ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

思想上も危険地帯に近づくな

http://ameblo.jp/dewisukarno/entry-11983065803.html#cbox
2015年01月29日 20時38分49秒
「大それたことをした湯川さんと後藤記者」


・日本政府は過去再三に渡って危険地域に近づくなと警告をしてきました。
・湯川さんは不心得にも武器を売って利益を得ようと危険極まるシリアへ足を踏み入れたのです。後藤さんは奥さんが出産するというのに湯川さんを助けに行ったのです。しかも「自分の身に何か起きてもシリアの人を責めないで、自己責任をとる」というメッセージまで残しています。
・たびたび後藤さんのお母様がマスコミに登場していますが、私は腑に落ちません。苗字が違うのは事情があるのでしょうが2週間も前に孫が生まれたことも、再婚していたことすら知らなかった生みの母親。自分の息子が日本や、ヨルダン、関係諸国に大・大・大・大迷惑をかけていることを棚にあげ、ひたすら安倍首相に「あと24時間しかありません。助けて下さい。」と訴えているのは、どうかと思います。
・ひたすら、地にひれ伏して、謝るべきではないでしょうか。
・皆さんも、センチメンタルに浸っているだけではなく、事件の真髄を知るべきです
イスラム国は日本の国民感情を利用し、アメリカ同盟国ヨルダンにゆさぶりをかけているのです。
・冷静に考えたらこの二人が私情でどれだけ国家と国民に迷惑をかけたか、それを知るべきではないでしょうか?

(部分抜粋引用終)

一応、本件が人質解放の交渉失敗として終わったので、私見を。
上記のデヴィ夫人のブログからの部分抜粋引用だが、全く同じことを我が家で言っていた。
マレーシアの隣国インドネシアを知る一助として、何年か前に図書館で『デヴィ・スカルノ回想記』(草思社 2010年)を借りて読んだことがある。独自の立場ならではの記述は、やはり知っておくべきだと思ったからだ。個人的には、あまり興味がないけれども。
デヴィ夫人だけではない。国際情勢を知る方ならば、大抵同じような苦言を呈されている。これまでにも時々引用させていただいた廣淵升彦先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%D7%A2%CA%A5%BE%A3%C9%A7)のブログから。

http://hirobuchi.com/archives/2015/01/1.html
January 29, 2015
「10分間300万円に命をかける」男 -


・このところ日本のマスコミは後藤健二氏を美化し、まるで英雄のように扱っています。そして一部のメディアは前々から大嫌いな安倍晋三首相が、好戦的な発言により「イスラム国」を刺激したと非難しています。これに古賀茂明氏のような言論人が同調し、民主党共産党女性議員が激しい安倍批判を展開しています。「でもこれってちょっとおかしくないか?そもそも後藤氏は何のためにシリアのような超危険な所に行ったのか?そこをなぜメディアは報じないのか?」と思っている人はたくさんいるはずです。
・ついに「週刊文春」(2月5日号)がこれを取り上げました。後藤氏は「10分間300万円に命をかける」男だというのです。彼の中東行きは、ビジネスのためであり、大マスコミの社員たちが冒さない危険を冒すことで破格の報酬を得るためであったという見方です。


(読者コメント)


1.電車に飛び込んで自殺する人が毎日何人もいます。そのために電車は遅れ乗客は迷惑を被り、飛び散った肉片を拾い集める人の労苦はいかほどのものかと私は何時も思っています。飛び込んだ人のことはTVも新聞も取り上げはしません。
・危険を承知で出かけた馬鹿者のことは無視するのが一番です。最近になって大騒ぎしているのは、イスラム国と称する狂気集団と馬鹿者の日本人が無料で宣伝できたとほくそ笑んで居ることでしょう。私は馬鹿らしいからこのニュースは見も聞きもしないようにしています。個人の自由意志で行った行為に関して、政府は関与しません、と切り捨てればいいことです。


2.以上の情報は全て無意味と割り切り、結論が出るのを待つことにしました。それにしても、日本独自の情報・諜報機関の必要性を強く認識させられた事件ですね。


3.実にスパッと割り切ったご意見です。近頃の日本では、腹の中ではそう思っていても、それを口にする勇気のある人はほとんどいません。俗論に媚びる人間ばかりになりました。理性的な報道に徹してもらいたいものです。


4.日本は自称「イスラム国」にいいように操られています。冷静なはずの日本経済新聞でさえ、全くの「ミーハー」になってしまっています。1月29日付けの「春秋」欄は、そうしたミーハーイズムの典型です。同日付け産経新聞の名物コラム「産経抄」も、「他紙と横並び」の後藤礼賛記事になっています。もっと他社とは違う意見を言う勇気と見識をもってほしいものです。


5.すばらしいサマリーで、マスコミが伝える内容とは「雲泥の差」です。頭がすっきりして共感を覚えられることが多々あると思います。

(部分抜粋引用終)
この「頭がすっきり」するブログ(http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/)は、私とは見方や立場が異なるものの、従来から時々お世話になり、引用させていただいた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130911)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150129)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150130)。そこで、今日もご参考までに。

