ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

瑞々しい成長心を

・何年か前に、「あれこれ本を読むな!一体全体、何がやりたいんだ?」と叱り飛ばしてきた同世代の研究者がいたが、自分の方が年下なのに、そんな口が利けるとはどういう立場なのか、今でも不思議に思う。聖書でさえ、最初から最後まで読み通したこともないくせに、科研費を「取って」キリスト教のテーマで論文を書こうとした際、私をつっついて「おい、知っているんだろ!隠すな、教えろ!」と脅してきた人のことも、もし私がその人の所属機関に書簡で訴えたとしたら、恥をかくばかりか、職を失う可能性だってないわけではなさそうな今日この頃(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101105)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130906)。
・日本のASEAN外交について、インドネシアの方がマレーシアよりも、遙かにやりやすいと思われる。大東亜共栄圏時代からそうだった。マレーシアのイスラームは中東とも密接な関係があり、しかも国内の華人人口が大きなマイノリティであることから、民族関係が複雑で対立項が潜在的に残っているため。外交主軸はマレー寄りでよいが、研究姿勢としては、あらゆる項目をくまなくしっかりと正確に把握する必要性がある。ここは是非ともシンガポールの協力を得て、かのミニ都市国家の智恵に学びたい。
・日本の総合的な成人学力は、米国や欧州と比べて相対的に高いのだが、潜在力を社会で発揮しきれていない面が大きいとの指摘を読んだ。そこで、米国民主党系の偉い方々が日本に来て「女性の活用を」と盛んに促しているようだが、安易にその手に乗らない賢明さと慎重さが大切だ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091221)。基本的に「女性の活用」とは、社会主義の考え方あるいは移民国家のやり方であって、女性が働かなくては暮らしが成り立たない層を指しているか、個人で人生を切り開かなくては認められない社会のあり方だ。経済的に余裕のある専門職の場合は、体力と資質と環境と個人のライフプランを考えて、無理なく長い目で見極めることが大切だと思う(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080926)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090103)。人口はただ増やせばよいというものではなく、良質な出生率を自然に高めるためにも、是非とも考慮していただきたい。
・世界中を旅して回り、「どこそこへ行った」「今どこそこにいるのだ」と、こちらが聞きもしないのに、自慢げに報告してくる外国の知人友人がいる。振り返ってみれば、私は子どもの頃から結構いろいろな所へ旅行に出かけたという記録はあるのだが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130214)、あまり人に自慢する気力もなく、それほど冒険したいとも思わない。例えば、エジプトならば水は大丈夫か、アフリカならば治安はどうなのだろう、中南米ならばテロに遭わないだろうか、などと心配は尽きない。回数を誇るよりも、土地に信頼できる友人知人がいて、安全に清潔に効率よくオリジナリティに富んだ思い出深い訪問ができる方が、ずっと得がたい経験だと思う。それ以外は、ゆっくりと静かな自宅で、くつろいで本を読み、よい音楽を聞きながら過ごした方が、自分にとって視野が広がり、深い人生体験ができるように思っている。世界旅行と言っても、飛行機に乗っている時間の方が長く、しかも、飛行機の搭乗時間や荷物受け取り時間を考えれば、ロスも消耗も大きいのだ。
・歳を取れば取るほど、高価な国内旅行の方が楽しみになってくる。子ども時代に学校で習ったことを復習し、実感できるからだ。それに、日本の地方は、確かに自然が美しいと思った。名古屋で育つと、地方出身の、何も分かっていないコンプレックスの塊のような人達から、理不尽に馬鹿にされて憤慨してきたが、その私が地方に出かけると、食事の善し悪しがわかるし、その土地ならではの特徴が味わえて、楽しみだ。でも、これまで訪れたさまざまな土地の風景を思うと、日本は確かに、どこも一概にこざっぱりと、きちんとしていて、風景が美しいことに改めて気づく。そして、人々が親切で丁寧で、ぞんざいな態度など見せないのだ。これは凄いことだと思う。
・十代二十代の頃までは、ある程度の批判精神を持つことが成長にとって必要だが、三十路に突入したら、徐々に主軸を据え、幅を広げ、芯を深め、同時に檜のようにそびえ立つ心構えが肝要だと思われる。四十にして惑わず、と言うが、現代は社会が複雑になって、人間の成長も遅れ気味なので、数年猶予が許されるかもしれないが、いつまでも成長し続ける瑞々しさだけは失ってはならない。
・時々は公安調査庁のホームページを見ておくことも重要だ(http://www.moj.go.jp/psia/kouan_press_index.html)(http://www.moj.go.jp/psia/naigai25_1.html)(http://www.moj.go.jp/psia/kouan_naigai_index.html)。めまぐるしい国内外の社会情勢の中で、自分達の国をしっかりと守り、どのような危険の中にあるかを客観的に知るべきだからだ。そして、必ずしも高給取りとは言い難い待遇の中で、体を張って治安維持に努めている方々の労を覚えて感謝したい。テロ集団は、どこにでも予想以上に多く存在している。一般の新聞やインターネット情報だけではわからないぐらいだ。また、最近は報道されなくなり、解決済みのように扱われている集団についても、実はまだカモフラージュした上で、活発な活動を継続しているらしい。このような資料に目を通すことで、最近むやみに騒がれた、政府の特定秘密保護法がなぜ必要なのかもわかってくるはずだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131130)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131208)。メディアの役割は権力の監視だと粋がるのではなく、国民が平均的に日常的に知っておくべき必要不可欠なニュースと情報を、正確に報道すべきなのだ。政府は何か隠しているのではないか、と煽り立てるのではなく、必要なスクープならば、公明正大に報じて欲しいが、無闇に教養ゼロ丸出しを前面に出さないで欲しい。