ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

神の法と人の法と

皆様、ご無沙汰いたしました。18日から20日まで、熊本で開かれた学会に出席のため、準備等々でブログをお休みしておりました。熊本は初めてで、こういう機会でもなければなかなか訪れることもないのではないかと思いますが、全般的に、台風も運良く逃れることができ、暑さに対するご配慮から、二日間で一人当たり計5本のペットボトルのお茶まで振る舞っていただき、市内の名所観光もでき、アットホームな雰囲気を楽しく過ごしました。詳細はまた、別途述べることとして、とりあえず、今日のところは、再び『メムリ』から興味深い記事をご紹介いたします。

メムリhttp://www.memri.jp)

Special Dispatch Series No 2050 Sep/17/2008


英国を出国した著名なイスラム主義者:「英国の問題はアッラーの法律ではないことだ」


以下は、(2005年英国を出国し)現在レバノンに住むイスラム主義者ウマル・バクリー師(Sheikh Omar Bakri)のインタビューの抜粋である。このインタビューは2008年8月22日、OTVで放映された。このMEMRI TVのクリップは、 http://www.memritv.org/clip/en/1848.htm で見ることができる。

「英国の問題は、その法律がアッラーによって下された法律でないことだ」

ウマル・バクリー師:「これは真のサラフ(イスラム原理)主義である。つまり、純粋で完全な宗教説教であり、われわれは、われわれに戦う者たちに対し武器を振り回しているにすぎない。われわれが攻撃され、誰もが持つ権利である、イスラムへの参加を人々に呼び掛けることを妨げられるなら・・・この権利をあなた方は「表現の自由」と呼ぶが、私はアッラーのために説教する宗教義務と呼ぶ。この義務の執行を妨げられるなら、私は自衛するか移住しなければならない。これ(宗教義務)の執行が英国で妨げられたため、私はレバノンに移住したのだ」

インタビュアー:「あなたにとって英国の問題とは何か。われわれ全てが知っていることだが、あなたは(英国に)帰還が許されないと決定される以前に出国し、家族がなお英国市民権を持つにもかかわらず、同市民権を解約した」

バクリー:「英国の問題は、その法律がアッラーによって下された法律ではないことだ。この国は民主主義、表現の自由、個人の自由、財産所有権を満たしていると言う。しかし、私が信念を、イスラムに参加するよう説教することで表現した時━大学では印象的な反応があり、ジョージとマイケルはオマルとアブドッラハマーンになり、ジェーンはハディージャになった・・・

「20年以内に英国社会はムスリムが多数派になるだろう」

「彼らが、英国の大学でイスラムがかつてないほど広がっているのを知り、また、非ムスリムヒンドゥー教徒、クリスチャンとユダヤ人━が1日平均21人もイスラムを受け入れていることを知った時、それは彼らの社会を危険に陥れ始めた。20年以内に英国社会はムスリムが多数派になるだろう。むろん、この世俗的な政権はこれを許容できない。この政権が望んでいるのは、アッラーに結びつく宗教的価値は何であれ社会から剥ぎ取ることだ」

〔・・・〕

「自衛(作戦)の場合、意図して狙ったわけではない犠牲者の出ることがある。彼らは付随的な損害として、意図したのではなく、誤って殺害されるのだ・・・アメリカがスーダンソマリアイラクを爆撃し、破壊を始める時、ムスリムには報復する権利がある。そして、犠牲者が出る。

〔・・・〕

「これら(の作戦)がジハード作戦━ムスリムの土地を占領する敵に対するジハード作戦である時、人々はなぜ、イスラムは今日歪められていると言うのか。イラク内のアメリカとパレスチナ内のイスラエルの間の違いは何か」

