ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2011-01-01から1年間の記事一覧

一つの区切りとして

もうこれで最終にしたいと思いますが、区切りとして、もう一言。この4ヶ月は、予想に反して、こんな分野に入り込んでしまったものの、おかげさまで、25年ぐらい前から、どうも気になっていた問題の原因と輪郭が、ようやく具体的に見えかけてきたように思われ…

人の判断

しかし、英語でもドイツ語でも、原文に相当する文献を(必ずしも暇ではないのに)丁寧に調べてみると、いかにも恣意的というのか、自分の主張に合うような箇所だけ、無理やり、もっともらしく引用されているというのが、腹立たしさを超えて、脱力するところ…

文意や文脈を無視しないで

昨日、フランクフルトからドイツ語の小さな薄い本が、一冊届きました。 タイトルは控えますが、早速、目を通してみて、(なるほど、やっぱりそうだったのか)と、またもや気落ちするはめに。(だから、あそこの先生方が一団となって、我々一般人に向けての啓…

杞憂ならば...

広島、長崎の原爆記念日。そして、東日本大震災の被災地の状況...。 昨日の続きを少し補足追加します。誤解なきよう申し添えますと、ささやかな私なりの好みと印象を綴っているまでで、もちろん、異なる立場や見解の方達を断罪するということではありません…

沈黙を破って

ここしばらく他の分野にかまけていて、すっかりマレーシアの話がご無沙汰になってしまいました。英語版ブログ‘Lily's Room’(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)をご覧いただければおわかりかと思いますが、相変わらず、マレーシアでは、マレー当局とキリス…

暑中お見舞い

最近、ほとんど書いていません。この間、何をやってきたかと言えば、これまで深く考えたことのなかった、しかし、世界(といってもキリスト教圏)で重要と言えば重要な分野について、集中的に文献を読んでいるのです。ノートをとって、複写もとって、日本語…

ヴァチカンとマレーシアの外交樹立

ヴァチカンとマレーシアが外交樹立を結んだそうです(参照:2011年7月11日・7月12日・7月13日・7月16日・7月18日・7月19日・7月20日付Lily's Room(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2))。ナジブ現首相が、第三代クアラルンプール・カトリック大司教と共に…

何はともあれ....

友人、知人とは、げにありがたきもの。と書くと、何だか徒然草のようですが、本当にそう思います。 今日は久しぶりに、数年前まで仕事で関わっていた大学へ。図書室カードの更新日が切れそうだったので、手続きに。しばらくぶりなので、心理的に敷居が高いの…

元気を取り戻して...

長らくご無沙汰しておりました。すっかり真夏に入りましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 今年前半は、大地震も含めて公私共にいろいろな出来事があり、特にここ2ヶ月ほどは、予想以上に、何だか調子が狂ってしまったような、不思議な感覚に囚われて…

五嶋みどりさんのリサイタル

昨夕は、7時から9時20分まで、西宮の芸術文化センターで、五嶋みどりさんのヴァイオリン・リサイタル。ピアニストは、おなじみのマクドナルドさんに代わり、トルコ系アメリカ人のオズガー・アイディン氏。今回は、舞台から二列目の正面の席が取れたので、ち…

もっとも幸せな時を大切に

ずっと、胸騒ぎや不安や恐ろしさ、そして、深い憂鬱や悲しみのようなものに囚われていた件について、一ヶ月以上、勝手に一人で心を悩ませていましたが、これで一件落着。というより、関西風に言えば、あまりのアホらしさがやっと判明し、自分の勉強にかかる…

これにて終了!

もう、何だかバカらしくて笑ってしまった、というのが正直なところ。かなり限定された分野の堅苦しい専門書であるものの、一気に百数十ページ分、読み進め、その中の何カ所かのページに辿り着くと、突如、事情が判明。真夜中なのに、つい笑ってしまった私。 …

一つの前進?

パンとぶどう酒に関する議論は、日本の事情をハント先生にお伝えして、一応の理解を求めました(参照:2011年6月5日・6月12日付「ユーリの部屋」)。さすがは気の良い方だけあって、それはそれとして、すぐに納得してくださり、「わかった。では、こちらの同…

憂鬱の理由

教会暦によれば、今日はペンテコステ。聖霊降臨の日。 でも、ちっともうれしくなんかありません。せいぜい、2007年3月のイスラエル旅行で訪れたカイザリアの地から、使徒言行録10章に記されている聖霊降臨の話をぼんやりと思い出している程度。あの時には、…

憂いは続く

(結局のところ、私は何をやっているんだろう?)と疑問。まだまだ、いわゆる一般教養のような幅広い視野を身につけなければならないはずだと思い、毎日、焦りのようなものを抱えているのに。いつの間にか、誤って、何だか、袋小路のようなアナクロニズムの…

