ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

クリスチャンとマルキスト

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Christians and Marxists: The mutual challenge to revolution by Jose Miguez Bo...(http://www.amazon.com/dp/0802834779/ref=cm_sw_r_tw_dp_On5cxb18XMEF8 …)arrived here today.

(転載終)
古い本が外国から届いた。今では萎びたようなテーマだが、一度は読む価値があると思ってのこと。紹介は、マレーシア華人キリスト教神学者から。ここ数年、会っていないが、論考文は時々メールで届く。

PS:この広東系でパハン州出身のDr. Ng Kam Weng(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=Ng+Kam+Weng)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Ng%20Kam%20Weng%22&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Ng+Kam+Weng%22)は、私に何年か前おっしゃったが、「祖父母は日本製品を一切買わなかった」ほど反日だったとのこと。そして、リサーチ目的でオフィスに伺った私のことを、最初は警戒して疑っていたともおっしゃった。マレーシアでのリサーチが90年代頃は大変難しかったのは、日本軍政期の経験を持つ人々が生存中で、当然、日本人一般に対して、快く思っていない人々が多かったからでもある。
ところが、2012年12月に訪問した際、ダニエル・パイプス氏から訳文を依頼されて作業中だと報告したところ、マレーシアだからさらに嫌悪されるかと思いきや、驚いたことに「彼は学者だ。一緒に活動しているロバート・スペンサー(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150122)達は、本が売れていたって本物じゃないけど、あの人は違う。本当に訓練を受けたイスラーム中東学者だ。あんたはもっと日本語に訳して、彼のことを国の人達に知らせなさい」と言われたのだった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121225)。プリンストンにも一時期滞在されたことがあり、私よりも遙かにアメリカの事情通のようだった。
同じ時期に別のリサーチ協力者の福建系華人女性(マレー人多数派の地域で育った人)にも会って、彼女の仕事の進捗状況を聞かされていた間、ふと過激なイスラーム主義の話になり、「あ、それ、大事なことでしょう?」とすぐさま乗ってきて、一緒に訳文をインターネットで見てくれた。彼女も出会った頃は反日で、初対面の私に対しても、「日本人って、本当に失礼ったらないのよ!」と息巻いていた。クアラルンプールで私の宿泊していたホテルに、警戒した表情のご主人が、彼女の伝言を私に渡しに来られたほどだった。だが、その彼女も後に香港にしばらく居住するようになり、旅行で東京に来た時には帝国ホテルに滞在して、日本人の丁重さにびっくり仰天したとのこと。わざわざ私に電話を掛けてきて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070717)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070718)、「ううん、もういいの。私、長い間、日本人を誤解していたわ。あれは戦時中のことだったからなのね」。
この経験から、マレーシアと言っても様々で、人によってどのような反応をするかは、本当にわからないということを改めて思った。また、出会った当時はこう、と言っていても、長い時間が経つと、また変わることもある。理解に時差もあれば、理解の齟齬もある。言葉の上では一致しているようでも、その内実が異なっていることだってある。
日本でも同様で、それは、お互い様だ。