ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

エルサレム発言の余波

2017年12月6日のアメリカ合衆国大統領トランプ氏による、エルサレムイスラエル首都宣言および米国大使館のエルサレムへの移転命令(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171206)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171207)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171209)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171211)を巡って、以下のような動向が観察された模様である。

イスラエル・ニュース「シオンとの架け橋」(http://www.zion-jpn.or.jp


2017年12月10日(日)
エルサレムイスラエルの首都だとする米宣言を受けて開催された国連安保理で、15の理事国のうち米国以外の全ての国が米国の宣言は違法だとして非難パレスチナの大使は満足を表明した。(P,H)

・カイロで行われたアラブリーグの会合で、エルサレムイスラエルの首都とする米トランプ大統領の宣言の撤回を求める決議。(P,H)

・ネタニヤフ首相が「逆風」の中でフランスとベルギーを回る2日間の旅に出発。ブリュッセルではU28か国の外相と会談へ。(P)

・ネタニヤフ首相の汚職に怒り退陣を求める数千人がテルアビブでデモリクード党は「国を分断させている」と左派を非難した。(P,H,Y)

イスラエルのアラブ人地区、パレスチナ自治区などで、反米を叫ぶアラブ人と治安部隊が衝突し140人が負傷。バスへの投石でイスラエル人3人も負傷。反米デモアラブ諸国でも続いている。(P,H,Y)

・ガザからスデロットにロケットが撃ち込まれ、車数台に被害があったが、負傷者は無し。国防軍はガザに報復攻撃を行い、ガザで2人が死亡、数十人が負傷。他の1発はアイアンドームが迎撃。(P,H)

自治政府アッバス議長が、今月ベツレヘムを訪問する米国のペンス副大統領との面会を拒否すると、自治政府関係者が語った。(P,H)

・エジプトでは、コプト教大司教と、イスラム教の指導者がペンス米副大統領との会談を拒否エルサレムに関する米政策に反発。(H)

米大統領エルサレム政策をめぐる混乱で危険になったとの理由で、中国の奇点汽車と日本のトヨタ基金イスラエル訪問を中止。(H)


2017年12月11日(月)

・ネタニヤフ首相とパリで会談したマクロン仏大統領が、トランプ米大統領の宣言は和平に有害だと非難。しかし、クシュナー上級顧問らが作成中の米国の和平案を見てから考えるべきだと語った。(H,P)

パレスチナの首脳から会談を拒否されたペンス副大統領が「彼らは地域の未来を話し合う機会を自分達から逃している」と批判。(P,H)

・ドイツで数千人が反イスラエルデモイスラエルの旗を燃やし11人が逮捕された。ドイツ外相は「米の政策を批判するのは理解できるが、イスラエルの旗を燃やす権利は誰にもない」と非難した。(P,Y)

スウェーデンシナゴグを攻撃しようとした3人が逮捕。被害は無かった。スウェーデンの首相は「我が国には反ユダヤ主義の居場所はない」と怒りを表明。現地では反ユダヤ的なデモがある。(P,H,Y)


2017年12月12日(火)
・ネタニヤフ首相はベルギーでEU20ヶ国の外相と会談し帰国。EU諸国は米国の宣言には反対だが、中東和平の新提案は行わず、米国がどう和平交渉を進めるかを注意深く見守るとの見方を示した。(P)

・トルコのエルドアン大統領が、水曜にイスタンブールイスラム諸国の首脳を招いて米政府の宣言への対抗策を協議へ。イランの大統領、ヨルダンの国王、カザフスタンレバノンの指導者も参加予定。(P)

スウェーデンでまた反ユダヤ的事件。ユダヤ人墓地で2つの発火装置が仕掛けられたが、負傷者は無し。現地では先週に「インティファーダを起こせ」と叫ぶ親パレスチナのデモがあったばかり。(P,H,Y)

