ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ジョージ・ケナンと日米同盟

東洋経済』(http://toyokeizai.net/articles/-/43441


「米国は日米同盟の成り立ちを認識せよ
ケネス・パイル教授に聞く日米関係の今後」
ピーター・エニス :東洋経済特約記者(在ニューヨーク)
2014年07月24日


(前略)
日本の保守派の人たちが抱いている気分について述べたが、日本のリベラルの人たちも同じような気分を抱いている。冷戦という言葉を最初に使ったジョージ・ケナンは、日米同盟を“不自然な親密さ”と呼んだ。文化的にも歴史的にもまったく違う2つの国民が、どうして同盟を結んだのかが不思議だとも語っていた。


米国は日本にのみ唯一、無条件降伏を求めた


――日米同盟は変わった同盟、ということか?


そうだと思う。それはフランクリン・ルーズベルト元大統領が日本に無条件降伏を求めたことに由来する。戦争をそういう形で終わらせたのは、米戦争史の中でこれが唯一だ。米国は多くの戦争を戦ったが、無条件降伏を主張したことはほかにはない。そのことが戦後の日米関係の土台となって今日に至っている。(中略)


――それらの問題は今でも消えていないと思うか。
そうだ。日米同盟のそもそもの成り立ちについて、米国人の自己認識の薄弱さに思いを致さなければならない。
(部分引用終)

ジョージ・ケナンについては、学生時代から新聞等でよく目にしていたが、具体的な話は、リチャード・パイプス先生の自叙伝“Vixi”(pp.72, 74, 102-4, 106, 129, 192)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=Vixi)やダニエル・パイプス先生が書かれ、拙訳した書評(http://www.danielpipes.org/13352/)“The Arabists: The Romance of an American Elite”(pp.85,89,114)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131004)(http://www.danielpipes.org/13752/)“The Closed Circle: An Interpretation of the Arabs”(p.208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131011)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131017)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140306)にも記述がある。