ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

『朝日新聞』と反対の道を選ぶ

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ステージ風発
2014年6月27日


朝日新聞の哀れさ」


国際政治の中心・ワシントンなどでの長年にわたる取材・報道活動で培った目を通じ、米国や中国の動向をはじめとした、日々動き続ける世界情勢を読み解く。


かつて私は「日本国は国のあり方で岐路に立ったとき、朝日新聞の主張と正反対の道を選べば、だいたいうまくいく」と書いたことがあります。


まあ冗談半分でもありましたが、対日講和条約日米安保条約という戦後最大の課題では、そお[ママ]とおりでした。もしも日本が朝日新聞の主張の方に進んでいれば、破滅的な国難に直面したことでしょう。


「単独講和(実際には多数講和)は日本を孤立させる」
日米安保は日本をアメリカの戦争に巻き込む



いずれも朝日新聞の主張の基調でした。
実在はしなかった悪魔化のシナリオです。



目の前にある特定秘密保護法とかODA軍事関連解禁提案という、現実的で日本の国益に資する政策を、ねじまげ、引き伸ばし、ゆがめて拡大し、起きもしない悪の事態をいかにも起きるかのようにして喧伝する


その他にも実例は多々あります。
朝日新聞北朝鮮への集団「帰国」を煽ったことや、慰安婦問題での河野談話の虚構を大報道したことも、その範疇です。


日米共同のミサイル防衛にも朝日新聞は反対していました。


防衛庁防衛省になると、日本が前のめりの危険な軍国主義化へ進むと、主張していたのも朝日新聞です。


さてそんな背景で本日6月27日の朝日新聞朝刊をみると、こんどはODAについて外務省の有識者懇談会の提言に反対しています。


日本のODAを外国の軍隊に向けて、その直接の対象が戦闘や軍事そのものではなく、災害救助や人道支援であれば、供与しても構わないという趣旨の提言です。
これまでは目的はなんであっても受け手に軍が出てくれば、供与はできない、というのが日本のODAの方針でした。



しかしいまでは中国の軍事恫喝を受けるベトナムやフィリピンに海上警備の艦艇を供与することや、海軍が使う港の整備を援助することが求められてきました。いずれも日本にとってプラスになります。同じように中国の軍事恫喝を受けている日本が対中防御の連携を強めることは日本自身にとっての利益です。


しかし朝日新聞はこのODAの軍事関連部分の解禁には反対なのです。ただしこの反対はあまり強くありません。でも日本にプラスになることは、なんでも反対というパターンは背後に浮かび上がっています。


さてこうして朝日新聞の最近の論調をみると、とにかく反対また反対、いまの日本の政権が進めようとする主要政策にはすべて反対です。なにしろ安倍政権を倒すことが社是だそうですから、ふしぎはありません。



でもそれにしても、朝日新聞は安倍政権の国家安全保障会議設置、防衛費の増額、そして特定秘密保護法と、すべて常軌を逸したほどものすごい反対キャンペーンを展開してきました。


さらに集団的自衛権の行使解禁に対する朝日新聞の叩きキャンペーンも異様なほどのしつこさ、大げさ、さでした。自国の防衛を強めることがとにかく危険だとして反対するのですから、この新聞の帰属はどこの国かと、いぶかります。



でも肝心な点はどの案件も朝日新聞反対にもかかわらず、きちんと成立し、現実の日本国の政策になっていく、ということです。朝日新聞の狂気のようなキャンペーンは失敗なのです。安倍政権への国民の支持率を大きく下げるというような効果さえありません。

朝日新聞が安倍政権悪魔化の笛をピーヒョロ、ピーヒョロ、必死で吹いても、多数派は踊らないということでしょうか。



国民の多数の意思で選ばれた安倍政権が民主主義的な手続きに沿って進める一連の日本正常化の政策や措置、そのすべてに反対する朝日新聞です。


しかし日本国は粛々と前進する。その跡には朝日新聞の政権叩きの醜いゴミのような記事類の残骸が累々と横たわる。やがて中国の方から吹いてくる汚染の空気にそのゴミも吹き飛ばされて、消えうせることでしょう。