・ラマラでパレスチナ赤新月社の救急車から、覆面をしたデモ隊数名が降りてくる映像を国防軍が公開。デモに加担していると赤新月社を非難し、説明を要求。赤十字社の国際委員会へ書面で通報した。(P)

極右のベイタル運動は、エルサレムを首都と認めるだけでは不十分だとして、ナブルスとヘブロンも領土だと認めるよう要求。(P)

(抜粋引用終)
「シオンとの架け橋」記事の過去ブログ引用リストは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%B7%A5%AA%A5%F3%A4%C8%A4%CE%B2%CD%A4%B1%B6%B6)。


フェイスブックhttps://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)からの部分転載を。

(1) ネバー・トランプ陣営のパイピシュ先生の提言をトランプ大統領が受け入れたので、今回のエルサレムへの米国大使館移動が公言されたと、ガーディアンは示唆している。


(2) 同志社にも来られたエリオット・アブラムス氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160721)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160801)も討論仲間の一人。


(3)(https://www.gatestoneinstitute.org/11525/trump-jerusalem-courage
ダグラスさん新稿(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20171212)。私と同じ路線で語っている。


(4) だってマクロン君だから....


(5) イスラエルによる「占領の合法化」を意味すると述べ、トランプ政権を非難した。(引用終)
←「占領」ではなく「独立国家」である。


(6) 議長国である日本の別所浩郎国連大使も「深い懸念」を示した。(引用終)
← イスラエルがこれほど注目されるとは、それほど力量に満ちた国と民に恵まれているからではないか?へなちょこミニ国家が何かしても、誰も何も言わないでしょう?


(7) 米国の「新アプローチ」(トランプ氏)は友好国の不信を招き、中東地域にくすぶる対立をたきつけた。(引用終)
← 喜びの声もあるのに、どうして報じられない?


(8) 92歳での再登板だって。冗談みたいな本当の話。
私が27年前にマレーシアに派遣されていた頃、農村マレー人の平均寿命は50代だと言われていた。だから、当時の首相が「wawasan2020」を掲げても、「成果を見る前にマハティール氏はこの世にいないから」と笑っていた華人さえいたものだ。
世の中は、変われば変わるものだ。


(9) 車載用半導体大手イスラエルMobileye(モービルアイ)の画像処理チップを使う単眼カメラの性能が、ステレオカメラなどを上回ったのだ。(引用終)


(10) ベドウィンからこの文書の多くを買い取ったのが、地元の商人「カンドー」ことハリル・イスカンダル・シャヒーン。1947年から1953年にかけて、買い集めた死海文書を収集家や学術機関に転売した。(引用終)


(11) フランシス・フクヤマhttp://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130828)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140605)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171013)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071026

・大きなダメージを受けているのは米国の政治文化である。保守対リベラルという政治・社会の2極分化は政権誕生前から起きていたが、トランプ氏は人びとの怒りをあおる発言をすることで、これをさらに深めようとしている。
・古い共和党を崩しつつある。自由貿易を擁護し、国際的な秩序形成に積極的にかかわるのが党の伝統的な基本路線だった。それがトランプ氏が支配者になったことにより、ポピュリズムの方向に転換させられようとしている。
・サンダース氏のように大企業を攻撃する左派が、党を支える活動家の間で勢いを増している。これも危険なことだ。
・国際社会に向けて人権や民主主義について語らないどころか、むしろロシアのプーチン大統領をはじめ専制的な指導者を好んでいるように見える。
(引用終)


(12)福音派と一言で言っても、かなり幅がある。レッテル付が最も怖いこと。


(13)shared Satoshi Ikeuchi's post.
今はものすごい変わり者が何かの弾みで中東に入り浸って、「日本人は知らない!」と吠えたり「偉い人が無関心」とか愚痴ったりしているだけだから
(引用終)
← 私も「ものすごい変わり者」なのだろうか?


(14) 明日日曜日の夜9時にBS-TBSの「週刊報道LIFE」に出演
池内先生には大変に申し訳ないけれども、あまりおもしろくなかった。

(部分転載終)