ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

2014-01-01から1年間の記事一覧

何が言いたいのかわからない?

「何が言いたいのかわからない演奏」というコメントを、昨晩読んだ。クラシックに造詣の深い方の感想で、好みは人それぞれだから、それでよしとすべきか。でも、私にとっては、この4月に、初めて訪れたニューヨークで、初めて生演奏を聞いた演奏家だった(ht…

「修復」の対象ではない?

やはり、45年間も専門に続けてきた外国人の多彩な仕事を公開情報のみに基づいて理解するだけでも、私にとって、数ヶ月で終わるはずがない。だから、この2年半以上、自分のテーマを脇に置いて訳業に没頭してきたのは(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/201409…

歴史に‘if’はない?

十数年前に、神学部のある教授との会話の中で、「歴史に‘if’はないけれど、『もし』と言ってよいならば」という表現が出てきたことを覚えている。会話内容は忘れてしまったが、今でも、前半部分の出所が気になっている。このブログ記述の段階では、確証がな…

人生は複眼的に

当たり前なのだが、やはりよい仕事をするには、ある程度以上の潤沢な資金があった方がいいし、肩書きや社会的地位は決して無視できない。アメリカが冷戦に勝利したのは、資本主義が正しかったことの証明という、今ではカビの生えたような結論ではなく、そも…

リベラルな世界観の限界

中東情勢となると、どうしても参考にしたい日本人研究者は、池内恵氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140920)。時々、素人の私の感覚と異なる解釈も出てくるし(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140718)、やはり若い世代の冗長な書き方だと、世代…

献辞のない本のありがたみ

(https://twitter.com/ituna4011) Lily2 @ituna4011 "History of Communism: A Brief History" (http://www.amazon.com/dp/1842124846/ref=cm_sw_r_tw_dp_z9uiub0CJR8YY …) arrived here today. The cover design is different, though. Lily2 @ituna4011 …

流行らない本を再読する意味

(https://twitter.com/ituna4011/) Lily2 @ituna4011 『歴史とは何か』(岩波新書) E.H. カー・清水幾多郎(訳)(http://www.amazon.co.jp/dp/4004130018/ref=cm_sw_r_tw_dp_BKaiub02HQAT2 …)がサランラップに包まれて届いた。「歴史家を研究せねばなら…

示された解答に沿った人生?

近現代のロシア史を、今ここで数の限られたパピ先生の邦訳書計4冊で復習し直し(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120131)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140917)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140918)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/…

『レーニン主義の起源』が届く

(https://twitter.com/ituna4011/with_replies) Lily2 @ituna4011 • 18s 『レーニン主義の起源』(1972年)R.パイプス・桂木健次/伊東弘文(訳)(http://www.amazon.co.jp/dp/B000J9OBM0/ref=cm_sw_r_tw_dp_ehchub1RPM3JF …)が中古で届いた。1972年初版…

『ロシア・インテリゲンチア』

(https://twitter.com/ituna4011) Lily2 @ituna4011 • 『ロシア・インテリゲンチア』(1962年)(時事新書)リチャード・パイプス(編) 気賀 健三・和田敏雄(訳)(http://www.amazon.co.jp/dp/B000JAFTO8/ref=cm_sw_r_tw_dp_qYRgub0976QQ7 …)が届いた…

『ロシア革命史』が届く

(https://twitter.com/ituna4011) Lily2 @ituna4011 • 9s 『ロシア革命史』 リチャード・パイプス(著)西山克典(訳)(http://www.amazon.co.jp/dp/4915730255/ref=cm_sw_r_tw_dp_XRygub1KA5QV5 …)が届いた。著者の息子さんと孫娘さんには、今年4月にお…

行き過ぎた左傾化の軌道修正

左傾化が行き過ぎたので、バランスを取ろうとして現在の動向になっていると理解したい(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140829)。私はそこに与する。 1.(http://www.iza.ne.jp) 2014.9.6 「朝日批判が社会現象…日本中で“左傾”修正の動き」 【河村直…

George H. Nash博士の著作から

今日は13回目の9.11(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130911)。あれからアメリカは変わったとよく言われる。確かに、表面だけ見ればそうなのだが、パイプス訳文作業の流れに沿うと、実は、1920年代のエジプトのムスリム同胞団の発生や、冷戦期のアフガ…

焦るばかりが能でもない?

