ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

夫婦研修 その後

というわけで、昨日は朝から夜まで、終日、夫婦研修を受講しました。
お昼と夜、手の込んだお料理を出していただき、夫がどのような職場環境で働かせてもらっているのか、状況を垣間見ることができて、とても興味深く過ごさせていただきました。圧倒的に男性の多い職場で、区切りの歳に自分の妻と共に研修受講というのは、なかなかよい試みだと思います。換言すれば、人を一人雇うということが、その人の存在にまつわるもろもろの人間関係すべてに、有形無形の責任を負うことを意味する、という現実を再確認させられました。何より、私の知らない分野なので、とにかく興味津々、楽しみにしていました。
健康面の指導では、栄養管理士の方達のお話。(そんなの、わかっている)と思っても、案外に、思い込みや古い情報に頼っていることが多いもので、実験結果や最近のデータを示されると、なるほどと思います。事前に健康意識調査を提出してあったため、その結果も手渡されました。私の方は、「まずまず合格ですが、さらにがんばりましょう」といった判定でしたが、主人は「もう一息」クラス。これは予想通り。
研修の大半は、生活の基盤となる金銭面の問題で、社会保障や年金や定年後の進路など、「今のところ、会社側としてはこのように考えています。まだ定年までには時間がありますが、今から心づもりをしていきましょう」ということのようです。もちろん、人によって、それぞれのケースがあるのですが、「奥さん方も、承知しておいてくださいね」ということらしいです。
それこそ、新聞や社内報などで、だいたいの傾向は知っていたつもりであっても、また、家計簿をずっとつけて把握しているつもりでも、具体的に、リアルな年齢とそれに伴う金銭体系が数値で出されると、身の引き締まる思いがします。平均寿命から残りあと何年かなんて、数字が出ると、(馬鹿っぽいことに関わっている暇はないな)(これからは本当に、自分のやるべきこと、したいことにもっと集中せねば)など。
平均寿命に関しては、この夏、とっくに亡くなったはずの身内が生きていることにして、年金や社会保障などを横取りしていた妙な事件が発生しましたが、それと平均寿命の算出データとは無関係だとのことです。
私などは、およそ学校関係しか知らないので、今回の研修を通して、世の中のシビアな動きや、労働が世の中にどのように可視化していくか、などを具体的に見させていただき、(やっぱり文系の学校関連は、どこか夢想的で甘いなぁ)と感じた次第です。
肝心の主人の方は、「研修を受けて安心した」と言いました。これまで知らなかったことを知らされたために、今後の人生設計の見通しがつきそうだということ、そのために、夫としての社会的義務は何とか果たせそうだ、ということだそうです。
もっとも、私自身、子どもの頃から、本を読んでは最悪に対する想像をたくましくし、政府が転覆して日本から突然追い出されることになっても、という覚悟と危機意識だけは抜群だったので、とにかくありがたい限りです。