ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

外の世界に関心を広げること

それにしても、英語で読むのと日本語だけの情報に頼って世界を知ろうとするのとでは、随分、内容や質が異なるものだ、と痛感。
昨日、一生懸命、夢中になって書いた「反ユダヤ主義」と「反セム主義」についても(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120620)、どうも日本で知る私の限られた範囲では、このようなことを正面切って語る専門家が、案外に少ないというのか、限られているというのか....。思い切って主張している人々に対しては、「イスラエルの広報スパイ」もどきの悪口が書かれていたりもします。
大学などでは、暗黙の了解として、うまく立ち回る術に長けた人々が生き残る世界なのか、どうも、目配せはあっても、堂々と主張しにくようで....。
インターネットよりも本の方が好きな私。でも、You Tubeなどを見ていると、アメリカの大学がいかに真剣勝負で、コミュニティを巻き込んでの討論会が活発かを知ることができて、幸いです(http://pub.ne.jp/itunalily/)。日本でも、形式だけは真似た会合がありますが、これも私の知る限られた範囲では、肝心の点になると、さりげなく司会者が「時間の関係もごさいますので...」などと、勝手に断ち切ってしまうケースもあり(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080703)、極めて残念です。
さまざまな背景の人々が集まって、自由に意見交換をする場を提供しているアメリカの大学。たまには、私が聴いていても(くだらない質問をよく大真面目にするものだわねぇ)と感じるケースもないわけではありませんが、それでも、人前で意見や質問が出せる空間の共有ということは、重要だと思います。
それに、パイピシュ先生と知り合ってから常々感じることとして(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120616)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120617)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120618)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120620)、アメリカの自主自立精神の旺盛さ。厳しくもあるけれど、うまく軌道に乗れば、見返りとしてのやりがいも充分。
例えば、パイピシュ先生の場合も(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120521)、自分の研究成果と所属機関の動向とが合致しなければ、当分の間、肩書きや利便性は享受しながらも、その一方で、密かに自分の家をオフィスにして(その代わり、子ども部屋までフルに使っていたため、まだ小さかった娘さん達には「お仕事何やっているの?」と聞かれたとか)、自分で原稿を書いて編集して、雑誌を作って販売して、少しずつ世間に認知してもらって、組織に作り上げていく。その代わり、本当に自分の仕事に関心を共有できる人は限られているだろうからと、規模としては小さなものに。そして、これはと思う人とのつながりは、こまめに連絡を取り、信頼関係をしっかりと築いて、その中で基盤を固めていく、という....。
今、若いお兄さん研究員達は、パイピシュ先生の形式に沿って、継承しつつ、自分なりのものを作り上げている途上ですが、立ち上げの苦労からすれば、パイピシュ先生の並ではありません。だから、お兄さん達が、いかにも古き良き時代の日本風に親しみのこもった敬意を抱いていることは、遠く離れた私にも、充分伝わってきます(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120429)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120525)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120606)。
パイピシュ先生も、まだ面識がないのに、よくメールとブログだけで、私を見抜いてくださったなぁと、そのご見識に驚くばかりです。
カトリックの幼稚園時代から、もともと関心がこの方面にありましたし(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070728)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071031)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080903)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090223)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101114)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110426)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120421)、専門として学ぶにしても、日本の大学の動向にいささか合わないものを感じていました。さらに、特に活用する機会もないままに長々と続けてきたドイツ語やスペイン語(やフランス語)も(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110224)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110925)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120519)、この度、訳文作りの参考に生きていますので(昨晩も1本仕上げるのに、何ヶ所か、フランス語訳が助けになりました(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120618))、こういう方面の方が合っているんだろうと思います。