ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

世論の是正が始まった(2)

花粉症について(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080316)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090313)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120319)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120323)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120410)、ほぼ克服できたようだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130315)。
高校卒業後から、沈丁花の香りが漂う時期になると(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070903)、なぜ毎年のように軽い風邪を引くのだろうと疑問に思っていたのだが、花粉症だった。結婚後、町内の耳鼻咽喉科で血液検査をしていただいた結果、アレルギーの原因はこれと判明できたのだが、その耳鼻科医は商売のために、「これは一生物ですね。でも、年に四分の一の期間なら、通院と薬と注射でもいいじゃないですか」といい加減なことを言った。
仕方なく、鼻水やくしゃみや目のかゆみに悩まされつつも、耳鼻科通院ではなく漢方薬で対処していたのだが、ここ数年、気がついたら症状が全く出ていない。

(1)酢水
昨年の12月半ば頃から、お風呂上がりの一杯として、玄米の黒酢を水で溶かした酢水を飲むようにしている。ごくごくと飲めるものでもないため、少しずつ嘗めるといった感じなのだが、机の上の片付け物を兼ねていると、すぐに夜中過ぎになってしまう。ただ、この習慣が中性脂肪コレステロール値を下げることにもなり、体が軽く動くようになり、疲れ知らずになってきた。
(2)暖色系ジュース
同時に、手作りジュースも毎日励行している。少量の水に今流行のココナツ油かオリーブ油を少し垂らして、塩少々に蜂蜜小さじ一杯ほどを加える。これに、よく洗って小さく切った林檎(皮付き)、蜜柑、レモン、トマト、人参(皮付き)といった暖色系の果物野菜を入れて、ミキサーにかけるだけ。二人分、5分で出来上がり。
時には小松菜やパセリも入れて変化を楽しんでいる、と言いたいところだが、青汁の味はおいしくないし、体を冷やす野菜ではないだろうか。青野菜は料理に使うべきだ。従って、赤や橙や黄など暖色系の野菜と果物のジュースが、栄養上も心理的にも適切、ということになる。

やはり、合わない環境で頑張ってきたというストレスが影響していたのだろうし、食事内容と充分な睡眠に加え、体を冷やさず、よく動かすという、基本中の基本が大切だと改めて思う。

「合わない環境」というのは、思想潮流でもある。先日の学会でも判明したのだが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160309)、過去の主流力学(私のテーマの場合は、英領マラヤにおけるマレー人に対する英米キリスト教宣教師の動向と、戦後のマレー民族主義イスラーム復興による異議申し立ての内実矛盾)をきっちりと一次文献によって積み上げる作業なしに、最初から傍流や少数派や弱小集団を「辺境から見る」という立場で「光を当てて」中心軸に据える学的流れがあるようなのだ。この考え方に私が肌感覚で賛同できないのは、そもそも、対象とされる人ないしは集団は、自分達を「辺境」だとは思っていないからなのである。つまり、歴史の流れを逆行させる人為的なイデオロギーだと考えざるを得ない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160310)。
だからこそ、私がこのブログで度々苦言を呈してきたように(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20081202)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100222)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150311)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160302)、いくら細かくレジュメを作成したとしても「話はおもしろいけど、それがどうしたんですか」と冷や水を浴びせるようなコメントを平気で人前でして(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090224)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101125)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131002)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140920)、適切な指導もできないのに人の努力を軽く扱って平気な人達が、今では大学や国立機関の専任に堂々と収まっているのだ。だから、世界レベルの水準を、といくら政府が研究資金で競争を煽っても、瞠目すべき成果が上がっているようには見えないどころか、私の分野では、アジアではシンガポールや香港などに既に抜かれてしまっているのだ。
この恐るべき潮流は、以下のブログ抜粋にも現れていると言える。決して他人事ではない。現状のみならず、子や孫やその先の世代のためにも、今こそ、一人一人の目覚めと自覚が喫緊の課題だ。

http://agora-web.jp/archives/2018123.html


共産党はなぜ1億人も殺したのか:『共産主義黒書』」
2016年03月14日
池田 信夫(アゴラ研究所所長)


・次の選挙は自公政権と「民共勢力」の戦いになるそうだ。
・世界の共産党が何をしてきたかは、歴史の基礎知識として受け継ぐ必要がある。
・1997年に出版されて世界的なベストセラーになった大著(全5部)の改訳版だ。

