ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

世界の難問:イスラームと中国

http://agora-web.jp/archives/1657111.html


「難民殺到に脅威感じるユダヤ人」
長谷川 良


・ドイツのユダヤ中央評議会ジョセフ・シュスター会長は殺到する難民・移民がほとんどシリアやイラクなどアラブ諸国出身者であり、イスラム教徒であることから、「彼らは祖国では反ユダヤ民族の教育を受けてきたはずだ。『彼らが欧州に定着すれば、欧州にアラブ出身の反ユダヤ主義が台頭する恐れが出てくる』という懸念をメルケル首相に伝達した」という(独ヴェルト日曜版)。同会長はまた、「アラブ諸国の国民はイスラエルを敵視する教育を受けて育ってきた。だから、彼らは欧州の価値観の教育を受けるべきだ」と述べ、難民・移民の統合政策の重要性を強調している。


・欧州に住むユダヤ人たちは過去、極右派勢力やネオナチ・グループの反ユダヤ主義の台頭に警告を発してきた。


アラブ諸国からの難民殺到に対して、ユダヤ教徒たちが抱く懸念は決して根拠のないものではない。難民の殺到は既にキリスト教社会の欧州各地でイスラム教徒の増加とそれに伴う社会のイスラム化を恐れる声が聞かれる。


・「欧州のキリスト社会は弱さを抱えている。少子化であり、家庭は崩壊し、離婚が多い。一方、イスラム教徒は家庭を重視し、子供も多い。人口学的にみて、時間の経過と共にイスラム教徒が社会の過半数を占めることは避けられないだろう。その上、欧州に移住したイスラム教徒にキリスト教社会への統合は期待できないことだメルケル独首相自身も『多文化社会は失敗した』と告白しているほどだ」と説明している(「なぜハンガリーは難民を拒むか」2015年9月20日参考)。


・欧州のキリスト教社会では、オーストリアローマ・カトリック教会最高指導者シェーンボルン枢機卿が述べているように、「宗派の違いは問題ではない。神の前にはすべて兄弟姉妹だ」という考えが強い。しかし、その結果、キリスト教の寛容と愛の温床のなかでイスラム教徒が増えていく一方、世俗化社会に生きるキリスト信者たちの教会脱会は止まらない。数十年後、現在の状況に変化がない限り、欧州各地でイスラム教徒の大統領、政権が誕生しても不思議ではないわけだ


・ガウク独大統領は4日、「われわれは難民を支援したい。その心情は無限だが、実際の支援(収容など)には限界がある」と吐露している。寛容と連帯を標榜してきたキリスト教社会にも“疲れ”が見えだしてきたわけだ。そして欧州の少数宗派ユダヤ教徒の間でもイスラム系難民の殺到に懸念の声が出てきたのだ。

(部分抜粋引用終)
上記のトピックについては、過去の拙訳リストをどうぞ。今に始まった話ではなさそうだ。

http://www.danielpipes.org/11417/)(http://www.danielpipes.org/12158/)(http://www.danielpipes.org/12199/)(http://www.danielpipes.org/12508/)(http://www.danielpipes.org/13808/

http://yoshiko-sakurai.jp/2015/10/08/6146


2015.10.08 (木)
「対中せめぎあい、まず中国を知ることだ」
週刊新潮』 2015年10月8日号
日本ルネッサンス 第674回


・民主主義や国際法という価値観、国の大小に拘らず、各国の主権は尊重されなければならないという、日本をはじめとする西側諸国にとっては余りにも明白なルールの下で「やってはならないこと」は明らかだ


・一党専制独裁政治下では、国際法、条約などの国際規範は容易に破られるといえばそれまでだが、「中国の夢」「中華民族の偉大なる復興」などのスローガンを掲げる中国には、もっと深い歴史的背景がある。


力をつけた中国はパクスアメリカーナを超えて、中国の価値や規範に世界が従い、中国の考える平和と秩序を世界に広げたいと望んでいるのではないか。


自らの絶対的優位を信ずる中国文明では、差別が当たり前である。「強きものが弱きものの上に君臨するという鉄の事実を互いに率直に認め」「そのうえで共存を実現させようという構図」が中国文明だと平野氏は説き、「誰もがそこにある上下関係を厳しく守ったうえで、上に立つ者が徳・思いやりを示すことによって、本当の調和が社会に満ちあふれ、究極の平和と共存が実現する」と中国人は考えると指摘する。


中国文明を最高のものとする思想の中では、周辺諸国の民族は中国文明をひたすら学び、模倣することによって自らの水準を高め、よりよい中国文明の一員となることが期待される。


普遍的価値として確立出来る「智」の力を打ちたてよ、というのが氏の結論である。中国の考え方を知ることなしには、日本の道も切り拓けないということである。

(部分抜粋引用終)

http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%82%B3%E3%83%B3


スターリン:悪の独裁者として名高く、長男すら見捨てた彼も母であるケテワン・ゲラーゼには頭が上がらなかった。スターリンカフカースの宮殿に母を訪ね、「お母さん、ボクはツァー(皇帝)のような仕事をしてるんだよ」と逐一報告に来るほどに畏れ、愛していた。

(引用終)