ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

マレー語

結果は出なくてもよろしい!

結局のところ、主人用と私のマフラーが色違いで二本ずつできあがり、その他にも練習用の毛糸で編み込みを作り、今は小物入れを作り始めたところです。 もちろん、インターネットの立ち上げ時間や、マレー語と英語の必要なニュース記事をワードに落とす時間を…

居場所と出番

主人用のマフラーは、現在のところ、何とか使ってもらっています(参照:2010年1月12日・1月27日付「ユーリの部屋」)。 朝はただでさえ忙しい上に、病気のせいで体が思うように動かないため、う〜う〜うめきながら、「もう、それ、いい」と言います。でも、…

マレーシア報道が増えること

今朝のNHKラジオ第一放送で、クアラルンプール支局の男性特派員が、マレーシアの「神の名」判決および一連の教会襲撃の事件をレポートしていました。午前6時15分から5分ほどの「ワールド・レポート」です。落ち着いていて、バランスがとれていて、よい報道だ…

後のお楽しみに

週末には、毎年恒例の研究大会が開かれます。今回は大阪市立大学で開催されるということだったので、一大阪府民として、本当に久しぶりに訪問することにしました。多分、これが二回目になるでしょう。(ちなみに、先月のICUも二回目でした。) 研究発表や学…

教育に関して願うこと

「東アジア共同体」とはいうものの、まだ超えなければならない壁は高いなあ、と感じることがあります。 今回、シンガポールでは随分気分良く過ごさせていただきました。しかし、これとて、シンガポールの一人勝ちでは危険なのであって、Dが言ったように、「…

以心伝心と一期一会

おとといと昨日は、貴重な会合にお誘いいただき、有意義な時を過ごすことができました。このように正式な大学の会合に招いてくださる懐の深さと、出会いの縁の大切さを感じさせられました。 そして、相互理解には時間がかかり、粘り強さと率直で開かれた態度…

マラヤ/マレーシアの宣教師

今日は、とても印象深くおもしろい本がシンガポールから届きました。マレー半島のみに居住すると言われているオラン・アスリの特にセノイに対して、1929年から1939年までキリスト教伝道に従事したミーンズ牧師夫妻(1894−1980,1901−1999)のメモワールです…

新しい「マレー語訳聖書」の内実

昨日書いたマレー語訳聖書の件ですが、大凡の状況がつかめてきました。 マレーシア聖書協会からも、お返事をいただき、「これは、インドネシア聖書協会もマレーシア聖書協会も出版していない版ですから、ここから販売に出すことはありません」とのこと。 で…

新たなマレー語訳聖書の動き?

今日は、民博図書室へ出かけ、借りていた博士論文5冊などを、とりあえず返却しました。とりあえず、というのは、全部読み切れなかったからですが、いずれ要りようになることは必須なので、まずは返却日にきちんと義務を果たし、また折を見て借りようという魂…

シェラベア訳の聖書について

昨晩は、なぜか夢中になって、シェラベア訳の聖書に関する短い報告二本を和訳してみました。もっとも、数年前から入手してあり、参考文献表にも何度か入れ、もちろん読んでいました。が、和訳してみると、また新たな驚きがあります。我ながら意義を感じて、…

楽しさではなく質の向上を...

さて、昨日は、マレーシアから無事、週刊新聞『ヘラルド』と月刊誌『カトリック・アジア・ニュース』が届きました。 『ヘラルド』(1 March 2009, Vol.16, No.07)の方は、おとなしく指示に従い、第一面の右肩上に太字で“UNTUK AGAMA KRISTIAN”(キリスト教…

マレー語の神の名をめぐる裁判(3)

一連の騒動を並べてみて(参照:“Lily's Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20090302))、ふと思い出したのが、マレーシアの州歌とマレー語の禁止用語の関連性です。 数年前、マレー語におけるアラビア語・ペルシャ語・サンスクリット・トルコ語など…

いったん休憩

「マレー語における神の名の問題」に関する高等裁判所の判決およびその直後の撤回(「クリスチャンはやはり‘Allah’を用いてはならない」)には、ほとほと呆れたというのか、何をやっているのか、という感じです。 ムスリムにとって、神の名が非常に重要だと…

マレー語の神の名をめぐる裁判(2)

というわけで、昨日のマレーシアでの『ヘラルド』裁判で、異教徒、特にクリスチャンが、マレー語のキリスト教文献で"Allah"の用語を使うことに反対していたマレー当局や一部ムスリムの強硬な態度は、ようやく公的な裁判によって覆された結果となりました。も…

マレー語の神の名をめぐる裁判(1)

いつの間にか、日本語版ブログでは、日誌風の生活記録もどき、英語版ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)では、研究テーマ関連のメディア・レポートの複写集成、という体裁になってしまいました。表現したいことはたくさんあるのですが、ネット上だ…

