ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

一歩前進した『ヘラルド』裁判

今日付の英語版はてな日記‘Lily's Room’http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20080505)には、マレーシアのカトリック週刊新聞『ヘラルド』マレー語版での神の名の問題について、一応の勝利判決が出た旨、ニュースを掲載しておきました。当然の帰結とはいえ、裁判に持っていくのも、判決が出るのも、日本の感覚からはちょっと遅過ぎましたね。1980年代の段階で解決すべき問題でした。ともかく、よかったよかった、というところです。これも、3月8日の総選挙での結果が功を奏したのかもしれません。インターネットの影響力も大きいですね。
これで、6月の学会発表も、結果的に気抜けするような内容になりますが、とりあえず自信を持って挑めそうです。
明日は、2008年5月3日付「ユーリの部屋」の第二弾として、Nonie Darwish氏の著作から、最も私の関心を引いたテーマである、アラブ・エジプト社会における非ムスリム、特にユダヤ人とクリスチャンの社会的位置づけの具体例を書いてみたいと思います。同時に、この著作の主張に対して一定のバランスを添える意味で、アメリカで出版された手持ちの本の中から、元ムスリムのクリスチャン男性の著書を一冊と、ムスリムだけが宗教的信念に基づくテロを起こしているのではない証拠として、ハーバード大学の女性研究者のリサーチ著作を加えたいと思います。Nonie Darwish氏の本と一緒に送られてきた、アメリカのカトリック向けのイスラーム紹介の本(著者の一人が元ムスリムカトリック改宗者)の内容も、できるだけ概略を述べたいとも思っています。
では、どうぞお楽しみに!