フェイスブックの効用
北海道旅行の旭川の話(5月1日)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130510)、現代曲を散りばめたヒラリー・ハーンの演奏会の感想(5月17日)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130517)のブログがまだ残っていますが、少しお待ちください。
昨日は、フェイスブックで何とマレーシアのマラヤ大学でお世話になったシンディ系のマヤ先生から突然、メッセージが入りました。「お元気?フェイスブックで状況がわかるっていいことね」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071229)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080326)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080409)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080514)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20081014)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090513)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091103)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100921)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101223)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110120)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110302)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120319)。
このところ、ダニエル・パイプス先生のテレビ出演やご講演のビデオのみならず、拙訳もご紹介がてら連続掲載しているので、名前が目につくらしいのです。あれから10年ほどが経ったのに、まだ私を覚えていてくださるとは、相当印象の強かった日本人だったのかと恥ずかしい思いもしますが....やはり、うれしいものです!
最初は、パイプス先生の原文ならともかく、フェイスブックに拙訳まで載せることの戸惑いを感じてもいました。それに最近もまた、「アサド支援」案(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130516)や「イスラーム」「イスラーム主義」の語法問題で、アメリカやカナダでも、お仲間活動家達からさえ非難囂々浴びていたパイプス先生。
(これについては、反発している側の問題だと私は考えています。半ば、それまで自分達が言いたくても言い出せなかったことを、学識と経歴を盾に堂々と公に発言した「勇気ある」「紳士的な」学者として、パイプス先生をヒーローのように持ち上げていたのが、たった1,2本のコラムで感情的に裏切られたかのように反応しているのです。理論的考察に乏しく、世界史全体を見渡した上でのイスラーム現象を把握しているわけではなさそうです。もっとも、活発に言論を交わし、刺激し合って論を進めるのはよいことですが、何だか子どもみたいな人達...)。それにしても、どうしてパイプス先生は、定期的に仲間うちからも非難を浴びる傾向にあるのでしょう?「自分にとっては新しい現象ではない」とカナダのテレビでもおっしゃっていましたが、落ち着いているようでも、毎度毎度、精神的ストレスが大きいのでは?
というわけで、気にしていたフェイスブック、案外に私には益するところがあったようで一安心。もっともマレーシアからの反応の方が上々で、先程も、クアラルンプールの隣の州の州都で22年ぐらい、家族ぐるみで交流のあったインド系の家の次男君からも、突然おしゃべりが飛び込んできました。「アンティ、迎えに行くよ」と。
「え、何?今どうしているの?中国語を教える仕事は?」「うまくいっているよ。僕、ボルボを買ったんだ」「新車?じゃ、セレンバンから大阪まで海上を運転して来なさい」「わ、ハハハ!」と、こんな感じ。5歳頃はやんちゃくちゃ坊主だったのに、すっかり大柄で優しい青年に成長。元気に暮らしているなら、結構なことです。それに、小難しいパイプス論考を紹介しているつもりなのに、案外なところからちゃんと連絡が飛び込んでくるのです。これもフェイスブックならではのこと。
世の中というものは案外な人が案外な反応をするもので、(あの人なら多分、こうしてくれるだろう)と思っていると、無言のまま無視されたり、(この人は無理だろうなぁ)と期待もしていなかったところ、非常に積極的な応答だったりします。
フェイスブックにしても、もともと数年前、マレーシアの友人知人からの紹介で始めたもの。あまり使うこともありませんでした(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101221)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101223)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120429)。楽しそうだけれども、その場限りで思想が軽くなり、他の人のを見たり感想を書いたりしているだけで一日が終わってしまいそうで、警戒もしていました。
ところが、パイプス先生やお仲間学者先生達(「お仲間活動家達」とは別種の人々)のフェイスブックやツィッターは、専らご自身の論考文やテレビ出演などを掲載して連絡を広めるツールであって、ご本人達はほとんどの場合ノーコメント。ましてやおしゃべりなんてしていません。書いたものの気軽な感想の場を提供する程度。それを世論把握の一助(になるのかどうか?)とされているように見えます。
なるほど。だからこそ、上記のマヤ先生もわざわざご連絡をくださったというわけですね。
こうしてみると、若い頃の私は、何事も自分の先入観だけで判断して、機会をみすみす狭めていた節があります。
では、ツィッター転載に合わせて、自分で書いたものなのでフェイスブック転載と行きましょう。今日を筆頭に、逆時系列順です。
(http://www.facebook.com/ikuko.tsunashima?ref=profile&v=info#!/ikuko.tsunashima)
2013年5月21日
1.この種の「多元的」路線の話は、日本の大学や一般メディアで馴染みのある内容。パイプス先生にその旨お伝えしたところ、「僕よりも読者のことをよく知っているね」とのことでした。
http:www.danielpipes.org/12903/
「中東におけるイスラエルの場―多元的見解 :: Reviewed by Daniel Pipes」
2.どうぞお読みください。
キリスト教世界情報に長年触れている身としては、決して新しい内容ではありませんが、パイプス先生が1997年の段階で紹介されている点に留意を!この頃、日本の研究動向はどうだったでしょうか?