もう一歩だけ考える機会に

結論から言えば、とても悲しくて仕方がない。 Aという立場の方の論文数本を読み、直接お話もうかがった後、対するBという立場の著書を何冊か読み、ボーダーラインの身で、できる限り公平に考えてみようとした結果。当該事項そのものに関しては、両者共に、相…

深く考えるきっかけに

学会会報が届きました。3月に発表した私の名前と発表題目も掲載されていて、何だか今となっては、遠い昔のことのように感じられます。 そろそろ気分を変えて、新たに発表申し込みの準備もしなければなりませんね。詳細は書きませんが、今回のことで、いろい…

(疑似)権威になびかないように

渡辺幹雄(訳)『ハイエク全集 Ⅱ・1 致命的な思いあがり(The Fatal Conceit)』春秋社(2009年)を一通り読み終わったのは、先週前半のこと(参照:2011年5月23日・5月24日付「ユーリの部屋」)。いつものように、しばらく寝かせて、先程から、付箋を外し…

到達点はどこに?

昨日書いた件、自分にとっては、ひとまず一件落着。もし時間に余裕があるようなら、ドイツ語を母語とする方達にでも、歴史的および共時的な背景事情などを踏まえて、もっと正確なところを教えていただきたいところです。結局のところ、現代の世界各地では、…

ショックは大きい!

相変わらず、気になる懸案問題を調べています。いえ、暇なんじゃありません。狭い日本の少数派集団のみならず、目を投ずれば、世界的にも関心を持つ人々の間で論議を呼び起こし、問題視されていた/いる事項でもあるからです。 「専門外なら、騒動には極力関…

懸案事項を調べてみた結果

早くも明日から6月。今年は、新年明けからいろいろなことがありましたねぇ。 中でも最も大きかった出来事は、やはり3月11日の大震災。最近でこそ、少しは身勝手にも以前のような通常通りの暮らしに戻りつつありますが、今でも折に触れては少額ながら送金した…

近い将来を案じる

昨日の午後は、某所の講演会。新聞にも掲載されていたので、もっと大勢の人達が集まるのかと思いきや、目算で約70名前後か、といったところ。 ここでの講演会は初めての参加。今まで、いろいろな場所に出かけては、さまざまな講演を聞いてはきたものの、刺激…

とりとめもなく (その3)

昨日は雨だったこともあり、一日中、ヒルティ三昧。一気に200ページほど。もっとも、20代から繰り返し読んできたために、心身に染み込んでしまっていて、すぐに読めてしまうのでしょう。 こんな贅沢は、外で正規職として働いていたら到底できないもの。だか…

とりとめもなく (その2)

昨日は、神戸市立博物館で開催中の大英博物館「古代ギリシャ展」へ。風雨の中で客足が少ないのかと思いきや、大勢の人々で賑わっていました。 友の会のおかげで割引がきくのと、「ワーク・ライフ・バランス」とまではいかないものの、週末は、家族で過ごす時…

オール・ショスタコーヴィチの午後

電子コミュニケ−ションは、うまく使うならば、即時性と再現性の両面において、大変便利です。もっとも、手書きの手紙や対面の会話の方が、より大切で本質的だということは、忘れられてはなりません。使い分けが重要だということです。 その電子ツールのツィ…

昨日の続き

...と、いろいろと書いてはいますが、うちの主人によれば、「そんなことが言えるのは、ユーリだから。または女性だから。男同士なら、まず言えないな」と。でも、だからこそ、この世に男性と女性が存在することの意味、そして、互いに相補関係にあることの意…

女性は強い!

本日付の英語版ブログ“Lily's Room (Part 2)”(http://pub.ne.jp/itunalily/)に、ジェシカ・スターン氏による2005年1月の講演をアップしました(彼女に関しては、次を参照:2008年5月8日・5月10日・5月11日・5月13日・5月16日・2011年4月22日付「ユーリの部…

とりとめもなく (その1)

今朝は少し焦りました。 昨年のまだ寒かった頃から、暇を見てはコツコツと集めてダウンロードし、「私家版電子図書」のようにして、1800年代の英語版やドイツ語版のジャーナルや、現代のマレー語と英語の論文集などを作っていたのですが(参照:2010年4月7日…

生命倫理のお話を巡って

昨日の午後は、久しぶりに京都の関西セミナーハウスへ。イエズス会司祭のホアン・マシア先生から、「生命哲学とキリスト教」と題するお話と議論(?)の時間に参加しました。 午後1時半から4時間、帰宅してみて、ぐったり疲れたことがわかりましたが、簡単に…

チワワに学ぶ

チワワの生態をインターネットで拝見すると、確かに何とも、かわいい! You tubeとは便利なツールで、飼い主が自慢げに「うちの子、かわいいでしょ?」と言わんばかりに披露している、さまざまなチワワの様子が見られます。幸い、多くは一分前後なので、たい…