ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

安藤忠雄:知的体力も礼儀の一つ

昨晩、マレーシアとキリスト教と植民地支配の因果関係について、夢中になってしゃべっていたら、我が家のペット「ぴょんぴょん」が甘えた声で言い出しました。「ねぇ、ぼくもそんなに熱くなれるテーマがほしいよ。テーマちょうだい」。
いや、別にこっちは熱くなっているつもりはないんですけど。それに「テーマ」って、スーパーで売っているものじゃないの。お金出して買おうってもんじゃありません。それに、何も好きでやってるのではないのですから...。どちらかといえば、こんなに続くとは思っていませんでした。2,3年がんばれば、何とか形になって、次のステップに進めるものだと20代の頃は考えていました。甘かったですねぇ。やっぱり甘い...。
今日は、先月民博図書室で複写してきたマラヤ関連の宣教師の書簡(参照:2009年2月26日付「ユーリの部屋」)を読み、リストを作成していました。90年も前のものなので、タイプ打ちもかなり見にくくなっていますが、それも味があります。署名なし、あるいは署名の部分が消してある書簡も含まれ、解読がやっかいです。でも、それもこれも、楽しい作業かもしれません。
ぴょんぴょんの声がまた聞こえます。「ほら、楽しいんでしょ?ぼくも楽しみたいよ。テーマちょうだい」。「だめです。自分で探しなさい!」
今朝の朝日新聞で、2010年の国民読書年推進会議座長に就任された建築家の安藤忠雄氏が、実にいいことをおっしゃっていました。
「今も東京と大阪を往復する新幹線と、家でも夜一時間ぐらい本を読みます。いろいろな世界へ心の旅ができる。」「仕事がおもしろくなります。」「人間は知的体力も必要だから、子どものときに鍛えないと。知的体力も、社会人としての礼儀の一つですよ。」
わかった、ぴょんちゃん?まだ間に合うから、今のうちに、絵本でも読み始めなさい、ね!知的体力も礼儀作法なんだって。
というわけで、今日借りてきた本とCDは次のとおりです。
加藤周一日本文学史序説(上)平凡社1979年
杉野榮もう一つの京都 京のキリシタン史跡を巡る 風は都から三学出版2007年
(参照:2009年2月25日付「ユーリの部屋」)。
シベリウス・ベスト』ドンスク・カン(ヴァイオリン)・オスモ・ヴァンスカ(指揮)・ラハティ交響楽団(1999年)〔フィンランディア/トゥオネラの白鳥/春の歌/行進曲風に〈カレリア組曲〉より/伯爵夫人の肖像/アントニオ、不思議な姿をしたものたちの踊り〜劇音楽〈テンペスト〉より/ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための組曲/悲しいワルツ/劇音楽〈ペレアスとメリザンド〉/タピオラ〕
『交響組曲シェエラザード〉』リムスキー=コルサコフ/ボロディン/バラキレフ(作曲)・ゲルギエフ(指揮)・キーロフ歌劇場管弦楽団・フィリップス(2002年)
・『源氏物語幻想交響絵巻冨田勲(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団〔序の曲/歌「嵐吹く尾上の桜散らぬ間を心とめけるほどのはかなさ」/桜の季節〜王宮の日々(源氏の誕生)/歌「おもかげは身をも離れず山桜心の限りとめて来しかど」/祈祷師の住む北山の寺院/歌(若紫を思う歌)「ねは見ねどあはれとぞ思う武蔵野の露分けわぶる草のゆかりを」/美しい童女若紫/葵の上と六条の御息所/浮遊する生き霊/歌「橘の小島の色はかはらじをこの浮舟ぞゆくへ知られず」/浮舟と宇治川の雪/歌「橘の小島の色はかはらじをこの浮舟ぞゆくへ知られず」/出家/再び訪れる春〜桜の季節/歌〜コーダ「それもがと今朝開けたる初花におとらぬ君がにほひをぞ見る」/「新平家物語」(NHK大河ドラマ)〜テーマ〕

さてさて、3月8日の午後に迫ってきた西日本支部の学会発表の準備をがんばりましょう。ぴょんちゃんに笑われないように...。(←ぴょんぴょん「ぼく、ついて行ってあげようか」私「余計なことしなくていいの。おうちでお留守番してなさい。おやつ買ってきてあげるから」)