ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

トルコ航空の話から考える

最近の北朝鮮の核実験とベネディクト16世の退位表明について、イスラエルヘブライ語紙は、以下のように報道しているそうです。

http://www.mfa.gov.il


Summary of editorials from the Hebrew press


13 Feb 2013


(Israel Government Press Office)


Yisrael Hayom discusses North Korea's recent nuclear test and claims that "No country is as interested in the North Korean nuclear issue as Iran," and reminds its readers that "The Iranians have a fruitful cooperation with Pyongyang in missile technology and – as far as is known – in nuclear technology as well." The author believes that Tehran is closely following how the international community reacts, or not, to North Korea and says: "The Iranian regime also wants a winning card, a nuclear insurance policy. After the caprices of North Korea, the world will be unable to say, again, 'We didn't know.'"


The Jerusalem Post discusses the papacy of Benedict XVI, the first pope in seven centuries to relinquish the papacy before death, and notes that he “will be remembered as a true friend of the Jewish people.” The editor opines that “Benedict truly and sincerely wanted closer relations between the Church and Jews and worked to this end,” but adds: “his style, that of a German professor more comfortable in the world of books and ideas than in the world of people and mass communications, ultimately hurt his efforts.”


[Dror Zarasky, Eytan Gilboa and Boaz Bismout wrote today’s articles in Ma'ariv, Yediot Aharonot and Yisrael Hayom, respectively.]


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イランと北朝鮮のつながりは、かねてから知る人ぞ知る情報(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130108)。ベネディクト16世に関しては(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130213)、ユダヤ人と教会の関係改善の労をねぎらうと同時に、「ドイツ人教授としては、書物や思索の世界で生きるのが快適だったのだろう」と示唆されている点、さすがはと思いました。
さて昨日は、現状の重苦しい難題から少し逃れて気分転換するために、ダニエル・パイプス先生が何やらトルコ航空に関連して楽しげな情報を見つけてきて、公式サイトに公表されていました(http://www.danielpipes.org/blog/2013/02/fashion-at-turkish-airlines#comments)。メーリングリストでも2月12日付で送られてきていたので、早速訳して昨晩送信。

この話題は、先生の大量の著述の中で、再び、最も楽しかったものの一つでした。読みながら、邦訳しながら、私が何度笑ったか、先生はご存じないかもしれませんね。
これまでトルコ航空を利用したことは一度もありませんから、1947年以来、なぜトルコ航空の制服がそんなに頻繁に変わってきたのかもわかりません。特に、二つ目の写真の一本の足の意味が理解できませんでした!
私にとって、外国の航空会社を選ぶ際の最も重要な基準は、安全と治安、清潔さと衛生状況、時間厳守と効率性、客室乗務員のよい礼儀正しいマナーの質です。制服や食べ物や飲み物に関して、どの飛行機でも、私はあまり期待していません。豚肉なし、お酒なしでも、もしそれが現地の国民文化ならば、私には受け入れ可能です
」。

これは正直な私の意見です。(「期待していない」というのは、「文句は言わない」「不平不満はない」という意味です。)
数えてみれば、これまで国内便と国際便で利用した航空会社は計15。1985年3月に、初めて海外旅行なるものをしに、親に頼み込んで、妹と二人で中国南部(広州)と香港へ数日間行かせてもらいました。その時には確か日本航空で、当時は4時間で到着した記憶があります。
全日空も国内便と国際便の両方で利用しました。
外国のエアラインは、中国民航、キャセイ、マレーシア航空、シンガポール航空インドネシアガルーダ航空(ファーストクラス)、タイ航空、オランダ航空、ルフトハンザ(ビジネスクラス)、英国航空、エール・フランス、ユナイテッド航空、ノースウェスト航空、ウズベキスタン航空です。
予定と行き先を決定したら、後は時間と予算の兼ね合いで決めることがほとんどなので、(今度はこのエアラインに乗ってみよう)という冒険はしないし、そもそもできないのです。学生時代から、大韓航空(今は違うかと思いますが)やアエロフロートのような、評判の芳しくない航空会社は避けていました。また、日本人客室乗務員や日本語アナウンスは、英語さえあれば、必ずしも絶対に、ということではないというのが私の率直な感想。「日本人だから安心」という時代ではないからです。ただし、外国のエアラインでの働きぶりを拝見して、日本人乗務員は、丁寧だし真面目に一生懸命働く人が多いことに気づいてもいます。
で、トルコ航空とはご縁がなく、多分これからもないでしょう、というのが私の見立てです。というのは、だいたい、同じエアラインを繰り返して利用することが多いからなのです。恐らくパイピシュ先生などは、たくさんたまっているマイレージ等々を駆使して、上席を確保されているはずですが、日本の空路では、どうも公式サイトを見る限り、トルコ航空のエアホステスの写真が、私でも自信が出てくるような顔立ちの女性で、一瞬(う〜ん)と考え込まされてしまったからです。
トルコは伝統的に親日的だと言われ、東京や神戸のモスクもトルコ式のデザインだと聞いたことがありますが、どうしてこうなんでしょうか?
さて、パイピシュ先生。公式サイトでは、かつては西側の一同盟であり、イスラエルとも良好な関係だったトルコが、公正発展党を率いるエルドアン首相のイスラーム主義傾向によって、かなり変化してしまった状況を批判する立場から、トルコ航空をいささか揶揄しています。でも実は、トルコ航空をお楽しみだったようです。
私には、すぐさまお返事を寄こされました。

