ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

社会主義の断片と実態

まずは、2013年11月5日付朝日新聞夕刊池澤夏樹終わりと始まり−社会主義を捨てるか」から一部抜粋を。

・かつては社会主義を信じていた。
・誰にでも金持ちになる機会があるというアメリカ式の幻想の方が人を働かせる効果があった。
・革命という言葉に魅力があった。矛盾が行き詰まった時、すべてを一気に変える。
・保守にしてリベラルにして寛容。いいかもしれないが、そこに欠けているのは怒りだ。
・もうしばらく社会主義者でいることにしよう。

前後で矛盾し、一体何が言いたいのか不明で、やる気のなさがムンムンと漂ってくるような長い文章。これだから、社会主義が導入されたら、いかにたるんだ澱んだ世の中になるか、実験しなくても予想がつくというものです。これが日本式の実態。
では、お隣の中華人民共和国憲法から気になる部分、あるいは典型的なマルクス主義だと思われる部分を抜粋して引用いたします(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131109)。
現行中華人民共和国憲法」(『[新版]世界憲法高橋和之(編)岩波文庫20072009年)pp.494-549)
・解説:「1949年10月1日に中華人民共和国成立。1982年12月4日憲法公布・施行→1988年4月12日、1993年3月29日、1999年3月15日、2004年3月14日に四回改正。」(p.494)
社会主義憲法で権力集中型民主主義かつ中国共産党の領導(上下関係を前提とする指導)。「新民主主義」は「帝国主義、封建主義、官僚資本主義を『敵』とし、これに反対する人を『人民』とし、『人民』の間では民主主義を実践し、『敵』を撃ち、『人民』を護ることを第一とする主義」(pp.494-496)
・序言:「中国は、世界で歴史が最も悠久な国家のひとつである。中国各民族人民は、輝かしい文化を共同して創造し、光栄ある革命の伝統を有している」(p.499)
「1949年、毛沢東主席を領袖とする中国共産党が中国各民族人民を領導し、長期の苦難に満ち曲折した武装闘争及びその他の闘争を経た後、帝国主義、封建主義及び官僚主義の統治をついには覆し、中華人民共和国を建てた。このときから、中国人民は、国家の権力を掌握し、国家の主人となった。
 中華人民共和国成立以降、我が国の社会は、新民主主義から社会主義に至る過渡を徐々に実現した。生産手段私有制の社会主義的改造はすでに完成し、人が人を搾取する制度はすでに消滅し、社会主義制度はすでに確立した。労働者階級が領導し、労農同盟を基礎とする人民民主独裁は、実質的にはプロレタリアート独裁であり、強固なものとなり、かつ発展している。中国人民及び中国人民解放軍は、帝国主義覇権主義の侵略、破壊及び武力による挑発に戦勝し、国家の独立及び安全を護り、国防を増強した。経済建設は、大きな成果を得、独立し比較的完備した社会主義工業体系は、すでに基本的に形成され、農業生産は、顕著に向上している。教育、科学、文化等の事業には大きな発展があり、社会主義思想教育は明らかな効果を得た。広範な人民の生活には比較的大きな改善がある。
 中国新民主主義革命の勝利及び社会主義事業の成果は、中国共産党が中国各民族人民を領導し、マルクス・レーニン主義毛沢東思想の手引きのもとで、真理を堅持し、誤りを正し、多くの艱難険阻に戦勝して得たものである。
 中国各民族人民は、ひきつづき、中国共産党の領導のもとにあって、マルクス・レーニン主義毛沢東思想、訒小平理論及び「三つの代表」という重要思想の手引きにより、人民民主独裁を堅持し、社会主義の道を堅持し、改革開放を堅持し、社会主義の各制度を不断に完全なものとし、社会主義市場経済を発展させ、社会主義民主を発展させ、社会主義法制を健全なものとし、自力更正と艱苦のなかでの奮闘とを進め、工業、農業、国防及び科学技術の現代化を徐々に実現し、物質文明、政治文明及び精神文明の協調的発展を推進し、我が国を富強、民主、文明の社会主義国家としていく。」(pp.499-501)
「我が国においては、搾取階級は、階級としてはすでに消滅しているが、しかし、階級闘争はいまだ一定範囲において長期に存在し続ける。中国人民は、我が国の社会主義制度を敵視し、破壊する国内外の敵対勢力及び敵対分子に対して、闘争を行わなければならない」(p.502)。
「台湾は、中華人民共和国神聖な領土の一部である。祖国を統一することを完成するという大業は、台湾同胞を含む全中国人民の神聖な職責である。」(p.502)
