ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

反知性主義だと黙らせる左派

EU離脱を巡る英国の国民投票に関して(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160625)、フェイスブックhttps://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)から時系列に転載。

2016年6月25日


次はオランダがEU離脱?彼の主張は、経済的な協力はいいが、政治的な協力はもうご免だ、ということのようです。
https://www.yahoo.com/news/dutch-anti-immigrant-party-chief-urges-nexit-referendum-122147202--business.html?soc_src=social-sh&soc_trk=fb

ヘルト・ウィルダース氏です。

2016年6月26日


このような調査が、なぜ日本では報じられない?
http://www.pewglobal.org/2016/06/07/euroskepticism-beyond-brexit/

ピュー・リサーチです。

2016年6月27日


全く同感。最初は私もかなり抵抗感があった人々でしたが、ここ数年かけて主張を見ていくうちに、一部を除き、徐々に理解できるようになってきました。レッテル貼りが一番いけませんね。
http://www.bbc.com/japanese/36619836?SThisFB%3FSThisFB



ボルトン国連大使は、EUの内情をご存じだからこそ、このように言えるのですよね?昨日見たNHKテレビの一方的な報道と全くレベルが違います。離脱を決めた人々を小馬鹿にしたような解釈が多過ぎる上、「想定外の結果」などと、不勉強を誇らしげに言っている日本のメディア。「アラブの春」の時も、「想定外」と偉そうに中東学者が会合で言っていた日本。どうにかならないのでしょうか?
http://therightscoop.com/david-cameron-made-a-huge-mistake-john-bolton-explains-the-history-leading-to-the-brexit/

フランスのル・ペン国民戦線アメリカのボルトン氏です。

2016年6月28日


多文化主義の推進者は「多様性は強さにつながり、文化が豊かになる」と一方的な利益ばかり強調していた。結局は、混乱や対立や分極化の可能性があったのに、無視された。
http://www.gatestoneinstitute.org/5195/sweden-rape

移民流入に伴うスウェーデンの社会悪化です。

2016年6月29日


トランプ支持者ではなく、英国離脱には理解を示したい私だが、同感する。
1. エコノミスト、大学研究者、ジャーナリストの言葉は分析ではなく大衆への侮辱ばかり
2. インテリは「大衆」を「低所得・低学歴のポピュリズムに毒された人々」と定義して、勿体ぶった表現を駆使して社会分析に見せかけた大衆への罵倒・侮辱を楽しんでいる
3. トランプ支持者や離脱派の中にも高所得・高学歴・高リテラシーの人達は存在している
4.実際には思考停止した不毛な文章を生産し続けたインテリの知的劣化こそが原因
http://agora-web.jp/archives/2019995.html



この分析を読んでもまだ、英国ではこの度、非インテリ層が離脱という誤った道を選んだと非難されるのでしょうか。
http://www.jpost.com/Opinion/Brexit-So-is-it-good-for-the-Jews-457906

EUイスラエルが、時々どのように扱われているか、ご存じですか。

この話題の極めつけは、またもや古森氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160623)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160624)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160625)。この路線で、私も成り行きを見守っていた。
日本の論客で最もいかがわしかった点は、国民投票前は「残留でしょうねぇ」と偉そうに論評していたのに、投票結果が出た途端に「英国の選択は正しい」と、180度手の平を返したような説を出した人が複数いたこと。見通しを間違えたならば、専門家として、まずは不明を恥じてお詫びすることから始めるべきなのに。結果にショックを受けたと正直に述べた論客はまだ誠実だったが、それでも現状分析がそぐわなかった。
一番滑稽だったのは、「これで大英帝国の終焉ですね」とコメントを出した某女性ジャーナリスト。
それどころか、昨日、離別を選んだ人達を「おバカさん」と揶揄してメーリングリストを送ってきた人までいた。これは非常に不愉快だった。娘さんとお孫さんがロンドン在住だということもあり、だからこそ、考えずに投票した英国の民度は低いなどと。そういう一方的な話こそが、こちらには至極迷惑だ。
英国も欧州も米国も、その影響を受ける日本も、これからが本当に大変だが、簡単に譲れない国のかたち(国体)、そして国に属する人々の歴史と誇りというものがある。経済以前に、その点が最も重要なのだが、まるで他人事のように、英国離脱を選択した人々を「反知性的で、社会階層が低くて、低学歴で低収入で、頭が足りないから間違った」と堂々とメディアで決めつける態度が目立った。極めて不快である。社会主義思想には、概してそのような失礼さがある。
ここ9年ぐらい、ずっと英語(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive)と日本語のブログを通して見守ってきたが、特に世界的なイスラーム復興現象とムスリム移民問題は、本当に深刻だ。対岸の火事どころではないのだ。
二十代の半ばに計四年間もムスリム圏で暮らし、その中で三年間は政府系の仕事をしていたからこそ、肌で感じた問題意識があるのに、ムスリム言語も読めない、読んだこともない人が、「ヘイト・スピーチはいけません」と偉そうに黙らせる。英領マラヤの話をしているのに、「オランダに留学していた時、インドネシアムスリムは」と蘭領東インドの話を持ち出して、黙らせる。英連邦コモンウェルスの一国としてのマレーシアの話をしているのに、「アジアだから」と黙らせる。9.11同時多発テロの秘密会合がマレーシアで開かれたことが調査報告書で世界的に有名になっているのに(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110926)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20130924)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20160630)、「マレーシアは穏健です」と黙らせる。
いい加減にしていただきたい。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47221