http:www.danielpipes.org/12905/
「危険な場―今日のクリスチャンの迫害と殉教を巡るショッキングな説明&どのように応答すべきか :: Reviewed by Daniel Pipes」
3. 今度はドイツ語ではなく、フランス語で読まれた書を英語で紹介されているパイプス書評です。
私はこの著者の英訳書を二冊持っていて、数年前に頑張って目を通しました。フランス語版とは少しニュアンスが異なるかもしれません。
キリスト教系の学者達は大抵、困難だった彼女の仕事の重要性を認めつつも、引用する際には注意深くするように、と述べています。
エジプト出身の彼女がこのような著作に取りかかったきっかけとしては、ブルジョワ育ちだったのに、ナセル時代に迫害されて欧州に逃げたという個人的経緯もありますが、パイプス先生にお尋ねしたところ、「もちろん、それもあるけれど、それだけじゃないよ」とのことでした。
http:www.danielpipes.org/12904/
「イスラーム下のユダヤ人とクリスチャン―ズィンミーが原理主義者の脅威に直面する :: Reviewed by Daniel Pipes」
4.Lecture in Canada!
http:www.danielpipes.org/12902/
(追記:クールビズなんてとんでもないとばかりに、ボストン育ちの保守派らしく、いつでもどこでもネクタイに背広姿のきちんとした服装でいらっしゃるパイプス先生。(あれ?カッターシャツだけでテレビに出演されている!)と、今回は不思議に思っていた私。冒頭で「ジャンパー姿でごめんなさい」みたいなご挨拶があり、早速、会場から笑いを誘っていました。このところの非難合戦で相当お疲れだったのか、機内でジュースでもこぼされたのか、それとも慌てて空港まで来てついジャケットを忘れてしまったのか、あるいは会場の雰囲気に合わせたのか...実は、機内でスチュワーデスがジュースを背広にこぼしてしまったらしいです。茶目っ気と愛嬌があって、やっぱりおもしろいパイピシュ先生です。)
2013年5月20日
1.最後の一文が利いていますね!パイプス・ファンにはたまりません。日本も見習うべし。
http:www.danielpipes.org/12899/
「アラブ世界の内部 :: Reviewed by ダニエル・パイプス」
2.是非お読みください。
http:www.danielpipes.org/12896/
「怖いものなしのイスラーム:エジプトと新イスラミスト達 :: Reviewed by Daniel Pipes」
3.この書評は、なかなか鋭い点をついています。もっと早くからパイプス先生と知り合っていれば...と残念に思うのが、こういう時です。
http:www.danielpipes.org/12900/
「ルイ・マシニョン―同情の坩堝 :: Reviewed by Daniel Pipes」
4.英国のイスラーム状況です。想像に過ぎませんが、今も恐らくは、この延長でしょうねぇ。
http:www.danielpipes.org/12895/
「イスラーム的な英国―英国人ムスリムの宗教、政治、アイデンティティ :: Reviewed by Daniel Pipes」
5. パトリック・クローソン氏は、パイプス先生との共著論文があり、それは中央公論にも邦訳が掲載されました。どうぞ!