「中国の革命及び建設の成果は世界の人民の支持と切り離すことはできない。中国の前途は世界の前途と緊密に結びついている。中国は、独立自主の対外政策を堅持し、主権と領土の完全とを相互に尊重すること、相互に侵犯しないこと、相互に内政に干渉しないこと、平等に互いに利益となること、平和に共存すること、という五原則を堅持し、各国と外交関係及び経済、文化の交流を発展させる。帝国主義覇権主義植民地主義に反対し、世界各国人民との団結を強め、被抑圧民族及び発展途上国が民族独立を勝ち取り、それを護り、民族経済を発展させる正義の闘争を支持し、世界平和を護り、及び、人類進歩の事業を促進するために努力することを堅持する。」(p.503)
「第一条[国体]① 中華人民共和国労働者階級が領導し、労農同盟を基礎とする人民民主独裁の社会主義国である。② 社会主義制度は中華人民共和国の根本制度である。いかなる組織または個人にも社会主義制度を破壊することを禁じる。」(p.504)
「第四条[民族間の平等]① 中華人民共和国の各民族は、一律に平等である。国家は各少数民族の合法的な権利及び利益を保障し、各民族の平等、団結、互助の関係を護り、かつ、発展させる。いかなる民族差別及び抑圧も禁止し、民族の団結を破壊し、及び、民族の分裂を生じさせる行為を禁止する。」(p.505)
「第六条[社会主義経済制度]① 中華人民共和国社会主義経済制度の基礎は、生産手段の社会主義公有制、即ち、全人民所有制及び勤労大衆集団所有制である。社会主義公有制は、人が人を搾取する制度を消滅させ、能力に応じて働き、労働に応じて分配するという原則を実行する。」(p.506)
「第一二条[公共財産]① 社会主義の公共財産は、神聖にして侵してはならない。②国家は、社会主義の公共財産を保護する。いかなる組織または個人にも、いかなる手段によっても国家及び集団の財産を侵占、または破壊することを禁じる。」(p.508)
「第二三条[専門家、知識人]国家は、社会主義に奉仕する各種の専門的人材を養成し、知識分子の隊伍を拡大し、その条件を創出し、社会主義現代化建設における彼らの働きを充分に発揮させる。」(p.512)
「第二四条[社会主義精神文明]① 国家は、理想教育、道徳教育、文化教育、紀律及び法制教育を普及させることを通し、都市・農村の様々な範囲の大衆において各種の守則、公共の約束を制定及び執行することを通して、社会主義精神文明の建設を強める。②国家は、祖国を愛し、人民を愛し、労働を愛し、科学を愛し社会主義の公共道徳を愛することを提唱し、人民において愛国主義集団主義及び国際主義、共産主義の教育を行い、弁証唯物主義及び歴史唯物主義の教育を行い、資本主義、封建主義及びその他の堕落した思想に反対する。」(p.512)
「第二五条[計画出産及び人口計画]国家は、計画出産を推し進め、人口の増加を経済及び社会発展計画と適応させる。」(p.512)
「第二九条[国防]① 中華人民共和国武装力は、人民に属する。その任務は、国防を強固なものとし、侵略に抵抗し、祖国を防衛し、人民の平和な労働を防衛し、国家建設事業に参加し、人民に奉仕することに努力することである。②国家は、武装力の革命化、現代化、正規化の建設を強くおし進め、国防力を増強する。」(p.513)
「第四一条[国家及び国家任務遂行要員に対する批判及び建議と国家賠償]①中華人民共和国市民は、いかなる国家機関及び国家任務遂行要員に対しても、批判及び建議を提出する権利を有する。いかなる国家機関及び国家任務遂行要員の違法な職務失当行為に対しても、関係国家機関に不服申し立て、告訴、または、告発を提出する権利を有する。但し、事実をねつ造し、または、歪曲して誣告を行ってはならない。」(p.517)
「第四二条[労働の権利及び義務]③ 労働は、労働能力を有する一切の市民の光栄ある職責である。国有企業及び都市・農村集団経済組織の労働者は、すべて国家の主人公の態度を以て、自己の労働に対さなければならない。国家は、社会主義的労働競争を提唱し、模範勤労者及び先進的な任務遂行者を奨励する。国家は、市民が奉仕的無報酬労働に従事することを提唱する。」(p.518)
「第五五条[祖国防衛の責任、兵役]① 祖国を防衛し、侵略に抵抗することは、中華人民共和国のひとりひとりの市民の光栄ある職務である。② 法律に従って兵役に服し、及び、民兵組織に参加することは、中華人民共和国市民の光栄な義務である。」(p.521)
「第一三六条[国旗および国家]① 中華人民共和国の国歌は、五星紅旗である。② 中華人民共和国の国歌は、「義勇軍行進曲」である。」(pp.548-549)
「第一三七条[国章]中華人民共和国の国章は、中央は五星が照り輝く下の天安門、周囲は穀物の穂及び歯車である。」(p.549)

(引用終)