「英国のEU離脱、米国では「よくやった」の声も 改めて問われるEUの存在意義」
2016年6月29日
古森 義久


・英国が国民投票EU離脱を決めたことに対して、米国の一部では「英国が民主主義によって国家主権の回復を果たした」として歓迎する意見が登場し始めた。
・経済や金融の観点からだけ見るのではなく、英国があくまで独立した主権国家として自国民の意思でEU離脱を決めたことを評価し、「米国は英国と“特別な関係”を改めて強化すべきだ」と主張している。
・この数日の間に、米国内の保守派を中心に「英国がEUを離脱したのは、むしろEUの専横や硬直性に原因がある。英国は今回の選択によって主権国家としての独立を取り戻した」と評価する声が聞かれるようになってきたのである。
・この背景にあったのは、米国のEUへの不信感だ。つまり、EUの経済政策が社会主義的な方向に動き、安全保障でも米国から離れつつあることへの不信感が米国で広まっていた。


【ジョン・ボルトン氏(元国務次官)】<英国はEUを離脱し、米国はその離脱を支持せねばならない><ブレグジット(英国のEU離脱)勝利は真の大衆革命だ>
ボストン・グローブ紙などへの寄稿論文の見出し)
英国は長年、EUに国家主権を譲り渡し、国際的にも自主性、自律性を弱めてきた。その衰退は米国の利益にも反する。だから米国はブレグジットを歓迎し、支持すべきだ」
EUが進める『共通外交安保政策』(CFSP)は、EU各国が共同の外交政策や安保政策を推し進め、新たな多極グローバル秩序の構築を目指している。CFSPは、英国と米国の連帯を弱め、北大西洋条約機構NATO)の実効性を抑えることになる
「英国議会が成立させる立法の約60%は、EUの官僚機構が作成した法令を自動的に採択させられている。EUの要請と英国の要望との立法面でのギャップは、多くの英国国民に主権の喪失を感じさせてきた」


【ジョージ・ウィル氏(有力政治評論家)】<歓迎すべき英国の国家的地位の復活>
ワシントン・ポスト紙への寄稿論文の見出し)
「英国のEU残留派は、もし離脱すれば多くの困難が英国を襲うと唱えたが、効果はなかった。EUはいまや化石のようになり、その存続自体が問われている
「私たちは自分の土地で、自分の法律で、自分の価値観と自分自身のアイデンティティの下に生きていく。こんな意思表明がフランス国内でも広がってきた。イスラムの攻撃と移民の侵入がフランスの歴史を変えたというのだ」
「残留支持派の識者たちは『英国の離脱は孤立主義への後退だ』と述べる。だが、離脱こそが英国の主権国家としての前進なのだ。国家の地位の復活こそが、国家主権に基づく対外的な活動強化の大前提だからだ」


