ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

名古屋

物思うこの頃

昨日は、2ヶ月ぶりに民博図書室へ行ってきました。司書の方達とはすっかり顔なじみになってしまい、「この後、本のコピーもしますよね」と、こちらの段取りまで読まれてしまう関係に...。地理的には自宅から近いのですが、図書室へ辿り着くまでが長い散歩道…

伏見のキリシタン史跡めぐり (1)

故石井桃子先生の自叙伝風長編小説二冊を読み上げた後、どっと重い気分になった理由は、第一に、私がそこまで人生を物理的にも精神的にも生きていないからだろうと思います。“MOE”2009年3月号(第31号第3号)には、この本が80代に8年かけて執筆されたと書い…

軽佻浮薄の時代に

伏見とキリシタンのテーマは、伏見という土地柄もあり、真剣に考えれば考えるほど、やはり重たい問題です。日本史あるいは京都史または日本キリスト教史の貴重な一側面だとはいえ、だからこそ軽々しく扱えないなあ、と改めて思います。4時間たっぷり、車での…

雑感その2

今、首切りだとかで大企業も目を覆うばかりの報道が連日続いています。私の出身地の名古屋は、もともと堅実で地味な気風だけれども、経済は好調で元気がいい、と昨年後半まで言われていました。ところが、今朝の新聞によれば、とんでもない赤字数字が。うわ…

たのしいクリスマスの私的小話

昨日は、クリスマスカードのお返事書きで過ごした他、マレーシアから届いたカトリック新聞『ヘラルド』や『カトリック・アジア・ニュース』を読んだり、神戸バイブルハウスや関西クリスチャン・アカデミーや後藤文雄神父さまのカンボジア支援活動AMATAK(参…

失われた時を求めて

関西に住むようになってから10年以上過ぎます。日本文化の原型の現場ですし、図書館利用の便宜上、東京ではなく関西でよかったと思うことが多いのですが(東京の大学は、自分が頂点に立っているかのようにふるまいますが、いえいえ、経験の蓄積や資料や人材…

昨日の補足

12年前に、東洋文庫から出ている『ラッフルズ伝』と『アブドゥッラー物語』を読みました。昨夜、部分コピーを読み返してみると、少し翻訳の間違いがあったり、資料が不足しているような印象を持ちました。当時は、恐れ多く緊張しながら、「これぐらいの本が…

いいことが続きますように!

今日は妹の誕生日。これといって何をするでもありませんが、考えてみたら、お互い、すごい年齢になっているんですね。びっくりしました。兄弟姉妹というのは、子ども時代の記憶の延長で関係が成り立っている面があるので、客観的に年齢を数字で表すと(え!…

楽しく充実した一日でした

今日も一日、いろいろな用件をこなしました。 まずは午前中、住居のドアのペンキ塗りのお兄さん三人がやって来て、30分ほど仕事をされました。あっという間に終了。乾くまで一時間待ち、その後、活動開始。 暑かったので、つばの広い黒の帽子をかぶり、日傘…

旅の思い出を振り返ると...

2008年5月2日付「ユーリの部屋」で書いた一泊二日の旅について、先程、ようやく一通りのメモ整理が終わりました。家計簿に各種レシートを貼ることはずっと前に終わっていましたが、何時から何時まで、どこで何をしたかなどのメモは、興奮状態の帰宅直後より…

名前に寄りかからないこと

2月下旬、シンガポール聖書協会の総主事宛に、遅ればせながら、昨年6月の国際聖書フォーラム2007のレセプションでのお写真をお送りしたら、その後、週一回発行されているというメールマガジンが届くようになりました。マレーシアの教会総主事とも交流のある…

女性が外で仕事をするとは...

