

51回目のマレーシア独立記念日

本日は、51回目のマレーシア独立記念日です。 早速、知り合いや友人にお祝いメールを送りました。私にとっては毎年の恒例行事です。 経済的にはめざましく発展し、豊かになったマレーシアではあっても、情報や教育の進展により、政治的な問題が次々と報道さ…

アフガニスタンでの出来事

ペシャワール会の農業計画現地ワーカーの男性が、大勢の人々の努力や祈りもむなしく、拉致された後に亡くなっていたと報道されました。ご家族や関係者の方々には、言葉もありません。ささやかな送金で応援していただけの者ですが、手元にある会報のうち八回…

順境と逆境との間で

昨日は、管轄の保健所からお電話があり、主人の病状のことで、「一度ゆっくりと奥さんともお話ししておきたい」と面会のお話をいただきました。10月以降になりそうですが、ありがたい制度だと思います。診断当初の当惑と懸念に反して、これまでにも随分、各…