この文章を気に入ってくれて、とってもうれしいよ。本当に深刻な話題からひととき逃れることは、楽しいね。僕も、あの余計な足のことは不思議に思ったよ。12月にトルコ航空で飛んだけど、大変気に入った」。

ところが、翌日の今日、訳文アップを楽しみにしていたところが、いつの間にか、さらに楽しげな追加イラストと写真が間に挿入されているではないですか!先生、これじゃ、訳文を追加して追っかけていくだけで、一日が過ぎてしまいますよ!
そのイラストはトルコ語の一コマ漫画で、管制塔の着陸指示を聞く前に、神の恵みを仰ぐこと、管制塔をミナレットと呼べ、みたいな冗談です。パイピシュ先生は、アラビア語がとてもきれいですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120612)、トルコ語も若い頃、トルコで夏の講習を受けられたそうで、多分ご自分で訳されたのでしょうか、英語の説明がついていました。その上の写真は、これはちょっと笑うに笑えない、飛行機のコックピット辺りをきれいなスカーフで覆っているものです。誰が作った合成写真なのでしょうか。

ま、私にとっては、機内でお酒をいただくことはありますが、ビールやワインやブランデーやウィスキーのオンザロック程度で、気圧の関係で回りが早いため、地上ほどは飲めないのが残念です。搭乗時間の数時間前から空腹にしておき、本を読むか、考え事をするか、クラシック音楽を聴くか、寝ているのが、飛行機の過ごし方だと割り切っているため、運動不足の機内では、場合によっては食事も抜くことがあります。特にまずくて残した機内食というものには、これまで出会っていませんが、量が少なくておなかがすいた記憶が抜けきれないのが、ノースウエスト航空。後は、日本茶や緑茶入りおそばや抹茶アイスクリームのサービスも、ちょっとおもしろかったのですが、やはり機内食機内食。最近では、マレーシア航空で、着席次第すぐに運ばれてきた、強い香水をふりかけたホットタオルがなくなってしまいました。自分で消毒ティッシュを持参しているのですが、あのホットタオルは、昔は余計だと思っていたのに、なくなってみると残念だという、サービスの典型だと思われます。
何より、旅は健康と安全が第一。飛行機に乗ったからといって、高級な飲食を要求する気持ちには、私はなれません。地上に降りれば、おいしいレストランがたくさんあるのですし。
それに、イスラーム圏の航空機とはいえ、まさか外国人女性にまでスカーフを頭に巻くよう要求してくるとは思えません。客室乗務員が黒のスカーフをするのは、最近のマレーシア航空やガルーダ航空の国内便の一部路線ではありそうですが、それはその乗務員のチョイスであって、乗客である私に強いられた選択ではありませんから。
一方、ユダヤ・ジョークに倣って、ムスリム・ジョークやイスラミック・ジョークのようなものがたくさんできれば、我々非ムスリムとうまく共存可能なイスラーム改革の明るい兆しとなりそうなのですが。
今日は、バレンタインの日ということで、しばらく前に買っておいたチョコレートを主人に贈りました。これも、ここ数年、イスラーム圏では「異教の習慣だ」と禁じるお達しが出たそうで(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20100208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20120213)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20120214)、なかなかやっかいな時代に突入してきました。