http:www.danielpipes.org/12898/
「西洋に対するイランの挑戦―方法と時と理由 :: Reviewed by Daniel Pipes」
6. お読み下さい。パイプス先生は、ドイツ語で読まれ、英語で書評を書かれました。
http:www.danielpipes.org/12894/
「アフガニスタンの戦争と抵抗―1978年以来の原因と経過と帰結 :: Reviewed by Daniel Pipes」
・「お読み下さい」は「お読みください」の入力ミスでした。この頃、キーボードのせいか、変な入力が増えています。ごめんなさい。
7. 是非お読みください。初期のパイプス論評は、非常に重厚で読み応えたっぷり。私の好みでもあります。きっと皆様にも....
http:www.danielpipes.org/12901/
「アラブの地のユダヤ人―歴史と原典資料集 :: Reviewed by Daniel Pipes」
8. Watch this!
http:www.danielpipes.org/12897/
"The Deportation of Mahmoud Mohammad Issa Mohammad from Canada"
9. 最近、アメリカ国内で話題となった二つのコラム「シリアのアサド支援」「イスラーム対イスラーム主義」についても語られています。困難で泥沼化した中東情勢について、基本的にコラムで書かれた内容に沿って、テキパキとお話を進めていらっしゃいます。
http:www.danielpipes.org/12893/
"Chaos and killing in Syria"
2013年5月19日
1.この種の本を手にしたことはありませんが、確かに「参考」にはなるのでしょう。最後の「ヘンリー・フォード」の含意、おわかりですか?
http:www.danielpipes.org/12876/
「イスラームとイスラーム集団―世界中の参考ガイド :: Reviewed by Daniel Pipes」
2. 私のマレーシア関連のテーマとも底流で通底するトピック。代一段落の一箇所で疑問点があったので、今、メールでパイプス先生にご確認中。「君、僕を誤解しているよ」と第一信。負けずに私も、「先生、おっしゃっていることがわかりません」と返信。すっかり師弟関係になってしまっています!
ハンス=ペーター・ラダーツ博士については、私のブログ‘Lily's Room (part 2)'で、ドイツ語のご講演およびインタビューを掲載いたしました。博士のおっしゃっりたい意図は、よくわかります。欧州の危機です。
http:www.danielpipes.org/12874/
「神からアッラーへ?リベラルな進歩的社会におけるキリスト教とイスラーム :: Reviewed by Daniel Pipes」
・ ごめんなさい。「代一段落」は「第一段落」の誤りでした。
・http://pub.ne.jp/itunalily/?search=20519&mode_find=word&keyword=Dr.+Hans-Peter+Raddatz をどうぞ。
・「おっしゃっりたい意図」は「おっしゃりたい意図」でした。最近、キーボードの調子がおかしくて、気づかないうちに変な転換になってしまっています。ごめんなさい。
・「先生、おっしゃっていることがわかりません」の返信に、先程お返事がありました。結局のところ、アメリカ国内の動向に合わせてのパイプス言論なので、マレーシア経験を持つ日本人の私の研究理解とは、学究的には同じ方向性でも、その意図する背景に一致しない点があるようです。私の方がその点、一般のアメリカ人よりは、遙かに有利です。パイプス先生も含めて彼らアメリカ人は、決してそれを認めたくはないでしょうけれど....
・優位性を語るならば、ムスリムにもアメリカ人一般にも、自由に語らせておけばいい、というのが私の考え。極東日本の私としては、たとえ知っていても「あぁ、そうなんですか」と、あたかも初めてのように感心して聞きながら、しっかりと情報収集をして、独自に対策を考えるのが賢明だと思っています。
・パイプス回答は次の通り。「エスタブリッシュメント全体は、‘Allah'='God' とアブラハム三宗教(としてのイスラーム)を受け入れている。不穏分子[反体制派]のみが、これに不賛成である。そのような不穏分子はうるさいが、これまではかなり無能だ」。
・結局、私に対しては、パイプス先生も別件で、「君は正しい。僕が間違っていた」とあっさり認めている部分もあって、パイプス先生はその点、やはり正直で学究肌な方だと思います。問題は、アメリカの一般人が賑やか過ぎるというのか、皆が中途半端な情報や知識だけで簡単にパッパカと口を開き過ぎるので、「言った」「言わない」で、お互いに余計なエネルギーを消耗しているということです。私が東洋の静謐を好むというのは、それが理由です。
・ハンス=ペーター・ラダーツ博士のおっしゃっていることは、また背景が全く別。パイプス先生は、ドイツ語で読み、英語で書評を書きました。だからこそ、私はご紹介したかったのです。パイプス先生、やっぱり大学におさまっていた方が安定していたのでは?