2008年3月11日付「ユーリの部屋」で書いた、ある大学でのヘブライ語習得の件ですが、結局、母校からの卒業証明書代わりの学位取得証明書が、約束された今日までに届かなかったので、予定を変更あるいは延期せざるを得なくなりました。 書類提出後に面接審査…

「武士道」の話から来し方を考える

このブログを書き始めてだんだん気づいたことは、なぜ(自分はたいしたことない)と思ってきたのか、あるいは、思わされてきたのか、ということです。 誰の目にも触れる可能性のある媒体を通して書いているのですから、単なる内向きの独り言では問題外ですし…

最期への心構えは幼児期に

「キリスト教会は、できもしないことを語り過ぎる」と聞いたことがあります。 思わずムっとされましたか。でも、これは、マレーシアでの話です。 博士号を持つあるプロテスタント華人の方ですが、ある日、私に嘆息気味にこう言われました。「とにかく、昨今…

依存傾向があるのは夫か妻か?

このブログでは、たった一つだけ、自分で決めた厳守項目があります。それは、主人の仕事に迷惑をかけないということです。 そもそも、主人の方から「早くホームページを開きなさい」と勧められ、ホームページ作成の参考書やソフトなどを用意してくれました。…

類は友を呼ぶ?  マ日の比較雑感

いささか素人くさい分析ですが、思いつきで、(私の知る範囲内での)マレー社会と一昔前/今(?)の日本(名古屋)社会との類似点をあげるならば、次のような点に気づきます。1. 社会の二重基準 2. 井の中の蛙 3. 他者の目を意識すること1.については…

マンモグラフィ・児童書・CDなど

すっかり秋も深まりました。私の住む家の周囲は二方を山々で囲まれていて、今や黄緑、緑、深緑、黄土色、黄色、檸檬色、紅色、深紅色、橙色、赤茶色、茶色など、さまざまな色合いの枝葉がグラデーションの絨毯のように彩られています。 10年前に引っ越して…

思い出の金子みすゞ詩集

名古屋にいた頃(1993年春から1994年春まで)、カンボジア難民の男子高校生の家庭教師のお話があり、週1回から2回、恵方町カトリック教会に通っていました。今は吉祥寺教会の司祭でいらっしゃる後藤神父さまは、とても大らかで温かく情熱的な方で、1980年以…

住めば都?

私の住んでいる町は、歴史や文学の本にも出てくるような縁ある場所が多いところです。とはいえ、実際に訪れてみると、やや寂れたような鄙びた感じがするのが、観光誘致不足というのか、宣伝力不足というのか、谷崎潤一郎の『蘆刈』にも、「この辺のことだか…

スラバヤの思い出

もうすぐキリスト教史学会の大会発表なのに、夏休みということで、本当に勉強と準備をお休みにしてしまいました。子どもの頃の「夏休みの計画」を思い出してみましょう。「目標」の欄に「毎日規則正しい生活をする」「朝の涼しいうちに勉強する」と書き記し…

高校の同窓生名簿から

猛暑もあと数日のような気配が漂ってきました。寒くて疲れるとは聞いたことがありませんが、暑さはどうも人をぐったりさせるものですね。体調はよいのですけれども、なんとはなしに気怠さのような感じがします。ところで、偶然知ったのですが、この「ユーリ…

音楽小話

ヴァイオリンと言えば、最近、神尾真由子さんがチャイコフスキー・コンクールで優勝されましたね。おめでとうございます。神尾さんのお名前は随分前から知っていましたが、まだ演奏を直接聞いたことはありません。いずれ機会があれば、ということですね。そ…

マレー語社会での呼称について

今日の午後は、更新パスポートを取りに大阪へ出向く予定です。どんな風に出来上がっているか、楽しみです?!スシロ先生から再びメールが届きました。カイロでの会合を無事に終えて、今はブリズベンで、ほっと一息ついていっらしゃるところのようです。お疲…

パスポート更新の話

おはようございます。 今日はこれから、主人の「特定疾患医療受給者証」と私の「十年パスポート」の更新に出かけますので、ごめんなさい。また講義内容には触れられそうにありません。パスポート更新のことは、去年の備忘録に「来年更新」と書き、今年に入っ…