ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

時が良くても悪くても

フェイスブックhttps://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)からの転載を。
1.

再度どうぞ。ここ数日、人気のある訳文です。


「難民には難民自身の文化地域に留まらせよ」(http://www.danielpipes.org/13393/


化学兵器危機における小康は、シリアを去っている難民の巨大な流れに注意を逸らし、彼らの将来に関する誤導された仮定を再考する機会を提供している。
danielpipes.org|By ダニエル・パイプス



ユーリ:U様、S様、ありがとうございます。


A:これらのアラブ諸国こそシリア難民の怒りの矛先であり、最も理にかなった対策なのですが、果たしてアラブ首長国やサウジは実行するのでしょうか?空x−とは受け入れを表明したと聞きますが。
http://www.ibtimes.co.uk/syria-crisis-wealthy-gulf-states...


ユーリ:H様、Y様、G様、ありがとうございます。A先生、同意いたします。

(転載終)

上記の訳文を2013年9月下旬に送信した直後のパイプス先生とのやりとりは、こちらの過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130927)をどうぞ。パイプス先生の文章には不思議なところがあり、当座は批判を浴びたり無視されていたりしても、あることをきっかけに、突如、脚光を浴びたり、再度、注目を浴びたりする。
訳業は時間がかかり、必ずしもタイミングが日本の世論動勢と合致するとは言えないので、時が良くても悪くても、しっかりやりなさい、ということなのだろうか。
2.

http://www.danielpipes.org/16095/


「ダニエル・パイプスによるマイケル・オーレンのインタビュー どのようにオバマが米国とイスラエルの史的な同盟関係を意図的に壊したかを暴く議論」


ダニエル・パイプス:マイケル・オーレンさんとご一緒できて、うれしく存じます。 駐米イスラエル大使としての四年余りを非常によく説明して綴られた『同盟:アメリカ・イスラエルの分離を超えた私の旅』を読み始めた時、私は最初から始めたと認めましょう。本ではそうする傾向にありますので、待ち受けている突発事件のニュースという考えはありませんでした(笑)。
danielpipes.org


ユーリ:四文字言葉を日本語に直すことは困難でした。パイプス先生にその旨申し上げたところ、改まって謝罪されました。「自分は避けたかったが、オーレンが拒んだ」と。邦訳がこなれた日本語かどうかではなく、このアメリカ政権の質を問う機会として読んでいただければと思います。もちろん、ビデオを見て、直接聞き取ることが先決です。


ユーリ:U様、素早い反応をありがとうございます。


U:ビデオ少しだけ見ました、ゆっくり見直したいと思います。マイケルオーエンさんってグレートギャッツビーに出てくるトムブキャナンみたいな最初の印象でした。


ユーリ:U様、ありがとうございます。よくご存じですね。私は、オーレン元大使の三冊の本を、この夏、頑張って読みました。


K・A:Six Days of Warは、イスラエルと周辺アラブを直で見るような興奮を持って読んだ、私にとってかけがえのない書物となっています。(「第三次中東戦争全史」という題名で、邦訳されましたね。)それから、Power, Faith, Fantacyという本も買いましたが、積読です。(汗)


ユーリ:A先生、“Power, Faith, Fantacy”は、アラブでのキリスト教宣教師の夢想がユダヤ系の立場から綴られていて、とても興味深かったです。

(転載終)
「オーレン元大使の三冊の本」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150805)は、大変だったが、読んだ甲斐があったと今でも思う。ビデオだけ、トランスクリプトだけで、オーレン氏を理解したつもりになるのは、危険だと思ったからだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150806)。
パイプス先生は、昔のエリート教育を受けた最後の年代に相当する方なので、少し上品ぶって聞こえるかもしれないが、何とかして、上質の西洋文化の本質を侵食されたくないと懸命なのだろうと思われる。
私にとって訳す作業は、毎回、とても大変だが、このインタビューの特定の箇所は、過去の繰り返しがあってこそ、パイプス先生と直接お目にかかったからこそ、ぎこちなくも訳出したのかもしれない。アメリカ映画は滅多に見ないし、ここ数年は、テレビもほとんど見ない生活なので、もっとこなれた表現があれば、是非ご教示ください。
3.

https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/activity/10206676439744123

この4月下旬から5月上旬にかけて、イスラエル旅行でご一緒した方の論考文です。


Follies of Denial: Accommodation with Iran


Much analysis on the Iran nuclear agreement has sidelined human rights, particularly women's rights, largely ignored Iranian aggression, and forgotten the history of comparable pacts.

The Huffington Post


http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20150901)の再掲です。


Iran deal needs to be fixed


Dr. Ida Lichter, MD (Surry Hills, NSW, Australia) is a psychiatrist and writer in the UK and Austral..



S・M:こういう記事を読む度に思うのは、サウジアラビアの方がより女性と宗教的マイノリティーに対して厳しい政策を取っているのにそれは報じられないということです。(移動、運転免許、選挙権、就業、信教の自由、報道)
今回語られている問題は、イスラム法が抱える問題であり、サウジ、カタール、Islamic StateといったSalafism国家はより厳しい政策を取っています。

さらに言えば、同様の抑圧国家の中国の軍事パレード(9/3)、イランは出席していませんが、エジプトはシシ大統領が出席しています。
ムスリム同胞団に対するシシ大統領の抑圧は苛烈を極めていると思いますよ。

イランはもっと民主的な国家になれるはずだという論旨であれば同意しますが、韓国の日本憎し、嫌韓の韓国憎しと同じ論点だと思います。


ユーリ:初めまして。ご意見ありがとうございます。この春、筆者のリヒターさんと、イスラエルの旅でご一緒しました。息子さんともおしゃべりしましたが、お母様は、ロンドン在住中にムスリム移民女性の諸問題に気づかれたそうで、彼女達を支援しなければならないというお考えの方でした。イスラーム問題については、あらゆる側面において、ご承知の方でした。シドニー研究所でも講演なさっています。是非、ご著書も読んでみてはいかがでしょうか。


ユーリ:U様、ありがとうございます。

(転載終)

https://twitter.com/ituna4011


"Muslim Women Reformers: Inspiring Voices Against Oppression" by Dr. Ida Lichter ( http://www.amazon.co.jp/dp/1591027160/ref=cm_sw_r_tw_dp_RK-6vb11REFM3 …)is recommended.