ソ連:2000万人
中国:6500万人
ベトナム:100万人
北朝鮮:200万人
カンボジア:200万人
東欧:100万人

・これは各国の共産党が殺した人数である。日本共産党は大した組織ではなかったが、宮本顕治がスパイを殺した容疑で投獄された。合計すると世界の共産党が殺した人数は、控えめに見積もっても1億人を超え、第2次大戦の死者を上回る
共産党が自国の国民をこれだけ大量に虐殺したのは、なぜだろうか。それは共産主義が、キリスト教イスラム教と似た一神教だったためだ。しかもそれは、神を否定する一神教だった
・本来の一神教では、全知全能の神は地上にはいないので、人々を駆り立てるのは教義であり、その正統性をめぐって宗教戦争が続いた。しかし神を否定する共産主義では、共産党の指導者が神になる。
宗教戦争の場合は、互いに敵を「異端」と呼び、対等の立場で戦ったが、共産党暴力装置を独占していたので、粛清される側は抵抗する武器をもっていなかった。それどころか、多くは自分が犯罪者とされていることも知らずに逮捕され、殺されたのだ。
国際共産主義運動のおかした犯罪は、ホロコーストで600万人を殺したナチスよりはるかに大規模だが、あまり糾弾されない。朝日新聞は3000万人を殺した文化大革命を賞賛し、200万人を殺したポルポトを「アジア的優しさ」と称えた。それは彼らにも共産主義への信仰が残っているからだ。
・しかしさすがにこの凄惨な犯罪が明らかになったあとでは「共産主義」という言葉は使わず、「反原発」や「反安保」などのスローガンに形を変え、慰安婦問題などの「アジアへの戦争犯罪」を糾弾する。
共産主義も他の宗教と同じく、最初は理想として始まったが、理想が神として絶対化されると、それを疑う者を攻撃するするようになる。この「神」には何が入っても同じだ。キリストもレーニン憲法第9条も絶対化したとき、他者への不寛容が生まれるのである。

(部分抜粋引用終)
上記コラムには、部分的に賛同できない記述が含まれているが、日本語情報だけに頼っていては、世界認識が大幅に遅れることの証左でもある。
例えば、上記の筆者が紹介している本は、偶然にも今朝方ほぼ読み終えた『崩壊 朝日新聞http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160315)の216ページにも紹介されているのだが、アマゾン情報によれば、フランスを含む欧州で1997年にベストセラーになったという。フランスでは30万部も売れた他、34ヶ国で翻訳されて100万部も売り上げがあったとの由。ところが、日本ではようやく、2001年に恵雅堂出版から共産主義黒書〈ソ連篇〉』、2006年に共産主義黒書〈コミンテルン・アジア篇〉』の翻訳が出ている程度。(前者については、筑摩書房が慌てて商売っ気を発揮して(?)、一週間前の2016年3月9日に文庫版を出した。)この辺りの事情は、ミトロヒン文書が完全には邦訳出版されない理由と似ているのではないだろうか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150809)。
(2016年3月17日追加:さすがにフランスのテレビにフランス語でインタビューに応じるダニエル・パイプス先生は、上記本(S. Courtois, Le Livre Noir du Communism, 1997)を引用したコラムを2007年10月8日に書いていらっしゃる。2014年6月10日にウェブ掲載された拙訳もあるので(http://www.danielpipes.org/14464/)、よろしかったらご参照を。)

もう一つ引用ブログを。本当に、子育てが難しい時代に突入したと痛感する次第だ。少子化対策とは、出産件数や子どもの数さえ増やせばいいものではない。何事も質が大切だ。

http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-2266.html


2016年3月16日


D-TaCなる市民団体が、大阪市立の全小中424校に対し、卒業式での国旗掲揚や国歌斉唱が「教育を荒廃させる」という趣旨のメールを送っていたことが、産経新聞の報道で明らかになった。このD-TaC(Democracy for Teachers and Children)というのは、君が代斉唱時の不起立を理由に戒告処分を受けた市立中教諭、松田幹雄氏を支援する団体だ。活動は活発で、1月5日にも大阪市教委に「質問と要請」という文書を送りつけている。ちなみに、連名にある「日の丸・君が代強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク」の代表黒田は、元高校教諭で同和問題活動家だ。


・関係者によると、メールは2月10日にD−TaCから全424校に送られた。君が代の起立斉唱を定めた職務命令を「教職員の間に保身を蔓(まん)延(えん)させ、教育を荒廃させる」「国歌を歌いたくない児童生徒に対するいじめや人権侵害」などとし、「学校教育のあり方についてお考えいただきたい」との内容だった。


・D-TaC、11日の卒業式で、ビラを配っていたらしい。


・よくある日教組プロパガンダと同じだ。今まで日の丸、君が代に対して拒否反応を示してきたサヨク日教組、進歩陣営の主張のコピーと言ってよい。


・こういうカビが生えたような主張には辟易とする。もっと説得力があり、多少なりとも人の耳目を引き付ける主張はできないものだろうか。日の丸や君が代が戦争を起こしたわけでもなく、ましてや人を殺したわけでもない。もし、米国による原爆や空襲の殺戮が悪だと思うなら、米国に星条旗に関する文句を言ったらよい。日本を絶対悪と見做し、その象徴として旭日旗を罵倒する、どこぞの国の主張とそっくりではないか。


