ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ヨム・キプールに『ヨナ書』を

今日明日はYom Kippur(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20081007)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090404)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120916)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120922)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120929)。この時期になると、ここ数年はずっと、マックス・ブルッフの『コル・ニドレイ』やエルンスト・ブロッホの『シェロモ』を聴くようにしている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080411)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090210)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120926)。
特にここ三年ほどは、ダニエル・パイプス先生のおかげで、直接ユダヤ系の方達と知り合いになれたので、世界情勢もさることながら、宗教的にも歴史的にも、さまざまな感慨を持って聴けるようになった。今も聴いているところ。古い演奏は、時の重なりも加わって、非常に渋くて味わい深い。
さて、ちょうどタイミング良く、昨日は時期に適った本が届いた。パイピシュ先生のお仲間学者のミッチェル・バード博士(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130102)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130121)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130308)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130401)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130503)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130907)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130923)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140306)の最新著。

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"Death to the Infidels: Radical Islam's W... " by Dr. Mitchell Bard (2014)(http://smile.amazon.com/dp/1137279079/ref=cm_sw_r_tw_dp_yjKlub1MFMMR4 …) arrived here yesterday.

(転載終)
この中には、パイピシュ先生の言葉も含まれている(pp.11, 264)。本書は、皆がまだぼんやりしていた頃、あるいは、イスラームなんて、とそっぽを向いていた頃に、既にパイピシュ先生が孤軍奮闘でアメリカ国内で、危機感を募らせながら警告を発していたテーマの展開実現型だろうか。ただ、いつも思うのだが、別にパイピシュ先生だけが一人で気づいていた現象ではなかったはずだ。マレーシアでは1960年代末頃から、キリスト教宣教師家系のアメリカ人学者が「マレーシアのイスラーム政策や教育・言語政策などを見ると、このままではよろしくない」と書いていた論文があった。実際、経済的には潤っているマレーシアだが、表面上はともかく、一皮めくれば確かに予言通りだった。だからこそ、いずれは共存しなければならないイスラームを理解するようにと、今度はキリスト教を広めるのではなく、地元のクリスチャンにイスラーム知識の啓蒙教育をすることが、キリスト教宣教師の役目になったのだ。
ただし、他宗教の理解をすれば、うまく平和共存できるという保証もなかった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080614)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090617)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110819)。昨今の世界現象を見れば、一目瞭然。人柄の穏和さはクリスチャンの方が上回っているかもしれないが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080620)、ここでも、ユダヤ系の方が先を賢く歩んでいる。
ところで、パイピシュ先生よりは、バード博士の方がバランスの取れた記述だと思う。たくさんのテーマを細かく短く書き散らすより、落ち着いて、どっしりした本でも書いてくださった方が、私の好みなんですが、パイピシュ先生!
ちょっと気難しく、古い資料も幅広く渉猟しての執筆なので、いろいろと意表を突かれる点が面白いのだが、背景をよく知らないと、先入観が邪魔して読みにくいかもしれない。今では、ツィッターなど短くセンセーショナルな方が応答がいい、とおっしゃる。私は断固反対。でも、それはパイピシュ先生がお決めになることだから、私は残念に思いながらも黙っている。
あれだけ大量に書いて来られたので、ちょうど世間では半数がリタイアするという定年の歳を迎えられたことだし、気力が持たなくなったのかもしれない。それに、世の中は、自分の考えていた方向とは逆の勢力が強く出ている。書けば書くほど、気が萎えるのかも、ね?昔の「孤立感にさいなまされていた」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140508)という時期の方が、力の入った長い論考文だったのだが。
ヨナ書を読んで、しばらく考えてみよう。

PS:実にタイミング良く、以下の本が届いた。二年前の入手はペーパー版(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)。今度はハードカバー版で、英国から届いた。献辞には(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140923)、改めてゾクゾクする。命を授け、ナチの手から救ってくださった亡きご両親に宛ててのものだ。80歳の時の自叙伝なので、込められた思いはひとしおだろう。歴史を生きるとは、まさにそれなのだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120115)。そして、そのご子息と直接につながりを持たせていただいている自分には、やはり同時代を生きる者なりの、何らかの役目以上の使命があるのだろうか。畏れ多く、恐れ戦いているが、毎日、本当に大切にしなければと痛感している。

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Lily2 @ituna4011

"Vixi: Memoirs of a Non-Belonger" by Richard Pipes (hardcover)(http://www.amazon.com/dp/0300101651/ref=cm_sw_r_tw_dp_cHOlub1KAF2ZD …) came to me from the U.K. today. (Second time!)

(転載終)