ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

時の流れと迂遠する世界情勢

9月29日付で書いた「新規パソコン」ですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130929)、早速壊れました。さすがは、テキサス製です。届くのが遅くて、壊れるのは早い。
そのため訳文もできず、予定を変更。今はノートパソコンです。不便なので、その合間に、普段はメーリングリストでさっと目を通すだけの「パレスチナ・メディア・ウォッチ」などを精読しました。
ユダヤ系組織のホームページは、方針がしっかり定まっているのと、スタッフの質がよいために、安心して読めます。論理の筋がきちんと通っていて、目標も安定して理性的なものです。もっと早くから知っておけばよかったと、それだけを後悔しています。
パレスチナ自治政府やイランやムスリム同胞団を含めたイスラミストのやり方は、日本人の私にとっては、どこかなじみのある北朝鮮プロパガンダ手法にそっくりです。最初はびっくり戸惑いますが、少し慣れれば、「敵」の考えていることや行動パターンが透けて見えてくるので、単純といえば単純。しかし、それでも世界有数のメディアや学者や国際組織などが騙されているのですから、恐ろしいものです。
そうこうするうちに、昨年4月29日に書いた、私にインタビューを申し込んできたマラヤ大学法学部の華人女子学生さんが(http://d.hatena.ne.jp/itunaliy/20120429)、卒業式だったと判明。直後からフェイスブックでつないでくれたので様子は知っていましたが、私がパイプス訳文や中東理解に没頭しているうちに、彼女のキャンパス・ライフは一区切り。たくさんの写真を見ていると、私があの場所で教えていた頃から一世代が過ぎたことに感慨を覚えます。当時の私の年齢が今の彼女の年齢で、経済的にはマレーシアも随分発展し、生活は楽になったものの、肝心の問題は繰り返し発生し続けて何も解決していません。
もし、マレーシアだけに集中していたなら、それこそ「それがどうしたんですか?」の世界ですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131002)、私には強力な味方がいます!パレスチナイスラエル問題も、オスロ合意以降、20年経っても何も変化がないどころか悪化しているので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130913)、問題はイスラミストとムスリム世界全体にあることがはっきりしているのです。それに、米国民主党政権の中東外交の失政が次々とあらわになるため、遠回りのようでも、自分の当初からの直観が間違っていなかったことが証明されているわけで、あとは今後の展開が予想通りになることを待つだけです。