ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

睡眠学習の思い出

昼食をはさんで、ドイツ語とスペイン語の勉強をしています。これは日課の一つで、「継続は力なり」のことわざ通り、ばかにはなりません。恐らくは、毎日の負担が軽いのが、長続きの秘訣ではないかと思っています。ドイツ語は、かれこれ22年、スペイン語は21年、続いています。ここまでできたなら、広域にわたって使用されている中国語やフランス語にも挑戦すればよかったとも思いますが、多分、相性もあるのでしょう、今のところ、始める予定はありません。
ところで、体調によって、この時間帯、時々はつい眠ってしまうこともあります。実は、先程もそうでした。確かにスペイン語を始めたはずなのに、気がついたら畳の上に寝ていて、1時間も経っていました。あらら!
そういえば、中学生ぐらいの頃、新聞広告に大きく睡眠学習機なるものが宣伝されていました。その機械を枕元に設置して寝るだけで暗記ができ、学校の成績も上昇したとか、書いてありました。もちろん、中学生にとっては高価だったので、とても買う気にもなれず、自分で睡眠学習機を作ってみました。何のことはない、教科書の本文や覚えたい事項を、自分で三回繰り返して音読を吹き込み、夜にはそのカセットテープレコーダーを枕元に置いて、音声を流しておくのです。
さて、効果はいかに?中学の場合、教科書に書いてあることや授業で教わったこと以外は試験に出ないことがわかっていたので、試験勉強などは、がんばりがいがあったように思います。それに、テープを作っている間に、何となく内容が頭に入ってしまっていたので、それほど苦労はありませんでした。
問題は、高校になっても、その方法を適用しようとしたことです。今から思い出しても、高校時代は睡魔との闘いの3年間で、毎日とにかく眠かったことしか記憶にありません。そのため、睡眠学習テープを作ろうにも、音読3回の物理的時間がまずもって確保できず、朝起きた時には、何も頭に残っていない状態が続きました。
私の世代は、英語といえば文法と読解中心で、音声の練習が決定的に不足していました。そのことに途中で気づき、高校2年の7月以降、テキストを買って、部活動から帰宅後、NHKラジオで東後勝明先生の「ラジオ英会話」を聴くようにしましたが、なんと、あの15分でさえ、眠くて集中するどころではありませんでした。それでも、広告の心理的魔術とは怖いものです。(寝ていても、どこかで記憶に定着しているに違いない)と、どこかで楽観視していました。そんなことあるはずないのに....。
テキストといえば、投書欄と巻頭エッセイを読むのが楽しみでもありました。今でも覚えているのが、「受験勉強に忙しいので、『ラジオ英会話』をお休みします」という投稿があったらしいことです。早稲田大学教授でいらした東後先生は、すかさず「一日たった15分の番組の時間も惜しんで受験勉強に専念したところで、長い目で見ればあまりたいした意味はないでしょう。受験勉強とラジオ英会話とは、同じ英語の勉強ですから関係があります」などと応答されていたように思います。今なら当然だと思いますが、当時の私には、その投稿者の焦る気持ちにも同意できた記憶があります。