ウォール・ストリート・ジャーナル社説】<英国が独立を宣言する>< 欧州への新しい米国の取り組み>
(6月24日付、26日付の社説の見出し)
「英国の離脱はEUにとって、経済の成長と競争を促す市場に戻ることを促す警鐘とすべきだ。EUは1980年代後半から、規制強化、増税、過剰な環境保護、競争抑制などにとりつかれた超国家組織となり、生まれ変わろうとしなかったからだ」
「英国の離脱は米国にとって米英間の『特別な関係』を再強化し、NATOの再活性化を図る好機となる。“EU独自の安全保障体制の構築”という無駄な試みも止めることができる。米国は英国との二国間の自由貿易協定を目指すべきだ」
「過去の何世紀にもわたって英国が世界で強力な存在だったことは偶然ではない。英国はEUからの独立宣言によって、覚悟を決めた民主主義国がどれほど多くのことを達成できるか、改めて実証するだろう」
 ・日本のニュースメディアは、米国では官民ともに英国のEU離脱を否定的にとらえているかのような構図を伝えている。だが、以上のように歓迎し、EUのあり方に疑問を投げかける識者たちも存在するのだ。


・英国の著名な歴史学者アンドリュー・ロバーツ氏が、国民投票の1週間前にワシントンの有力な学術財団の賞を受けた際の演説からである。
「自国の法律の60%がブリュッセルEU本部で作られる現在のシステムを続けるのか、それとも英国国民が自ら法律を作るのか。6月23日の国民投票で、英国民がそれを決めるのだ」
英国内でテロを煽るイスラム系伝道師やテロ容疑者を追放する権利を取り戻すのか、それとも、EUの法律に基づいて、そうした人物たちを英国の資金で国内に居住させたままにするのか。国民投票は、英国民がそれを決めることでもある」
「英国国民は、EU官僚機構やIMF国際通貨基金)、世界銀行などから、EUを離脱すると貿易や金融がひどい損失をこうむるぞ、と長い間脅かされてきた。だが、それらの脅しによって、英国国民は萎縮することなく、むしろ独立を強く求めるようになった。この世界にはカネよりも重要なものがあるのだ
 ・日本の視点として、今回の英国のEU離脱には、経済や金融の次元を超えるこうした動因が存在することも認識しておくべきだろう。

(部分抜粋引用終)
以下の見解は、いかにもアメリカ保守派らしい。最後にデニス・プレーガー氏をどうぞ。

Town Hall (http://townhall.com/columnists/dennisprager/)
Why the Left Hates Referendums
by Dennis Prager
28 June 2016


One of the common laments of leftist commentators in Europe and America concerning Brexit is that holding referendums is a bad idea.
The most frequently expressed example is the contempt in which the left holds British Prime Minister David Cameron for having suggested the referendum in the first place.
But why would the left hate referendums? Doesn't it claim to represent "the people"? Isn't "power to the people" one of the most popular sayings of the left? Isn't the American left trying to abolish the Electoral College precisely because it isn't directly representative of "the people's" will?
One would imagine, therefore, that if anyone would welcome referendums it would be the left.
So, what gives?
The answers explain a great deal about the left.
First, the left cares about "the people" as much as the Soviet Communist Party cared about the workers. For the left, real people are either political fodder or, when they support the left,useful idiots.
The left loves power, not people.
Repeat: The left loves power, not people.
If that is not understood, the left is not understood.
The European Union is a perfect example. It is a left-wing exercise in controlling people -- in this case, entire nations. That great source of societal damage -- the faceless and nameless bureaucrat, in this instance located in Brussels, Belgium -- seeks to control as much of every individual European's life as possible. There is no limit to the number and extent of rules the EU passes.
To the left nations are archaic constructs, impediments to the left-wing ideal of a world without national identities. This utopia, governed ultimately by a worldwide Brussels -- the United Nations or something like it -- will be run by a secular totalitarian clergy consisting of left-wing parties; left-wing intellectuals in academia and the media; big corporations vying for government subsidies; and big labor, whose leaders embody the love of power. Fellow travelers include environmentalist and feminist organizations and the religious Left (to the extent that organized Western religion will exist in a left-wing-run world).
Since its beginning, the major, if not only interest the left has had in people is to control them.
That is the reason for the left's fear and loathing of referendums. Every referendum gives people who are not yet controlled by the left the exceedingly rare opportunity to exercise power.
That is what the people of California did when they voted to amend their state's constitution to define marriage as the union of one man and one woman. The left loathed the proposal, characterizing it as "hate." And after it was passed the left did what it always does when it can: used judges to overturn the popular will.

(End)