もっと音楽と読書を

まさかとは思いますが、念のため。暇だから本を読んだり音楽を聴いているのではありません。時々、そういう勘違いをする人がいるので...。 時間は捻出するもの。お金と同じです。そうやって、初めて身につくものも多いと思います。 指揮者のズビン・メーター…

生き延びる力・生き残る秘訣

昨晩、義兄からの電話で、義母がとうとう入院したことを知りました。ここ数年ずっとぐずついていたのに、こちらが何度も言っても、なんだかんだの理由をつけて、適切な治療を遅らせていたので、変な言い方ですが、正直なところ、ほっとしたというところです…

年末の総まとめ

最近、借りたり買ったり、いただいたりした本のリストを掲載するのを怠っていました。2008年の終わりにあたり、慣例に従って、11月中旬以降の一覧表を出すことにしましょう。どんな本を読んでいるかなんて、自宅で毎日何を食べているかと同じで、わざわざ公…

今年の降誕節は

マレーシアから、早々とクリスマスカードが届きました。マレーシア教会協議会とセントラル・マーケットの隣にあった小さな写真屋さんで働いていた華人女性からです。 教会協議会の方は、代表者を一人失い、大変なことと思います(2008年12月2日付「ユーリの…

お知恵拝借!

調べ物のため、3か月ぶりかで、民族学博物館図書室へ行ってきました。早めに出て行って、まとめて資料複写を済ませようと考えていたのに、結局のところ、書庫に並べてあった1800年代からの製本ジャーナルに夢中になってしまい、予定を達成できませんでした。…

この頃の勉強

今日は、銀座の聖書図書館から、依頼しておいた昨年発行の英文の文献コピーが届きました。アラブでのイスラームの発生とアラビア語への聖書翻訳の関係性について言及されていること、初のドイツ語訳聖書は、マルティン・ルターによるものではないなど、なか…

なぜおもしろくないのか

昨日は、翻訳問題について愚考を書きました。反応は恐らくさまざまなのだろうと思いますが、今年3月の聖書翻訳ワークショップで聞いた話として、「聖書翻訳に文学者も加えることを検討してみては」というコメントがあったことを申し添えておきます。 文学者…

最近の聖書翻訳の傾向

昨晩、日本語版の『スタディ・バイブル』(2006年)が日本聖書協会から届きました。1万円以上もする高価なものですが、マレーシアでも、このマレー語版を作るという話があるそうなので、少なくとも日本語版ぐらいは持っていなければと、ようやく入手する決心…

オランダ語訳聖書の話など

昨日は、ジャワで翻訳されたマレー語聖書との絡みで、オランダ語やデンマーク語などの聖書翻訳史について、少し調べてみました。なぜならば、最初に訳された1629年版のマレー語福音書は、オランダ東インド会社の社員が訳したオランダ語との二言語だったから…

英語訳聖書史のお話を聞く

昨日は、久しぶりに神戸バイブルハウスを訪れました。日本聖書協会の聖書図書館主事でいらっしゃる高橋祐子さんが、英語訳聖書の歴史をお話しくださるとのことで、早速、駆けつけました。 聖書図書館には、1998年ぐらいから度々お世話になっています。マレー…

断食明けのお祝い

昨日は、マレーシアを初めとするムスリム諸国で「断食明け」をお祝いされていたことと思います。一ヶ月の断食月(ラマダーン)を、マレーシアでは‘Bulan Puasa'と呼び、断食明けは‘Hari Raya Puasa'と祝されます。 最近では、ハラール食品の研究も進むなど、…

一人反省会

9月19日、20日に行われたキリスト教史学会での研究発表の一人反省会です。 まずは、会場提供をしてくださった九州ルーテル学院大学の先生およびお手伝いしてくださった学生さん達、学会運営係の方達には、いろいろとお世話になりました。懇親会では、たくさ…

マレー語における神の名の問題

昨日は、9.11米国同時多発テロ事件の7周年ということでしたが、私自身は、ブリズベンのスシロ先生と、思いがけず、マレー語における神の名をめぐる議論で、メールを何度も交換して楽しく(?)過ごしました。もっとも、きっかけはABCラジオ放送の件なのです…

オーストラリアのABCラジオ放送

昨夕久しぶりに、オーストラリアはブリズベーン在住の聖書翻訳コーディネーターでいらっしゃるジャワ系インドネシア人スシロ先生から、メールが届きました。 ちょうど半年前に、「マレーシアの神の名問題で、オーストラリアのABCラジオ『リングア・フランカ…

最近の出来事から学んだこと

話は逆戻りしますが、先日のシンガポールからの美術担当教師グループと、3時間半ほど交流した経験を通して、いろいろと考えさせられたことがあります。初対面でも、それぞれの人柄や立場などが何となく透けて見えたのは、興味深い経験でした。 たまたま、関…