ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

『メムリ』から知ること

今日は重陽節句です。14年ほど前、お茶の先生がこの日にお茶会を開き、「私にはあと何回重陽節句が迎えられるかわからない。これが最後かもしれない」とおっしゃったことを思い出します。お作法や人間関係がややこしいと敬遠していた茶道でしたが、今振り返れば、あの時に習っておいてよかったなあ、と思います。
それでは、雰囲気がガラリと変わりますが、久しぶりに「メムリ」をどうぞ。

メムリ(http://www.memri.jp)

Special Dispatch Series No 2032 Aug/25/2008

・イラン元大統領などの金曜礼拝説教
以下は、テヘラン大学キャンパスで行われた金曜礼拝説教のうち主要な2つの説教の抜粋である。一つは今日(8月22日)行われたハシェミ・ラフサンジャニ(Hashemi Rafsanjani)元大統領の説教である。元大統領は現在「最高評議会」議長で、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)現大統領の政治的ライバルである。元大統領は説教で(西側)強大国は核問題をイランの対決する口実に使っていると語った。※1
もう一つは8月15日に行われた「専門家会議」メンバー、アーヤトッラー・アフマド・ハタミ(Ayatollah Ahmad Khatami)の説教である。師はマフディ(救世主)が来臨する時、「(真の)グローバリゼーション」が現れ、「イスラムの再生が全世界を席捲するだろう」と語った。彼はまた、「イスラムが浸透していない・・・地球の表面には、家屋は一戸も残らないだろう」と語った。
ハタミの説教はイランのチャンネル1で放映された。この説教のMEMRI TVクリップはhttp://www.memritv.org/clip/en/1837.htmで見ることができる。MEMRI TVのハタミのページはhttp://www.memritv.org/subject/en/380.htmで見ることができる。 MEMRI TVのラフサンジャニのページはhttp://www.memritv.org/subject/en/573.htm で見ることができる。
アーヤトッラー・ラフサンジャニ、2008年8月22日:横暴な強大国はイランに恨みを晴らすために核問題を使っている
イランの公式な報道機関が報じたように、ラフサンジャニは説教で「イランは核問題で抑圧されている。この問題を強大国は(イラン・イスラム)革命に恨みを晴らすための口実に使っている・・・」と語った。
「核エネルギーはイラン人民の絶対的な権利である。彼ら(横暴な強大国)もまた、イランが平和的な核テクノロジーをマスターできると信じている。イランに対する世界の強大国の強硬なアプローチは、同国と人類に対する不正である。イランは制裁を受けながらも、その力とテクノロジーに依存することによって、平和的核産業保有の地位に到達できた。
彼はこう述べた。核兵器転用の危険をチェックしながら、人類に神与の核資源を使わせる努力も行うべきである。(イラン核問題)解決の唯一の前提条件は、すべての国の協力であり、強大国が横暴、敵対、脅迫をやめ、人々を心理的に不安定にすることを止めることである、と。
彼はさらに、世界は今日、エネルギー欠乏の問題を感じていると付け加え、「今やこの問題で、ほとんどの国家が石炭エネルギーの使用に逆戻りする事態に至った」と語った。
アーヤトッラー・ラフサンジャニはこのほか、グルジアの戦争に触れ、グルジア問題は世界の2つの核保有勢力、つまりNATOとロシアの対決の危険を浮き彫りにしたと語った。「平穏さは回復したが、問題は終わってはいない。こうしたケースでは一層理性的に、賢明に動かねばならない」と付け加えた。
アーヤトッラー・アフマド・ハタミ、2008年8月15日:救世主(マフディ)が来臨する時、「イスラムの再生が全世界を席巻する」
「グローバリゼーションはただ、救世主の日々がやってくる時に実現される。傲慢の世界は、グローバリゼーションの夢を墓場に運ぶ。しかし、救世主の時代に、必ず(真の)グローバリゼーションが到来する。
「神は公正な宗教を広めるため、神の宗教(イスラム)が他のすべての宗教を圧倒するように、使徒を送り込んだ。
〔・・・〕
「私は『圧倒』という言葉で、イスラムの論理の優越性を言いたいわけではない。なぜなら、イスラムはこの点で既に優越しているからだ。
〔・・・〕
「(私が言いたいのはイスラムの)実体的な勝利だ。
〔・・・〕
「家屋は一戸も、地球の表面には残らない。
〔・・・〕
イスラムが浸透していない。
〔・・・〕
「宗教が世界を支配した時代は過ぎ去ったという主張は、コーランと(イスラムの)伝承に反する。そうした時代は過ぎ去ってはいないし、われわれが今日目撃しているイスラムの再生はこの方向にある。アッラーが望むならば、救世主が現れる時、イスラムの再生は全世界を席巻するだろう。
〔・・・〕
「一部の政府当局者が、われわれはイスラエルの人民の友人であるとか、アメリカの人民はマスコミにおける最善の人々であるとか言っているが、これは適切だろうか。こういう言い方は完全に間違っている。われわれはイスラエルという国家を認めていない。われわれが認めるのはパレスチナ国家だけだ。
〔・・・〕
イスラエルの人民は、自国の戦争の火を燃え上がらせる者たちである。イスラエル人民のすべてはイスラエル政府の民兵を構成している。なぜなら、戦争勃発のとき、彼らはすべて、自分たちの政府を助ける義務があるからだ。われわれがこのイスラエルの人民の友人だなんて、どうして言えようか。全くそうではない。われわれはエルサレムを占領する政権の正当性を一瞬たりとも認めない。われわれはイスラエルの人民を恐れない。
〔・・・〕
「この発言を行った者はそれを直ちに撤回すべきである。こうした不適切な立場を採ったことの許しを偉大なイラン国民に請うべきである。過った発言を1000回も繰り返してはならない。間違ったことは、たとえ1000回繰り返したとしても、間違っているのだ。この発言は何なのか。イスラム政権の政策は明確である。その原則は明確である。公的な地位にある者がイマーム(ホメイニKhomeini)及び指導者(ハメネイKhamenei)が線引きした外交政策の諸原則に反する発言を行うことを、勇敢な(イラン)国民は誰も許さない。
〔・・・〕
「(レバノンにおける)33日間の戦争の間、イスラエル人は自分たちの人民に、ヒズブッラーのロケットのために心理的な問題が起きたら、幾人かの医師を訪ねることが出来ると伝達した。しかし、人民はこれらの医師に会いに行かなかった。医師たちこそ、心理的に格段に悪いことがわかったからだ。あなた方は今や、イランと対決することを望んでいるのか。確実なのは、あなたがたが愚かで、(イランに対して)行動を起こすならば、イランの返答は、あなた方を完全に狂気に追い込むということだ。

注:(1)国営イラン通信(IRNA)、国営イラン放送(IRIB)ニューズ(イラン)2008年8月22日
(引用終)