ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ひと休み

昨日、11月3日のいずみホールでの演奏会について書こうと思っていたのに(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121104)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121105)、結局は全部を書き切れませんでした。
今日こそは、と思っていたのですが、アメリカの大統領選の日に合わせて、マーガレット・サッチャーの本(“The Iron Lady: Margaret Thatcher, from Grocer's Daughter to Prime Minister”(Paperback)by John Campbell(2009))を読んでいたら、何と驚くべき事に、保守派だと言われるサッチャー氏とダニエル・パイプス氏が、その政治的知見において非常に似通っていることに気づき、すっかり予定が狂ってしまいました。この本は、サッチャー氏にまつわる映画(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120325)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120326)を見た数日前に大阪の梅田で買っておいたものです。
2時間ほど読んだところでメールを開いたら、何と、ちょうど読んでいた時間帯に6通もパイプス氏からメールが届いていました!10月半ばに送っていた10本ぐらいの訳文につけた私なりの感想やコメント付メールが、スパムメール扱いされていたとのこと。「全部には返事を書かないけど、たくさんのコレクションをどうもありがとうね」とあり、それでも、余程単純な(「どうぞお受け取りください」のような)ことしか書かなかったメール以外には、丁寧にお返事がついてきました。
(結局のところ、私もメール書式の乱れを心配していたのですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121104)、パイプス先生の方も、スパムメールだったのですね。これならばお互い様です。)
お返事も興味深かったのですが、パイピシュ先生から「あなたは月並みなんかじゃないよ!」とお褒めの言葉をいただいたのが、とってもうれしかったですね。そもそも、「アラブ人に関するこの論考文は、3月初旬に先生から翻訳の依頼をいただいてから初めて受け取ったものです。あれ以来、中東やアメリ外交政策に関する先生の観察、分析、および記述について、私は徐々に理解を進めて参りました。まだ、その範囲は限られていますけれども(it is still very limited in scope) 」と書いたところ、‘You are anything but limited!’と、主語を変えて意味を広げた上で、お褒めくださったのです。ありがたいことです。
単に英語ができるだけの翻訳だけではなくて、言葉を一つ一つ選びながら、時間をかけて訳しつつも、内容について非常に共鳴したり、一部、反論したり同意したり(「それは時と場合によると思います」「日本はそうじゃないですよ」「マレーシアでもよく似た事例があります」「このエピソードは、大変に楽しかったものの一つです。近い将来、このようなおもしろい経験談をもっと読みたいですね」など)するプロセスそのものが勉強になり、深い満足感と楽しみを味わえるひとときです。
明日こそは、演奏会の記録とパイピシュ先生とのメール交流について続きを書ければと願っています。