ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ここでひと息(1)

「対話会合というのは、ある面で、大学の儀式、お祭りだからさぁ。外国に出てくるような先生達は、もう慣れているから、何言われても建前の答えを用意してあるよ。アメリカなんかだったら、みんなはっきりストレートに質問するから、鍛えられてるはずだよ。だけど、それと現実とは違うことが多いのは、当たり前でしょう?」とは主人の言。
たまたま、昨日のテレビで、ノーベル賞を受賞したバングラデシュグラミン銀行のムハマド・ユソフ博士の話を見ていたらしく、「結局、夢みたいな霞みたいな話をしている大学の先生より、同じムスリムでも、欧米留学した後で、自分の国の現実をしっかと見つめて、どうしたら少しでも問題解決できるか、具体的に実践して社会改善した先生の方が強いよ」と。
確かに、顔だけニコニコして、聞き飽きたようなプロパガンダの話よりも、喧嘩してでもいいから具体的で本音の話ができることを、対話会合では望んでいるのですが。フィンランドの大統領がアチェ問題の紛争解決に取り組んでいた頃、ぐちゃぐちゃだだをこねていた側に対して、「真剣にやれ!こっちは時間がないんだ」と机をたたいて怒ったこともある、という逸話を読んだことがあります。これだけ本気の方が、伝わるインパクトも強いでしょうねぇ。あの大統領は、なかなか率直でよかったです。もっとスマートなやり方をされるのかと思っていましたから。
さて、昨日新たに借りてきた本のリストです。
ブロッホ・フロム・ケーゼマン他(著)シュルツ(編)田口義弘他(訳)『私にとって聖書とは教文館1992年
マルク・シャガール(著)三輪福松/村上陽(通訳)『シャガール わが回想朝日選書2701985年
ピエール・ブロヴォワュール(著)幸福輝(訳)『パステルによるシャガールの聖書岩波書店1986年
伊熊よし子(著)『ヴェンゲーロフの奇跡共同通信社2000年
ヴェンゲーロフは、肩を痛めたからということで、ヴァイオリンをやめて指揮者に転向したそうです。その直前、来日コンサートでフジ子・ヘミングさんと共演する予定が新聞に掲載され、主人が行きたいと言っていました。何となく直感的に、行かない方がいいのでは、と思って私から却下したところ、しばらくして、実際にコンサートがキャンセルされました。こういう感覚はどこから来るのかわかりませんが、判断が正しかったということですね。転向したということは、どこかに無理があったということです。それを知りたくて借りてみました。

CDの方は、懐かしいものを2枚、借りました。
・『キーシン・ベスト・コレクションビクター1991年
・『吉野直子 ベスト・オブ・ベストフィリップス2003年

ここ数日、7月の割にひんやりしていて、とても過ごしやすいです。こういう夏ならいいのですが。