ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ドイツ語

3.11の三周忌に

「2011年(平成23年)3月11日14時46分」に何をしていたか。 那覇の新原ビーチで、ボートに乗って海中の珍しい魚の群れを覗き込んでいたのでした(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110323)。突然、同じボートの向かい側に座っていた若いカップルが、携帯…

知的詐欺は許さない

パイプス家が、親子揃って紳士学者であるのみならず、良き教育者でもいらっしゃることは、知り合ってすぐに気がつきました(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120924)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/201…

日本が孤立しないために

昨日の日本の国会中継で「このままでは、日本はイスラエルのように孤立する」と言った人がいたそうです。その一方で、昨今、韓国や中国が盛んに「(戦後問題については)ドイツを見習え」と主張してくるとも聞いています。ところで興味深いのは、そのドイツ…

ドイツ人が作曲した「君が代」

日本認識の話になると、一部で騒がしい政治問題となっているのが「君が代」。 実は日本人の作曲ではなく、ドイツ人フランツ・エッカートの手になるものだということをご存じの方々が騒いでいるのではなさそうだ、というのがささやかなる私見。大喪の礼で奏さ…

クルト・ズィンガー『三種の神器』

最近、ズビン・メータ氏の自叙伝(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130417)を寝る前に読んでいるが、好きなクラシック音楽の話は非常におもしろい。ボンベイ(ムンバイ)出身の裕福なゾロアスター教徒のご家系だそうで、ユダヤ教への影響の記述など、本…

なぜブログを書き続けるか?

なぜブログを書き続けるか? 学会や研究会などで、発表後の懇親会に出席すると、必ずと言ってよいほど若い女性研究者などから「一体、どういうご経歴の方なんですか?」「出身校はどちらですか?」「指導教官は誰なのですか?」などと、眩暈がしそうな初歩的…

マルクス主義史観の教科書世代

日本が外国から見てどのように映るか。メディアは事ある毎に「諸外国の反応」を盛んに言い立てますが、私自身は普段、意識しているようで意識していない側面です。「諸外国」と言っても、どの時代や状況を背景とした文脈か、どの社会階層やイデオロギーに属…

繁栄する共同体からの刺激

早くも9月も末。毎日が飛ぶように過ぎていきます。 今日でちょうどパイプス訳文の日本語が300本になったのを記念して(未掲載分が10本ぐらいありますし、純粋に私が訳したものは294本)、フェイスブックとの関連で好感を持ってもらえた(か、少なくとも興味…

隠された意味を探る

昨日の9月9日は重陽の節句でしたが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070909)、ダニエル・パイプス先生のお誕生日でもあります。ウェブ上で公表されているので、私も昨年冬に訳業を依頼される前から存じ上げていましたが(と言ってもご自身ではなく他人…

同じ時間帯を生きる

エルサレムのレヴィ君から(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130629)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130715)、おととい突然メールが届きました。 「この頃、翻訳が出てなくて淋しいよ。バカンスなの?」 バカンスどころか、毎日せっせこと、これ…

トルコについて考える

3月の学会後の懇親会で、トルコ駐在中の外交官のいとこがいるという人から、いとこ氏が赴任先のトルコ滞在をとても嫌がっているという話を聞きました。行ったこともない国のことを無責任に語る資格はないと承知の上で、(その感覚って日本人としては真っ当で…

翻訳の意味について

パイプス先生、実は7月最初の一週間はエジプトにいらしたのだそうです。あの疲労困憊といった感じのラジオ・インタビュー番組は、そういう文脈あってこその会話だったということが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130713)、パイプス先生からのメールで…

フェイスブックの効用

北海道旅行の旭川の話(5月1日)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130510)、現代曲を散りばめたヒラリー・ハーンの演奏会の感想(5月17日)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130517)のブログがまだ残…

ドイツの北海道植民地政策案

Auf Jeso Während meiner Reise durch Jeso hatte ich mich überzeugen können, daß das Land sich ausgezeichnet für eine europäische Kolonie eignen würde. Das Klima entsprach wenigstens in dem südlichen Teil der Insel durchaus dem Nordeuropas, …

マレーシア総選挙の結果など

昨日のマレーシア総選挙の結果は、半ば予想通りとなりました。 本来は「教会は信仰共同体であって政治には関与せず」という立場だったはずのキリスト教会も、非ムスリムを中心とする信徒集団の社会動向に沿って、ここ数年来、かえって積極的に投票を呼びかけ…

