ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

女性が外で仕事をするとは...

2008年3月11日付「ユーリの部屋」で書いた、ある大学でのヘブライ語習得の件ですが、結局、母校からの卒業証明書代わりの学位取得証明書が、約束された今日までに届かなかったので、予定を変更あるいは延期せざるを得なくなりました。
書類提出後に面接審査もある大学ですから、カルチャー講座気分では済まされません。また、私にとっては、学費も結構高いのです。主人は「いいよ」と言ってくれたものの、やはりどこかで迷惑がかかることと思います。ですから、学ぶと決めた以上は、それなりに覚悟をしていたつもりでした。

それにしても、母校からの証明書については、一昨年にもバタバタしたことがあります。こちらは事前に、事務担当へ電話をかけて事情説明をしてから書類で申請するのですが、係の方には二つのタイプがあることがわかってきました。電話ではツンケンしていても仕事が早くて確実なタイプと、電話では安請け合いというのか、甘い返事をしておいて約束に遅れるタイプとです。
後者の場合、こちらが「今日のこの時間までに届かなければ、先方の締め切りに間に合いませんが」と再度電話で促したところ、係の中年女性がパニックに陥り、「届くと思ったのに」「あともう少し待ってみたら?」などと、わあわあ喚き始めて、こちらの話すことを聞いてくれなかったので、非常に困りました。何日の何時にどこから投函したのかを問いただすと、案の定、向こうの勝手なペースで、約束した以上に遅れて出しているのです。
結局その時には、郵送では到底間に合わないと判断し、自分で新幹線に乗って、直接提出するしかありませんでした。

人生には、無理してでもギリギリ間に合う場合と、普段から余裕を見て早めに進めておくべきこととの両面がありますが、少なくとも相手のある仕事に関しては、万が一の場合も予想して、お金と時間に余裕をもって事を運ぶべきだろうと思います。できない場合には、最初から断るか、事前にこちらへ連絡を入れるのが筋ではないでしょうか。

今日の件も、メールでは「17日には間に合うように作成します」と数日前に返事があったのに、結局は午後になった今、郵便受けをのぞいてみても、届いていませんでした。返信用封筒に赤字で「大至急」と書き添え、速達用の切手も同封したにもかかわらず、です。電話で確認すると、「17日には投函してください、と書いてありましたから」と言うので、「私、書類は全部コピーをとってありますが、17日必着で、と書きました。今日が提出締切日なのに、今日投函してくださいと、私が書くはずがありません」と抗議しました。すると「あ、本当だ。必着ってありますね。じゃあ、今日届くと思うんですけど」「思う、じゃ困るんです。今日の午後が締め切りなのに。今から出かけても間に合わないぐらいです。速達用の切手も多めに同封したのに、こういう場合は、どちらに責任があるんでしょうか」「じゃ、ファクスします」「それでは困るんです。こちらが、先方の提示した条件に沿って、書類をきちんと揃え、計画性を持って申請するかどうかで、面接の結果も変わるかもしれないじゃないですか。どうしてこちらの人生を、そちらの都合で勝手に振り回すんでしょう。失礼ですが、お名前をお聞かせ願えませんでしょうか」。

…と、今回も、運悪く見通しの甘い係のおばさんに当たってしまったわけです。これで旧帝国大学だっていうんですから、堕ちれば堕ちるものですねって、愛する母校の批判は憂慮を持って思いっきり言ってやりましょう。こういう面での大学間競争は、大いに結構です。事務的なサービスのきちんとしたところに、いい人材が集まるのは当然だからです。実家の父と妹の母校でもありますから、その点でも、こちらのメンツが成り立ちません!?

風邪がまだ完治していない今日、書類を持って電車に乗って、初めての訪問となるその大学まで出向いていくのも、ちょっと無理があるかなあと、どこか躊躇していたところではありましたが、今回は仕方がないとしてあきらめるしかありません。

今後は自宅にもうしばらく留まることにし、まだ済んでいない資料整理やその他の勉強と並行しながら、研究発表と論文書きにもっと専念し、古典語の方は、CDを聞いたり参考書で自習を進めたりして、備えをしておこうかと思います。

それにしても、名古屋はお山の大将気分で、弛み過ぎです。関西に飛び出してきて本当によかったです。京大、阪大、神戸大をはじめ、日文研も民博もあり、多くの有名私学が競い合っているので、学力のみならず、新しいアイデアや情報提供などのサービスの点で、いいところであればあるほど、どこも手を抜かないからです。ここから発展のエネルギーが生まれるのだろうと思います。

もしも、女性が外で仕事をすることが、単なる生き甲斐志向の自己満足に過ぎず、社会に対する意識低下につながっているようなら、むしろ「女は黙って育児と家事に専念しろ」と言いたくなる男性陣の気持ちも、どこかでわからなくはありません。