・D-TaCなる団体は、教職員に対する君が代の起立・斉唱職務命令が、教育現場に保身を蔓延させ、教育荒廃させ、子どもの権利侵害をもたらすと主張している。しかし、教育を荒廃させている張本人は、この手の日教組組合員ではないのか。


・結局、この手の教職員および市民団体は、自らのイデオロギーを主張するために卒業式を利用し、生徒をも利用しているのである。子供たちに「自分らしさを失わずに成長してほしい」と言いながら、実のところ、生徒のことなんて一切考えていない。


・彼らのようなサヨクが、実は復古主義者なのではないのだろうか。

(部分抜粋引用終)

https://twitter.com/ituna4011


原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史』(新潮新書) 有馬 哲夫(http://www.amazon.co.jp/dp/4106102498/ref=cm_sw_r_tw_dp_dRr6wb0YQ8EK2 …)がきれいな中古で届いた。ケント・ギルバート氏の本に紹介されていたので、遅ればせながら読むことに。


民間防衛―あらゆる危険から身を守る原書房編集部(http://www.amazon.co.jp/dp/4562026596/ref=cm_sw_r_tw_dp_jSr6wb0JW8282 …)がきれいな中古品で届いた。これもケント・ギルバートさんの紹介によるもの。ケントさんは実に商売上手だが、80年代の英会話講師やTVタレント業の頃から教えてくださっていたら、と思う。


"The Degaev Affair: Terror and Treason in Tsarist Russia" Richard Pipes (http://www.amazon.co.jp/dp/0300098480/ref=cm_sw_r_tw_dp_AWr6wb0EYZP04 …) arrived here from the U.K. today.

(転載終)
ケント・ギルバート氏の本」「ケント・ギルバートさんの紹介」とは、『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』(2016年2月10日 PHP研究所発行)のp.96とp.110に記されていることを指す。「商売上手」とは、過去ブログにも書いた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160207)。

そして、久しぶりにリチャード・パイプス教授のご著書。この題名は、恐らくご長男の著作(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120610)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120612)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120627)に倣ったものであろうか。
「リチャード・パイプス」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%EA%A5%C1%A5%E3%A1%BC%A5%C9%A1%A6%A5%D1%A5%A4%A5%D7%A5%B9)「Richard Pipes」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%22Richard+Pipes%22)「パピ」(私が勝手につけた愛称)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%D1%A5%D4)「Vixi」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=vixi)で検索した過去ブログのリスト一覧を逆時系列で以下に。

「ドイツへの片思い」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160212
「秋の夜長に」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151106
レーニン帝国主義』を持参」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150515
「パイプス先生のお仕事シリーズ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150413
キリスト教左傾化」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150402
アメリカ人の発言+&」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150330
「正しく怖がること」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150315
「これから軌道修正を」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150313
「世の中の実相」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141224
ポーランドでの復権と日本」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141125
ジョージ・ケナンと日米同盟」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141121
「三つのテーマをまとめて記録」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141114
「日本人として恥ずかしい」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141102
「身勝手な断罪の末に」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141101
「E・サイード 対 パイプス父子」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141007
「ヨム・キプールに『ヨナ書』を」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141003
「「修復」の対象ではない?」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140929
「歴史に‘if’はない?」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140927
「献辞のない本のありがたみ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140923
「流行らない本を再読する意味」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140922
「示された解答に沿った人生?」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140920
「『レーニン主義の起源』が届く」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140919
「『ロシア・インテリゲンチア』」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140918
「『ロシア革命史』が届く」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140917
「焦るばかりが能でもない?」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140910
「改めて仰天したこと」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140808
「広島の原爆記念日の雑感」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140806
「左派ユダヤ系出版物“Forward”」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140718
「七夕の日に寄せて」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140707
「壮大なイデオロギーのなせる業」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140605
「かくして実現した出会い」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140508
「どこから道が逸れたのか」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140326
「その後の「マーク」氏」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131206
「騙される方が悪い」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131020
パレスチナ問題と日本の関与」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130923
「ある中東歴史家の回顧」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130712
「印象に残った記述から」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130630
「表面だけではわからないこと」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130629
「保守性に関する再考」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130625
「血は争えないもの」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130312
「国生みの淡路島へ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130203
「各々の職分をきっちりと守る」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130117
タカ派時代が平和を...」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121007
金環日食−世の不思議さ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120521
「日本に関心を寄せる西洋学者」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120507
「ダニエル・パイプス先生のこと」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505
「新たなツィッターを作りました」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120131
「前言を翻して」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120124

(リスト終)
英語版ブログは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Richard+Pipes%22)。

パイプス訳文を今年に入ってから三ヶ月半お休みしているが、もちろん、今でも依頼は届いている。訳文に没頭すると日常生活や自分の関心がおろそかになり、自分の読書を優先すると訳文が後回しになってしまう。
許してくださいね、ダニエル先生!パピ先生も奥様とご一緒に、どうぞ末長く、お元気でいらしてください。