ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

捨てられる時

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アメリカが日本を捨てるとき』(PHP新書)古森 義久( http://www.amazon.co.jp/dp/B00LUSUPFG/ref=cm_sw_r_tw_dp_rmGpwb0V8S679 …)を1円で購入。今日届いた。

(転載終)

昨日(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151106)の補足を。
プロフィール欄にも書いたように、私は大学院推薦で国際交流基金の派遣でマレーシアに赴いた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070801)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100309)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110407)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120425)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140324)。1990年4月のことである。今の独立行政法人は知らないが、当時は、故高円宮殿下が総裁でいらっしゃった。もちろん私も、クアラルンプールで数メートル先で拝見したことがある。なんと気さくにお話になることかと、緊張しつつも非常に驚いた記憶が今でも新鮮だ。
この派遣に際しては、通常の旅券ではなく、深緑色の公用旅券を交付され、外交官に準ずる給与をいただいていた。どこの空港でも荷物検査はフリーパスで、職員から「ご苦労様です」と言われて気を引き締めたものである。
ところが、日本の親戚の集まりでは、私を見る度に「オラン・マレーシア、オラン・マレーシア」とか「土人土人」と言ってくるおじさんがいた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140403)。最初は何を言われているのか、なぜなのか理解できなかったが、立場上、黙っているしかなかった。
でも、今なら言わなければならない。私が教えていたマレー人の学生達の中には、王族や貴族の子弟も含まれていた。名前でわかるのである。では、翻って日本では、王族貴族の子弟を「土人」呼ばわりしてもいいのだろうか?それは、日本で言ったら、皇族の方々に「ジャップ」「黄禍」呼ばわりするようなものである。
一体全体、何の根拠があってそんなことを葬儀や法事の際に口走るのだろうか?
実は、任期終了後、「次は欧州へ」というお話も、東京のオフィスでいただいていた。同僚がポーランド、ドイツ、スペインに派遣されたので、私もその路線が充分に可能ではあった。ただ、せっかくのアジアの一国を、中途半端に上澄みだけでなぞって終わりたくないという気持ちが強く、辞退したのであった(『アジア・エートス研究会:その四十年の軌跡』あるむ 2003年 p.149)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070722)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071203)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080325)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121117)。
若い時に途上国を経験したら、次はステップアップとして先進国への派遣ルートがあるのに、なぜ「もう、この人、人生終わっているね」という勝手な判断になるのだろうか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100615)。
こういうことは、本来ならば、親がきちんと理解して、周囲に正確に説明すべきものでもある。自慢でも何でもない。ひとえに国益のためである。公用旅券の所持とは、そのような公の精神を持つということだ。
一体全体、何をしていたのだろうか?なぜ、みすみす人の足を引っ張るのだろうか?