ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

『ロシア・インテリゲンチア』

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Lily2 @ituna4011 •
『ロシア・インテリゲンチア』(1962年)(時事新書)リチャード・パイプス(編) 気賀 健三・和田敏雄(訳)(http://www.amazon.co.jp/dp/B000JAFTO8/ref=cm_sw_r_tw_dp_qYRgub0976QQ7 …)が届いた。懐かしい体裁と内容。読む価値は今でもあると思う。

(転載終)

昨日に引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140917)、これ。懐かしいのは、内容ばかりでなく、表記法にも表れている。漢字表記ができるところも、あえて平仮名表記にすると、一種のマルクス主義風文体が表出できる。
昨日も書いたように、高くそびえ立つ知の巨峰の編者のご家族と直々にお目にかかり、個人的な接触を持つと、やはり読み方が違ってくる。頭の理解ではなく、感情も含めて、接触経験そのものが丸ごと支える読みになってくるのだ。
しかも、私の学生時代には、まだマルクス主義が意気揚々としていた。実は、今も形を変えてマルクス主義社会主義思想が文化的に蔓延しているのだが、その現象に自分で気づくかどうかが鍵。
そう思って読めば、冷戦期の検閲や尾行や粛清など、恐ろしく怖い社会という旧ソヴィエト圏の実態を、アメリカで鋭く見抜いていた業績の貴重さは、時間が経っても色褪せることはない。
昨日届いた本は、早速読み始めた。昨日の恐れとは異なり、ページを開けば非常に読みやすい訳文で、内容にも心当たりのある話が次々出てきたのには、我ながら驚いた。