(転載終)

上記に、シドニー在住のアイダ・リヒターさんのご著書を。イスラーム専門家ではなく、精神分析医。とても洗練されたマナーのご子息は、オックスフォード大学で歴史学を専攻されていて、研究テーマは古代ローマ史とのこと。一緒に三人で昼食時にお喋りしたが、つくづく、今でも得難い経験だったと思う。
オーストラリア軍として第二次世界大戦中に従軍していた元兵士の方のエピソードも。日本軍にひどく痛めつけられたので、長らく「日本憎し」だったが、その後、日本に対する理解を徐々に深め、今では特に日本を敵視していないというお話をしてくださった。また、韓国や中国に対しても、日本が戦後補償をし、技術移転もしたのに、まだ謝罪せよ、と繰り返していることについて、充分な深い理解を示され、「今では、日本のこと、オーストラリアでは誰も悪く言っていませんよ」とまでおっしゃった。
以前も書いたように、「世界がイスラエルを破壊しようとしている」という強烈な危機感を抱いている方だった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150512)。だから、「イスラエルを地図から抹消せよ」と叫び続けているイランに対して、上記のような論説文を寄せられているのだ。
論説文だけで全体を判断してはならない。
...と書いていたら、S・M氏から続きのコメントが寄せられた。

https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/activity/10206676439744123


S・M:返信、ありがとうございます。
私の疑問は、なぜ「イランの核が世界全体に共通する脅威だと言う人たち(言い続ける人たち)がいるのか」という点です。
今回の合意には、米中ロだけではなく、ドイツ・フランス・イギリスも参加しています。
民主党オバマ政権だけが進めている政策ではなく、国際的な枠組で、イランの核開発問題を話し合った結果です。
2003年のイラク侵攻のように、利害関係が一致する数カ国だけで決めた話ではありません。

そして、イスラエルの技術力、経済力、軍事力から考えれば、10年後にイランが核開発を始めたとしても、中東地域で最強の軍事力を持つ国はイスラエルであることには変化はないと思います。

イランイスラム共和国の最大の目的がイスラエルという国の破壊であるなら、今後もイスラエルはイランの核を全面的に否定していくべきだと考えます。
ただ、イスラエルという国の破壊の前に、イランには自国を豊かにするという目的があり、その目的がある以上、1回使用すれば国際社会から永久に全面的に締め出されることになる核兵器の使用にイランが踏み切るとは思えません。

そりゃあ、イランは残念な国です。2012年に外国語映画部門でアカデミー賞を受賞した「別離」にしても、それまで無視していたのに、受賞した途端に「イラン文化の優秀さを示す」などと発表したり。

でもそういった点でダメな国かもしれませんが、見境なく戦争したり核兵器を使ったりする狂人の国ではないのです。


ユーリ:私はイランの専門家ではありませんが、世界情勢をニュースだけで判断するのではなく、歴史的に考えることの重要性を、ここ数年間、痛感しているところです。池内恵先生が以前おっしゃっていましたが、それに倣って、同じように質問させていただきます。イランが「見境なく戦争したり核兵器を使ったりする狂人の国ではない」と断言できる理由と根拠は、どこにありますか。


S・M:イラン以上に抑圧的であり、閉鎖的であったソ連でさえ核兵器を使いませんでした。
では逆に質問です。
イランは狂人国家であり、核兵器を持てば必ず使うと思っているのですか?


ユーリ:「ソ連でさえ核兵器を使いませんでした。」については、なぜそれが可能になったか、歴史を知っていただければと願います。「イランは狂人国家であり、核兵器を持てば必ず使うと思っているのですか?」については、私はイランを「狂人国家」だと思ったことも表現したことも一度もありませんが、イラン国内でどのようなメッセージが流れているかを知っているので、事前に防ぐべきだと考えています。イラン国内には反体制派も少しいますし、もちろん、ユダヤ系も住んでいます。


S・M:歴史に学ぶ、ということを重要視するのであれば、もっとイランの歴史に詳しくなってから、発言するのが適切だと思いますよ。


ユーリ:今も学び続けています。

(転載終)

イランについての拙訳リストは次の通り
http://www.danielpipes.org/11384/)(http://www.danielpipes.org/12173/)(http://www.danielpipes.org/12898/)(http://www.danielpipes.org/13743/)(http://www.danielpipes.org/13744/)(http://www.danielpipes.org/14068/)(http://www.danielpipes.org/14075/)(http://www.danielpipes.org/14119/)(http://www.danielpipes.org/14201/)(http://www.danielpipes.org/15197/)(http://www.danielpipes.org/15372/)(http://www.danielpipes.org/15792/)(http://www.danielpipes.org/15795/)(http://www.danielpipes.org/15801/)(http://www.danielpipes.org/15903/)(http://www.danielpipes.org/15976/)(http://www.danielpipes.org/16060/

イランについての過去ブログは以下に。
http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110328)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20111203)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120309)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120504)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121017)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130112)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130912)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141105