でも社是として全紙面を動員して、猛反対する案件がすべてみごとに成立していく


反対する側は哀れです。言論機関、言論人として、たとえ一瞬でも、もしかしたら、もしかしたら、自分たちの考えが根っこからまちがっている、とは疑わないのでしょうか


本日の朝日新聞への感想でした。

(引用終)
著者は、『産経新聞』ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131221)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140220)。
実体験に基づく説得力あるご著書を読んだ時に初めて、ストンと納得のいく現代日米関係史に出会ったように感じた。そして、日本のマスメディアおよび私の知る大学の論調のいかがわしさが、明快になった。
昨日、2012年3月22日に大阪梅田の書店で買い求めた宮田律中東危機のなかの日本外交:暴走するアメリカとイランの狭間でNHK出版2010年)をやっと読み上げた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121128)。中に、ダニエル・パイプス批判が名指しで書いてある(pp.62-63)のみならず、その記述が不正確だったり、言論の一部の表面だけを取り上げていたりしたため、そのことを入手直後にご本人に知らせた。そして、今年4月10日の会合直後にも(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140510)、日本から持参した何冊かの本に含めて、話の流れで当該ページを示そうかとも用意していた。
ところが、実際にご本人を目の前にすると、あまりにも馬鹿馬鹿しく、取るに足らない件のように思えてくるから不思議なものである。それに、結局は本書を差し出して見せるような会話の流れにはならなかった。日本に対しては、この種の悪口をほとんど相手にしていないようなのである。というよりも、そもそも相手にならない、といった感じ。むしろ悪口を書かれているご自身よりも、読者の私の方が気にしていたのだが、イスラエル批判やネオコン非難など、(あ、そんなこともあったねぇ)という程度。一生懸命喋っている私の顔ばかり、じっと微笑ましそうに見つめていて、日本の他の類似本などにも、まるで目もくれない様子だった。
この本の中には、パイプス先生の元上司や関係者や同僚や寄稿紙(誌)が具体的に列挙されているが、実はかなり間違いがあることに気づいた。原著者がご生存中に訳文をつくっていることの醍醐味は、ご本人に直接確認できることである。
それに、実は底流に沖縄やイラクの人々を前面に出した反戦思想が存しているのだが、何と軍事企業の中に、主人が勤務している企業名も列挙されていたのだった!(p.224)
一体全体、著者の主張通りに動いたとしたら、我が家も含めて、どれほど多くの「犠牲者」が創出されるのだろうか、そちらも是非とも考えていただきたい。
また、石橋湛山の話が出ている(p.238)。石橋湛山と言えば『朝日新聞』の松山幸雄氏を思い出す。『「勉縮」のすすめ』『国際対話の時代』『しっかりせよ自由主義』などを学生時代に読んだ。当時はそんなものかと思っていたものの、今やアマゾン情報によれば、ほとんど読まれていないようだ。恐らく極めつけは、鳴り物入りだった『鳩山から鳩山へ 歴史に学び、未来を診る』(2009年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100114)の予測外れが功奏しているのだろう。
あの頃は、アメリカ人指導者層と接することのできる日本人など超エリートに限られ、私とは無縁だとばかり思っていたのだが、時代が変わったのか、どういう風の吹き回しなのか、必ずしも当時のエリート・ジャーナリストの言が妥当だとばかりは言えないことが、徐々に、現実化しつつあるようだ。
さて、アスナール氏のスペイン語の著書(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140526)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140625)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140626)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140627)を少しずつ読み始めている。地方の独自性がはっきりしたラテン系のスペインを政治的にまとめ、経済を引き上げるには相当の力量が必要だっただろうに、やはりそこは毅然としており、目標が明確だ。特に、バスクも含めたテロに関しては、一切妥協しない態度が印象的だった。お目にかかった時の印象では、いわゆるスペイン風の華やかさや陽気さよりは、むしろ手堅さ、落ち着き、渋さ、真面目さといった威厳が出ていた。何よりも、上記の宮田氏とは対極にある政治理論だろう。