3. 『史的イエスの探求』に擬えた題名の本です。イブン・ワラク氏のことは、覆面マスクをしていた頃から、インターネットで存じ上げていました。彼の他の一冊にも、パイプス先生は賞賛の言葉を書かれています。(ご本人からも、その旨「書いたよ」と、お返事をいただきました。)
キリスト教神学における「史的イエス」探求は、既に学問的に行き詰まりを示していると読んだことがありますが、現状はいかがでしょうか。
イエスはラビ素養を持つユダヤ人だったと理解すれば、さもありなん、でしょうか?
http:www.danielpipes.org/12875/
「史的ムハンマドの探求 :: Reviewed by Daniel Pipes」
4. どうぞお読みください。
http:www.danielpipes.org/12877/
「パレスチナを妥協して―最終地位交渉への手引き :: Reviewed by Daniel Pipes」
2013年5月18日
1. His recent article entitled "Education by murder in Boston" was followed up in this radio talk in Toronto.
http:www.danielpipes.org/12873/
"Terrorism in Boston and Would-be Terrorism in Toronto"
2013年5月14日
1. どうぞお読みください。
http:www.danielpipes.org/12863/
「イスラーム対イスラーム主義 :: Daniel Pipes」
2. Please read it carefully!
http:www.danielpipes.org/12847/
"Islam vs. Islamism"
皆さん、苦労されていますね!公表された論考を批判するのは簡単だけど、ロジックと根拠を元に定期的に発表し続けることが、どれほど難儀なことか!
・私の場合は、パイピシュ先生の論考をきっかけに、自分なりに咀嚼して広げて考えるきっかけになるプロセスそのものが、とにもかくにもありがたいということです。
・Michael Moey:I think if the writer wants to understand the motives of the Boston bombers, it may be more relevant to investigate the bombers's background, culture, personal networks, etc rather than infer from a wider discussion of Islam although that might be interesting but may not be specifically relevant.
・Thank you for your comment, Mr. Michael Moey. Yes, the author did know well the background of the culprits of the Boston terrorism. He also studied the Islamic history since the 1960s, and his knowledge about Islam and Arabic is enormous. We should understand the West as well as the Muslim world!
2013年5月9日
1. 46 years ago, IDF soldiers liberated the Old City of Jerusalem - reunifying the eternal capital of the Jewish People. We wish you a happy Jerusalem Day.
2. 昨日5月8日は「エルサレムの日」でした。
2013年5月8日
1. It is a clever way to discuss important matters like this by inviting the center-left, Reformed Judaism person (Eric Yoffie) and the politically conservative person (Daniel Pipes) with an experienced Rabbi's moderation.
http:www.danielpipes.org/12818/
"Radical Islamism: Daniel Pipes vs Eric Yoffie"
・However, Eric Yoffie is also a Rabbi.
・One more correction: There is Reformed Church in Christianity, but there is Reform Judaism in Judaism. I wonder what is the main difference between the two nomenclature?
・どなたかご説明くださいませんか?
・パイプス先生からのお返事。「改革派」キリスト教は、オランダ改革派教会のようにたくさんの教会があるけれど、「改革」ユダヤ教は、比較すれば数が断然少ないとのこと。ちょっと私の問いの意図とはずれているけれども、一応のお返事ではありました!
・私が本当に訪ねたかったのは、英語の語法だったんですけど...。ま、いいか!
