ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

単純な頭をつくる新聞

朝、ラジオからシンフォニーが流れてきて、(何だか元気のいい演奏だわ)と思っていたら、案の定、フィラデルフィア管弦楽団だったことが後でわかった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080525)。フィラデルフィア在住のパイプス先生も(http://www.danielpipes.org/12625/)、年齢を忘れて(!)、このような街の雰囲気に活気づけられつつ、ますます意気盛んに言論活動に勤しんでいらっしゃるのだろうと思う。
どうも、私に訳文を依頼された2012年頃から執筆量がとみに増えたような気がする。(と思って、今リストを作ってみたが、論文やコラムやブログを合わせた本数は、イラク戦争絡みの2003年から2005年がピーク、映像は2002年と2013年がピークだが、2010年から2012年にかけても、お呼びがかかる回数が多かった。セキュリティ付きの大学講演は、2003年が最高で、2002年と2007年と2008年が多く、2010年以降は止めている。また、組織を率いる度に、書評が突然増える傾向にある。)もっとも、昔のビデオ映像などは、全部をウェブ公表しているわけではないだろうし、未完成および未公表原稿も相当あるようだから、即断はできない。また、本を出すのは2003年で一応終了とし、今は、別の企画に取り組んでいらっしゃるようだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140305)。
あの膨大なウェブサイトを偶然に発見したのが、2011年11月下旬。もうすぐ3年弱になる。主に文章と映像を通してパイプス先生の活動全般を知り、ご両親を含めた家族背景やお仲間学者達との交友関係を理解し、誰がパイプス批判を展開しているのか、その動機や理由は何かなども含めた全体像に納得がいくには、やはり私には、N氏との経験から紆余曲折を経て模索の10年が必要だったということかもしれない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141010)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141011)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141012)。
ところで、インドネシア語訳が新たに加わったことに気づく(http://www.danielpipes.org/languages/32)。一番初めの訳は誰が見ても不完全だが、それも証拠として全世界に向けて発信していらしたのだろうか。どのような背景を持つ人が何の目的で訳しているかも重要だ。それこそ、プロファイリングが必要なのかもしれない。

櫻井よしこ氏も、ますます意気盛んだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%DD%AF%B0%E6%A4%E8%A4%B7%A4%B3)。以下に部分引用を。

http://yoshiko-sakurai.jp/2014/10/16/5570

2014.10.16 (木)
「 朝日は脅迫も自己防衛に使うのか 」
週刊新潮』 2014年10月23日号
日本ルネッサンス 第627号


・10月7日の「朝日新聞」を読んで、言論機関としての同紙の土台が腐蝕しつつあると感じた。


・脅迫状やネット上の攻撃を奇貨として自己防衛を図るかのような、朝日の姑息な精神である。


・自由と責任は表裏一体だ。言論をもって主張する自由と、その言説に重大な疑義が生じた場合、説明し誤りを正す責任は、一体でなければならない。


・日本のメディア史上、これほどの深刻な濡れ衣を日本に着せた事例は他にないだろう。それでも、朝日は居直り、自らを被害者と位置づけ、自己防護に走る。朝日が終わりだと確信する理由は、この恥ずかしいまでの無責任さにある。読者に信頼され、内外への影響力を保持する言論機関としての朝日の生命は、社会党が往時の面影もなく衆議院で2議席ばかりの社民党となり、政党として終焉に近づいているのと同様、尽きつつある。


・戦前の朝日がどれだけ戦争を煽ったかは今更指摘するまでもない。広島、長崎への原爆投下の後でさえ、昭和20年8月14日の社説まで、一億総火の玉となって鬼畜米英と戦えと国民を煽動した。そして戦後は手の平を返した。


・戦後は専ら、自らの過去の責任に目をつぶり、戦前戦中の日本を悪とする論陣を張った。イデオロギーに凝り固まる余り事実を見ない。或いは自らの主張に沿った形で選択的に事実を取り上げる。時には捏造もいとわない。結果、絶望的な間違いを犯す


・冷戦時代、東西陣営の対立軸は、一党独裁と民主主義の対立だったにも拘らず、朝日はこれを社会主義と資本主義の闘いと捉えたとも、田久保氏は喝破する。資本主義はいずれ社会主義に敗れ、共産主義という理想の国家が実現するというイデオロギーを持ち続け、それが北朝鮮礼賛、中国の文革礼賛、ベトナム戦争での反米などにつながった。

「戦前の朝日」については、過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080315)を。「北朝鮮礼賛」については、過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120904)にも言及がある。偏向した新聞が、どれほど単純な頭を社会で生み出すかという悪癖については、過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130402)をどうぞ。
そう言えば、かなり前の投書欄に、棺桶には新聞を入れて欲しいという女性の投稿があった。冗談もいい加減に!