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/4819348.html

「後藤さんの殺害」
2015年02月01日 09:51


・このような事件があると、日本では必ず、政府の責任とか自己責任とかの方に議論が行きますが、とにかく悪い、というか悪逆非道なのはISであって、本人はもちろん、日本政府、日本も被害者であることを忘れない対応が先ず肝心だと思います。
・テロの事件後の各国の反応を見ても、米国の9:11事件後の反応はもちろん、本年初の仏のテロ事件後の反応を見ても、米仏国民は一致結束して、政府の後ろに立って、テロに対する反対と抗議を表明しました。
これがまともな国の反応だと思いますが、日本国民も是非そうあって欲しいと思っています。
安倍総理は繰り返して、テロには断じて屈しない、と発言してきましたが、殺害の報道を受けて、中東、イスラム諸国への人道援助等の協力は今後とも続けるし、増大すると発言したように記憶しますが、取り敢えず日本としてテロに屈しないという意思表示としては、極めて適切なもので、国際社会の一員としての立場に立つものでしょう。
・また事件解決のために政府はヨルダンとも密接に協力してきましたが、ISにはこのような両国の関係を分断しようとする思惑もありそうで、この際我が国としてはヨルダンとの密接な関係を維持、強化し、それを妨げるような言動は断じて排すべきでしょう。
・勿論トルコその他の中東の友好国との関係を一層密にすることも重要です。
・ISは今後世界中日本人を標的とするという気違いじみた脅迫を行いましたが、こういう時には、日本もさらに一層の情報収集に努めるとともに、世界各国、特に欧米諸国やヨルダン、トルコ等中東地域の情報機関をはじめとする政府機関との情報交換、情報分析を強化することが肝要だと思います。
正直に言えば、我が国が有するIS等の過激派に関する情報は、極めて限定されていると思われるからです。
これはわが国にはまともな情報機関も無いことからのある意味での宿命ですが、その意味では国内でとかくの批判もある、国家安全保障会議及び国家安全保障局の設立は、遅かったとはいえ、極めて時宜にかなったものだったと思います。
それらがいまこそその存在価値を示すときです。
安倍総理は、テロリストを絶対に許さないと発言しましたが、具体的にどうするつもりか?
と言うのは、戦後の日本は一貫してある意味で通常の国家なら保有している手段を自己の意思で放棄してきました。許さないと言っても、どうしてそれを担保するかが実質的な問題です。
今回の事件はそのような日本の立ち位置についてあらためて考える機会をくれたものと思います。
・因みに、これを報じたal arabiya net は表題の中で、「東京は反応の用意がある」と報じていますが、これが通常の国際的な感覚でしょう。
・具体的なことも不明なうちに余計なことを言うのは、まさしく百害になるので、取り敢えず。

(部分抜粋引用終)

合わせて、今回の日本人人質事件に関して、ロバート・スペンサー氏には、事件経過中のために、日本国民として私は苦言を呈したが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150122)、かつてはスペンサー氏と一緒に動いていたダニエル・パイプス先生とは、本件の経過に関して、我々の間で一言もやり取りはなかったことを申し添える。
なくてもわかり合えるのが、訳者なのです!
なぜ、わざわざブログなんぞを書き綴っているかと言えば、一言一言論証づけなければならない学術論文よりも、一般への説明に遙かに便利で早いと考えるからで、その辺りの苦渋は、過去ブログを参照していただければ、よくわかるのではないか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141108)。
ついでながら、日本のキリスト教の変質について、どうも東大で矢内原忠雄氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%CC%F0%C6%E2%B8%B6%C3%E9%CD%BA)が戦時中に当局を批判していたことと、現在の安易で幼稚な素人的な政権批判のポーズを取ることに関して、表面的に自分を同等の立場に置いて、勝手に共鳴するような浅薄な思想がはびこっているのではないか。
さらに、本件に際して「‘クリスチャンだから’祈りましょう」という福音派と呼ばれる人々の日本社会の文脈における問題点は、既に周知のことではある。
いろいろな場で発言を押さえつけられているうちに、気がついたら自分の子どもが大学院生になっている年齢に達してしまった。ご近所に住む主人の同期の方には、ついこの間まで小学生だったと思っていたのに、既にお孫さんが誕生した。真面目に働き、幸せに家庭を築いている普通の人々の暮らしは、こうなのである。
一体全体、どうしてくれるのか?
取りあえず、諜報機関に準ずる我々一般国民の心がけとしては、やはり、伝統と歴史に関して、単にメディア情報ではなく、純文学や高文化を通して深く広く学び、自分の所属する国と自分の行動規範に責任を持ち、普段から自分の分をわきまえた振る舞いと言動に留意することだ。具体的には、子どもの頃から古典的な本をたくさん読み、日本と西洋の古典音楽に日常的に親しむことだろうと思う。私の場合は、黙っていても、それで大体察知できることが多い。
諜報とはいえ、9割方は公開情報の中にヒントが隠されているとよく言われる。あとは、個々人の能力と実力に応じて、堅実な暮らしを営むことである。