ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「親日」に見えるトルコ

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トルコが「親日」に見えるのはこの屈辱感が原因なことが多い。ただし、トルコは圧倒的に切実に「西欧の承認を求めている」という前提を忘れてはいけない。日本に承認してもらったぐらいでは満たされないのであるよ。


・なんだか日本の「知西欧派リベラル」というのはこういう西欧側の抜きがたい優越意識とか、知的・物理的な支配の構造とか、トルコ側のねじれた愛憎感情を客観視どころか存在に気づくことも...できないんだなあ、と思う。あるいはこれまで何十年も気づいていなかったとか、一体どこを見ていたのか。この点で私は西欧研究者に非常に深い疑いを持っている。西欧の特定の拙を日本で振りかざせばいいのだから、苦労が少ない。西欧と非西欧との間の権力関係に乗っかって、楽をしてきた。だから、西欧とトルコの関係に気づけないのだと思う。それはそのまま、西欧と日本の関係にも重なるところがあり、「西欧研究者」の拠って立つ権力関係でもあるから。だから対象化できない。対象化すると自分がものを語る根拠も危うくなるからね。


・トルコはトルコで、アラブ世界に対してはものすごく上から目線になったりして、その時は「俺たちはヨーロッパ人だ」と鼻高々だったりするのである。ちなみに私の知る限り、スペインとかイタリアとか、ヨーロッパで「ギリギリ」の国のほうの人が、「我々はヨーロッパ人だから」と吹聴しますね。そうしないとアイデンティティが持たない感じだ。

(部分抜粋引用終)
トルコは難しいですね。アタチュルク革命で世俗化したはずでも、やはりムスリムムスリムアイデンティティの問題と、近代化の問題と....。そして、イスラエルとの関係は?
トルコに関する過去ブログのリストは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%C8%A5%EB%A5%B3&of=100)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%C8%A5%EB%A5%B3&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%C8%A5%EB%A5%B3)。
かつては、アメリカの同盟であったトルコのEU加盟を支持していたことのあるパイプス先生のコラムとブログ(計34本)のリストは、こちらを(http://www.danielpipes.org/topics/41/turkey-and-turks?language=25)。