ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

何が言いたいのかわからない?

「何が言いたいのかわからない演奏」というコメントを、昨晩読んだ。クラシックに造詣の深い方の感想で、好みは人それぞれだから、それでよしとすべきか。でも、私にとっては、この4月に、初めて訪れたニューヨークで、初めて生演奏を聞いた演奏家だった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140509)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140516)。あれほど哲学的解釈のはっきりした深い演奏もないと思うので、(そうかしらん?)と、そのコメント氏にはいささかがっかり。
駐日米国大使のキャロライン・ケネディ氏が来日する直前にも、ある男性が「要するに、何が言いたいのかわからない人生」だと酷評していた。私は彼女のファンではないが、政治的見解の相違から戦略的に評するならばともかく、人の生き様をそのように描写するなんて、とがっかりした。それなら、ご自身の人生は何が言いたいのか、万人にわかるとでも?
つまり、相手をわかろうとする努力を放棄した、自分を高見に置いた評価もどきが、私のかんに障るのだ。批評はもっと具体的にすべきである。好意的であれ、批判的であれ、単なる思いつきのような粗雑な感想は、批評ではない。