故オリアナ・ファラチについて(2)

故オリアナ・ファラチ(またの表記は「オリアーナ・ファラーチ」)さんの邦訳書が、1970年代から1980年頃までの3冊しかないと書きました(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130122)。 残念なことにまだ邦訳は全く読んでいませんが、なぜその3冊が注目され…

パイプス先生とギドン・クレーメル

いつの間にか日付けが変わり、今日から早くも11月です。 今、西宮の兵庫県立芸術文化センターで購入したギドン・クレーメルとマルタ・アルゲリッチのデュオでプロコフィエフを聴いています(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121031)。ヴァイオリン・ソナ…

西洋におけるイスラーム

以下は、10年以上講読しているアメリカのキリスト教雑誌(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071020)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080407)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080522)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080712)(http://d.…

愛さるるより恐れらるることを求む

ダニエル・パイプス(著)『大シリア』(オックスフォード大学出版)(1990年)を読み終わりました(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120929)。 内に秘め、繰り返し浮上するかもしれないが、歴史的な陰に消滅しかかったトピックだと当時は思われた「大シ…

いわゆるマイノリティの強み

昨日は、所属学会の先輩女性研究者から紹介された、中国在住のアメリカ国籍の男性研究者と京都でお会いしました。 その方は、二つ目の博士論文をドイツの大学で書く予定だそうですが、過去、ある程度の年数をシンガポールで暮らしていたそうで、マレーシアに…

適度な距離感が大切

昨日の補足です。 2007年3月上旬にイスラエルに滞在していた時、いささか場違いなプールに連れて行かれ、他に選択肢もなさそうだったので、そこに15分ほどいた経験があります。同行の人達も皆、その怪しげな雰囲気に閉口していたようで、「もう嫌だ」とさっ…

膨大な書評と映像から

ダニエル・パイプス先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120707)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120708)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120710)の膨大な書評とテレビ出演の映像集を見ているうちに、つい夢中になって、昨晩は徹夜で過ご…

国際聖書フォーラムに出席して

今日は七夕の日(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070707)。我が町には、駅前などに笹の葉に括り付けた願い事がたなびいています。一種の風情を感じさせますね。 昨晩11時過ぎに、東京から帰って来ました。一泊二日で、ホテル・ニューオータニで開かれた…

一見もっともらしいのだが...

ラジオのドイツ語講座で、ある女性講師が担当している番組は、聴いていてイライラさせられるというのか、やる気がそがれる感じがします。もちろん、かなり前に葉書で投書しましたが、放送が始まってしまうと、方針を途中で変えられないのか、それとも、単に…

翻訳は難しい

それにしても、翻訳とは難しい作業だなぁ、とつくづく....(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120514)。 以前も書いたように、英語で直接読むならば、仮にわからない単語があっても、何とか類推していくのと、全体の内容をつかむことが第一義なので、数分…

先入観は禁物!

先に訳出してから(http://www.danielpipes.org/10908/)、その主題となった本を入手しているようでは逆なのですが、2012年6月9日付ツィッターに書いたように、ここ数日、以下の本を読んでいます。 (https://twitter.com/#!/ituna4011) Lily2‏@ituna4011 9…

庄司紗矢香さんの登場後...

音楽ジャーナリストの伊熊よし子さんのブログ(http://blog.yoshikoikuma.jp/?eid=182880)から引用させていただきます。伊熊さんに関しては、(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090705)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110924)もご覧ください。 2…

外の世界に関心を広げること

それにしても、英語で読むのと日本語だけの情報に頼って世界を知ろうとするのとでは、随分、内容や質が異なるものだ、と痛感。 昨日、一生懸命、夢中になって書いた「反ユダヤ主義」と「反セム主義」についても(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120620)…

『隠れた手』について

ダニエル・パイプス先生の翻訳者の一人に加えていただいて早くも2ヶ月半以上(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120330)。今回、私は提出が割合に早くて、フランス語など常連さん翻訳4言語の一つに入りました(http://www.danielpipes.org/11440/)。先程…

誤解された知識人?(1)

本格的な梅雨入り模様。少し湿度が高いのは困りますが、その代わり、一日家でおとなしく過ごしました。ゆっくり片付けものをしたり、体と頭を休める時間ができることは、非常にありがたいことです。 昨日もまた、1本、パイピシュ先生(私が勝手に作ったダニ…