大学に入ってから、やっと強制されない自由な時間ができたと思ったので、自発的に計画を立てて勉強し直したのは、古典の音読、世界史と日本史の高校教科書の読み直し、チャート式英語文法の本。予定表をつくって、毎日何ページと決めて、実践していた。(本…

アメリカからやっと届いた本

遅延に遅延。さすがはアメリカ。6月26日に注文して、7月16日に届くはずが、9月に入っても音沙汰なし。 仕方なく、催促してみたところ、お返事だけは24時間以内で、私の訴え通りだとのことで、5ドル返却で追加請求はなし。 そして、今日届いた。何だか気の抜…

マッカーシーの逆転とCW

保守派ブログとして、なかなか興味深い文章を綴っていらっしゃる方がいる(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140215)。部分的に意見を異にする点がなきにしもあらずだが、多くのトピックについて、私と重複する考えもかなり含まれ、刺激と励みになってい…

内的視座と外的視座と

フェイスブック(https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)からの転載をどうぞ。 ・http://www.danielpipes.org/14864/ 「イスラーム主義に対抗するロシア・中国・イスラエル?」 Russia, China & Israel against Islamism? Lion's Den :: Daniel Pipes …

今後をどうするか?

ここ数日、一気に涼しくなったのはありがたいのだが、現状および今後をどうするか、積ん読状態だった本を読みながら、ぼんやりと考えている。 1.日本 どうも、近隣諸国からの反日言論と、それに対する日本側からのアンチテーゼが相俟って、何やらきな臭い…

彼我の差違から学ぶ(1)

早くも9月に入り、秋空が広がってきた。 ところで、先日書いたデニス・プレーガーの「プレーガー大学」なる一般向け啓蒙講座(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140831)。 昨年7月のエジプトのモルシ倒幕の頃に、この試みを知った。世間に疎い私のことだ…

自分の価値観を大切に

デニス・プレーガーの「プレーガー大学」なる一般向け啓蒙講座(4分37秒)を見ていたら、ペンシルヴェニア州立大学の男性講師がおもしろいことを言っていた(http://www.prageruniversity.com/Political-Science/How-the-Liberal-University-Hurts-the-Liber…

ふざけ過ぎの『朝日新聞』

櫻井よしこ氏の勇ましい論説文より、部分引用を(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140710)。 昨今の日本社会の活力低下は、このような新聞が影響を与え続けてきたからなのかもしれない。「上から目線を止めよ」と、今日も書いてあった。ふざけ過ぎもほど…

メナヘム・プレスラー

1.http://www.newsdigest.de/newsde/regions/reporter/berlin/5786-972.html ピアニスト メナヘム・プレスラー 21 Februar 2014 Nr.972 文・写真 中村真人 メナヘム・プレスラーというピアニストをご存じでしょうか? クラシック音楽に興味がある人でも、誰…

選択の過ちが招いた敗戦

というわけで、終戦記念日ならぬ敗戦記念日(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080815)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100815)。敗戦とは、英米アングロサクソンに負けたのではなく、自国の判断ミスと選択の過ちが招いたものだ、ということ(http:…

脚下照顧

(http://agora-web.jp/archives/1607614.html) 「どこかおかしい『集団自衛権』論議」 松本 徹三 「集団自衛権」のみならず、安倍首相が進めている一連の安全保障政策に若干の危うさを感じている点では、私自身も他の多くの人たちと大きく変わる事はないが…

チャーチルの言葉

「20台でリベラルでないような人間はハートがない。しかし40台でリベラルであるような者は、ブレインがなさすぎ」というチャーチルの言葉... という言葉があると、フェイスブックで知った。(「二十代」「四十代」(?)) 確かに、チャーチル引用を頻繁…

相手を知る

昨日書いたことに連関して(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140808)、以下のブログから部分引用を。 (http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61170669.html) 米国は、往々にして借刀殺人の計に嵌りやすい。 (中略) この計に嵌りやすいのは、米国…

改めて仰天したこと

以前からインタビュー記事で知ってはいたが、改めてびっくり仰天したことを数点。1.1996年にチェコのプラハで、ダニエル・パイプス先生が故マーガレット・サッチャー氏と二人で並んだ記念写真。サッチャー氏の強気の改革路線がパイプス先生の思想と合致す…

広島の原爆記念日の雑感

広島原爆記念日。 日本で平和教育が浸透しているのは充分首肯できるところであって、記念日ならずとも、日々心の片隅に破片のように突き刺さっている。ここ数年は、特に沖縄(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110323)、広島(http://d.hatena.ne.jp/itun…

私の聞き取りミス

結局、昨日書いた日本言及に関する「修正」申し入れ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140804)の件は、私が年号を聞き取り違えていたミスだと判明。でも、パイピシュ先生は、時期が時期なだけに、自分のメディア発言に慎重で、「本当に僕はそう言ったか…

イラクのダム問題から

今朝5時頃、ダニエル・パイプス先生からのメールに、「あと一時間ほどでCNN Internationalに出演するけど、まだ眠っているよね」と書いてあったのを、その5時間半後に受け取った。(正確には、5時間半後に「メールを見た」ということ。)普段はテレビをめっ…