ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「取り扱い注意マーク」の続編

「取り扱い注意マーク」氏と(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131119)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131120)とメール会話で関係修復中。

・日本認識で幾ばくか文化摩擦があるようだということが私の目的だ。欧州の日本理解の方が、米国よりも早くて深くて正確だというのは、単純な事実でそれ以外ではない。敵愾心ではなく、ただの説明だ。以前にもお知らせしたように、私の学部時代の専攻は国文学で、1980年代の学生時代にある程度の日本論を読み比べた結果から述べているのである。


・それは、依頼された仕事に対する私の責任である。自分が日本人である限り、日本語に関して依頼されたことに、私は責任がある。もし日本の読者が日本語で著述を読んで異なる見解を持ったならば、それを説明するのは、私の責任である。事前にトラブルを回避するためだ。


・私はアンチ「マーク」氏では全くない。お仕事には価値があると本当に思うし、多くを学んでいる。私の専門ではないので、自分の視野を広げるために、訳す作業をしたのだ。


・各分野の多くのアメリカ人学者が来日されてきた。日本に来るアメリカの学者や訪問者を、いつでも我々は歓迎している。だが、今までに一度も日本人の間で深刻な問題や摩擦について聞いたことがない。唯一の例外事例は政治分野だ。本質的に外交上のことだからだ。


・だから、平均的な市民としての私は、なぜこの良好で誠心誠意の日米関係が悪化しなければならないのかと常に不思議に思っている。

・1985年その他の滞日中、イスラエルに対する「敵意の壁」やあまりにも多くの反米感情を日本人から感じたとのことだが、貴方のアイデンティティと私の国との間に深刻な問題があるべきではない。


(1)私自身を含めた主流の日本人は、反米でも反アメリカ人感情でも反イスラエルでも反ユダヤ人感情でもない。何もない時でさえ、「敵概心」や「アンチ何とか」や「敵」や「仇」という言葉をなぜ使うのか、私はいつも不思議に思う。


(2)もちろん、ここにも親共産主義者や親ムスリム・アラブや親パレスチナ人のような変わった人々が時々いるが、それは自由世界の一つの反映に過ぎない。


・例えば、オバマ政権を、特にオバマ氏の軟弱外交をひどく批判されてきた。だが、まさにそのオバマ氏がこの度、(貴方が敬愛し、人生上の大きな影響を受けたと繰り返しおっしゃっている故ジョン・F・ケネディ氏の長女)キャロライン・ケネディ氏を駐日米国大使に任命したのだ。彼女は日本で温かく迎えられ、非常に人気が高い。そして目下のところ、全くうまくやっていらっしゃる。日本に関するオバマ氏の本当の意図は何か、我々はまだ知らないが、今は悪くはない。


・最近、ある編集者の方に少し相談したが、貴方が奇妙に「戦闘的」過ぎないかと感じていらっしゃる。また、本当にユダヤ人、つまりユダヤ教の信者として生きているのかと訝っていらっしゃる。ユダヤ教の中心的な核となる教えは、愛とシャロームである。


・私は、貴方がムスリム世界とアメリカの政治にあまりにも深く浸り過ぎてきたのだと信じている。

「マーク」氏からは、次のお返事。

キャロライン・ケネディが駐日大使であることには気づいている。だが、私は自分の見解をオープンにしていないか?


・わかった。(自分にとって不愉快だった人達は)マージナルだということを受け入れよう。

と、とりあえずはこの調子。しかし、絶対に自分に非があったとは認めないのですね?常に自分が正しくて、不愉快なことがあれば、相手がフリンジだということなのですね?それでは、いくら日本に好意的だといっても、なかなか受け入れてもらえないのではないでしょうか?
「根は悪い人じゃないんだけど、本質的に学者で、言っても通じないんだから、適当に距離を置いて、やることだけやっていればいい。それもあの人の生まれつきの持ち味だよ」というのが主人の弁(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120405)。さもありなん。確かに、あちらこちらで仲間からも突然のように悪口を言われたりして(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130704)、問題が発生しやすいタイプですが、そもそも、絶対に謝らない態度にあるのかもしれません。仲介者が英国人だったある討論番組で、英国風に「興味深いですね。彼は自信を持っている」と穏やかに(皮肉たっぷりに)言われて、さすがに目をこすっていた映像がありますが。
ただし、名誉回復のために申し添えますと、本当に「日本文化を称賛している」から「日本人が人口上で縮小していくのが悲しい」と思っているのだそうです。また、ケネディ暗殺日の11月22日になると、少年時代にケネディ氏の大統領就任演説に感銘を受け、素直に国のために何ができるか考えて、一生懸命に自分の仕事だと信じてやってきた半生を思い、毎年、涙ぐんでいるのだそうです。典型的な愛国主義的なアメリカ人といえばその通り。ただもう少し、国のみならず、異文化の相手のことも考えて振る舞えば、もっと楽な人生になったのではないでしょうか?ご自分で「私の人生はおもしろくない」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120807)と告白されているぐらいなので...。
ま、日米関係でこの先、何かトラブルが発生した暁にはアドバイスを伺いますから....。