インタビュアー:「アメリカ人と戦うことと、私の土地を占領しているイスラエル兵と戦うこととの間には違いがある」

バクリー:「アメリカ兵士が軍服を脱ぎ、パジャマを着る時、彼と戦うことが禁じられるのか」

「祝福されるテロと嘆かわしいテロと、2つのタイプのテロがある。(ムジャーヒドゥンの)テロは祝福される(テロだ)」

インタビュアー:「(9・11テロで)破壊された(ニューヨークの)双子タワーの中には軍事基地があったのか」

バクリー:「双子タワーだけではなく、米国防総省も(破壊された)・・・9・11作戦(の是非は)は個人の判断に委ねられる問題だ。反対者もいれば、支持者もいた・・・

インタビュアー:「爆発物が列車や喫茶店に置かれる時・・・もし私が占領下にあるなら、私は占領(軍に)対して攻撃を実行する。それがひとつである・・・」

バクリー:「そうした作戦を、あなたがたは特にテロ作戦と呼ぶことができる。しかし、今日、アメリカは西側テロ陣営を代表し、イスラム内には別なテロ陣営が存在する。しかし、テロには2つのタイプが存在する。ひとつは祝福され、もうひとつは嘆かわしいテロだ。暴力も同じだ。命を取る暴力、あるいは命を救う暴力である。これら2つとも暴力である。アメリカの暴力は命を取ることを意図したテロであり、そのテロは嘆かわしいテロである。一方、ムジャーヒドゥンが防衛と報復のため使う暴力は命を保護し、名誉を守ることを意図したテロである。彼らのテロは祝福されるテロである。テロの全てが嘆かわしいテロではない。

〔・・・〕

「(レバノンの)ヒズブッラーの問題は、土地のためのレジスタンスを信じていることである。われわれは土地のための戦いが・・・と信じている」

インタビュアー:「・・・は禁止されている。なぜなら、戦いはアッラーのための戦いでなければならないからだ」

バクリー:「私は泥から創られた。私は(イスラエル占領地)シブアー(農場)の泥のため戦う。私は泥の中に葬られるだろう━私の全人生は泥だらけである・・・私は、生きていて、死ぬことのない神のために戦う。私はアッラーの言葉を栄光あるものにするために戦う。もしレバノンで、彼らがアッラーの言葉を栄光あるものにするため戦うならば、私はこう言いたい。よし、彼らを、シブアーのために、同地を解放し、アッラーの法律を与えるために戦わせよ、と。しかし、彼らがシブアー農場の解放しか望まないならば、当地で『レバノンの法律』として知られているものを与えなさい。もっとも、私はそれを受け入れない」

インタビュアー:「あなたは、あたかもレバノンに帰属していないように、同国について語っている」

私は英国の市民権を与えられたが、「女王や(英国の)法律に従うとの宣誓は拒否した━私が従うのはアッラーとその使徒だけだ」

バクリー:「私が帰属しているのはイスラムだ。英国に住んだ時、英国には帰属しなかった。私は英国に住むムスリムだった。今は、レバノンに住むムスリムだ。明日、私はイラクに住むムスリムとなろう。神のみぞ知るが、私は刑務所の中ムスリムになるかもしれない」

インタビュアー:「それなら、なぜ英国の市民権を取得したのか」

バクリー:「取得したのではない。彼らが私に与えたのだ」

インタビュアー:「それなら、なぜ拒絶しなかったのか」

バクリー:「私は、彼らのIDを携帯しなかった。私は英国のパスポートは持っていなかった。ここに戻ってくるために使ったのはレバノンのパスポートだった」

男性のゲスト:「彼らはそれを彼から取り上げた」

インタビュアー:「彼はなぜ、それを前もって拒否しなかったのか」

バクリー:「彼らは、市民になる権利を私から取り上げた。彼らは、女王への忠誠を拒否したためパスポートを私に与えなかった。私の妻と子供たちは英国で生まれたため、パスポートを取得できた。私は、女王や法律に従うと宣誓することを拒絶した。私が従うのはアッラーとその使徒だけだ

(引用終)