ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

何と言うのか....

昨日のブログは、「時間稼ぎ」のためにバカ話を書いてしまいました。こういう話の直後には、必ずといっていいほど「だからぁ、そんなこと書いている暇にぃ、論文書いたらぁ」「バッカかぁ、この人」という声が聞こえてきそうな気がして、いささかノイローゼ気味なのですが(実際、そういう人が周囲にいたので)、考えてみれば、そういう人こそ、人生に余裕のない堅物なのかもしれない、とうっちゃっておくことにします。論文、論文っていってもねぇ、夫婦仲が悪かったら意味ないじゃないですか、特にうちは生活に不自由している進行性難病患者なのだし、という人生観もあるんですよ、世の中には。

昨晩のN響アワーでは、マーラーの第5番をたっぷり聴かせていただきました。マーラーの5番といえば、第4楽章。これを聴くたびに思い出すのが、20年以上前の、ある学生オーケストラの演奏です。知り合いから「来てね」とチケットを渡されたので、確かお金を払って聴きに行きました。「だけど、すっごい下手だからね」と何度も念を押されました。もちろん謙遜だと思っていたら、会場では本当に、(いったい何の曲だ、これは)とわからなくなるほどの演奏で、音はバラバラ、テンポも乱れ気味でした。こういう時って、もう少し実力相応の曲にした方が無難なのでは...?
終わってから、「どうだった?」とチケットの知人(彼女は弦楽器でご出演)に聞かれて、「う、ん...。勉強になった」と正直に答えたところ、「もっといいこと言ってほしかったな」と言われてしまいました。
それ以来、アマチュアの演奏会は御遠慮することにしています。いくら上手だと自他共に認めていたとしても、アマはアマ。年がら年中、音楽を中心に生活が回っているプロとは違うのです。友情出演ならぬ、友情鑑賞じゃないんですから、仲間内で相互に楽しむならともかく、お金を払って聴きに行く以上は、ちゃんとしたそれなりのものを、と思ってしまいます。
さて、その後のETV特集も、いささか衝撃的でした。戦時中の従軍カメラマンの写真ですが、特攻でこれから突撃、という直前の、笑顔で水杯の映像は、何ともショックです。無駄死にをさせられたとしか言いようがありません。その他にも、ベトナム戦争中、引き裂かれた顔付き死体のベトナム人をつまみ上げているアメリカ兵の写真だとか、日本の国威高揚のための合成複製写真だとか、気味の悪い映像が出てきました。
そういえば、昨日は昼間にも、イラク戦争から戻って、PTSDに悩まされているアメリカ女性元兵士の話もテレビに出てきました。「私の人生は壊された」と。
何だか世の中、暗い話が多いので、せめてカエル顔で楽しく過ごそう、というのが、私のねらいだったのです。わかりますか、上記のコメントの人?
新聞には、岩波書店発行の『ユダヤ人と国民国家―「政教分離」を再考する』と題する新刊書が紹介されていました。編集者は全員、私の存じ上げる先生ばかりです。さっそく、読んでみることにしましょう。