(後注:また漢字変換が間違っていました。「訪ねたかった」は「尋ねたかった」の誤りです。言い訳がましくて恐縮ですが、実は入力直後の表記は正しいのに、移動して写す段階で、さらに勝手に変換してしまうようです。ごめんなさい。)
・オランダ改革派などの歴史や神学については、ユダヤ教の勉強以前に、相当日本でも読み聞いてきた。だから、教会の数を言われなくても、日本にだって改革派教会があるし、と。
・多分、パイピシュ先生は、改革ユダヤ教そのものに、あまり神学的な関心を持っていらっしゃらないのでしょうねぇ。私のイメージでは、「改革派」キリスト教は、本質を重視して余計なものはそぎ落とし、ある面で非常に厳しい信仰実践だという印象。一方、「改革」ユダヤ教は、主にアメリカ合衆国で発達して広まったもので、フェミニズム要素を取り入れたりするなど、現代世俗社会とマッチするような動向のように感じています。例えば、数年前、ある大学の会合で、アメリカから来られたキッパ姿の女性ラビと出会いました。「改革」ユダヤ教だから可能なのだと、その場でユダヤ学の日本人専門家から伺いました。
・日本語では、キリスト教であれユダヤ教であれ、同じ「改革派」と翻訳されています。私がパイプス先生にお尋ねしたかったのは、'reform'と'reformed’の相違。予想していたお答えは、「キリスト教の'改革’の方が歴史も長く、既に確立されているから'ed’であり、ユダヤ教の方は、ご本家のイスラエルでは「正統派」が主流とされているから、今も'改革中’という意味で'reform’なんだ、ということでしたが...。
・自分で予めお答えを考えておいてから、パイピシュ先生にあえてお尋ねしている次第。このやり取りが私にとっては楽しいのです。お忙しいのにご迷惑かもしれませんが...。問いを発し続けること、考え続けることこそ、ユダヤ教では大切とされていると聞いていますので、そのまま実践。
2013年5月5日
1.Good talk!
http:www.danielpipes.org/12817/
"What's Behind the Boston Terror Attack?"
2013年4月30日
1.案外に日本でも一部で誤解されたままなのかもしれません...。
http:www.danielpipes.org/12310/
「『大イスラエル』の幻想 :: Daniel Pipes」
2013年4月25日
1. A black and white photo of ACS (Anglo Chinese School) Seremban. This photo was taken around the period 1946-1947.(Personal Collection)
・古き良き時代のマラヤのミッションスクールです。私個人は、マレーシアに関して、この辺りの研究にもっと集中したかったのですが、大学の流れとして、なぜかイスラームが主流だったように思います。また、1990年代までに既に西洋の研究者が資料分析を終えてしまっていました。結局は、後追い研究にしかならないので、残念なところです。
・しかし、だからといって誰も研究しないのは、日本にとって大損だとも信じています。西洋側の研究者は、自分達の主流文化のいわばアジア版支社をなぞっているのであって、我々日本のような、アジアに位置するけれども、独自の学校制度が充分に機能した上で、うまくミッションスクールを取り入れた側からの視点も、必要だと思うからです。
・また、ミッションスクールにおけるイスラームとの関わり方がいかなるものだったのか、そして、そこで育ったマレー人指導者層が、現在の世界的なイスラーム復興の中でどのような知見を提出しているのかは、非常に重要な要因です。
・ 実は、ダニエル・パイプス先生はユダヤ系なので、その辺りの観察が今ひとつ意図的に抜けているように思われます。もちろん、以前は、キリスト教の研究も相当なさっていましたが、中東に滞在したキリスト教宣教師の現地への態度には、かなり批判的な見解をお持ちでした。つまり、あまりにも現地を好意的に理解し過ぎていて、それが外交政策にも負の影響を及ぼしてきたという立場のようです。
・クリスチャンは優しいですからね!どうしても、情の部分が勝ってしまう...。善意を相手に示せば、問題が好転するのではないかと、ナイーブに信じてしまっているところがありますから...。その点、さすがは世俗派ユダヤ人で保守派のパイピシュ先生、観察力の鋭さにかけては、並々ならぬ厳しい視点が入っています!
(転載終)