ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

音楽は祈りと心の慰め

それぞれの好みがあると思うので、一概には言えませんが、私にとっての大きな慰めは、やはり音楽。
もともとテレビをあまり見ず、普段はラジオに頼る暮らし。巨大震災発生後、1週間ほど止まっていたクラシック音楽番組では、最近、古典派やロマン派の曲をよく流してくださるようになりました。何とも粋な演出です。
昨日は、各方面で来日キャンセルが相次ぐ話の一部を書きましたが、一方で、こんな計画もあるようです(http://www.tokyo-harusai.com/program/page_785.html)。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会/NHK交響楽団/《東京春祭》震災チャリティー・コンサート実行委員会


後援:NHK 特別協力:サントリーホール 協力:財団法人日本舞台芸術振興会(NBS


東京・春・音楽祭−東京のオペラの森2011−


東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート〜
ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会
日時・会場:4.10 [日] 16:00開演(15:15開場)東京文化会館 大ホール


出演
指揮:ズービン・メータ
ソリスト:(調整中)
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ


曲目
ベートーヴェン交響曲 第9番 ニ短調 op.125

指揮者ズービン・メータよりメッセージ


今月のフィレンツェ歌劇場日本公演を無念にも途中で切り上げなければならなくなって以来、この偉大な国、日本を襲った未曾有の悲劇の後に、何かこの国の素晴らしい人々を助けられることがないかと考えておりました。

この度、厳しい苦境に立たされている多くの人々を勇気づける機会を与えてくださったNHK交響楽団、東京・春・音楽祭、そしてサントリーホールの皆さん、それにフィレンツェ歌劇場日本公演を主催したNBS(日本舞台芸術振興会)にも感謝したいと思います。


2011年3月27日
ズービン・メータ

指揮:ズービン・メータ Conductor: Zubin Mehta


1936年、ボンベイに生まれる。有名なコンサート・ヴァイオリニストでボンベイ交響楽団創立者でもあった父、メーリ・メータより最初に音楽の手ほどきを受けた。ほんの短期間ボンベイで医学部進学課程に籍をおいたものの、1954年にはウィーンに移り、ウィーン国立音楽大学でハンス・スワロフスキーに師事し、指揮を学ぶようになる。1958年、リヴァプール国際指揮者コンクールで優勝、タングルウッドのサマー・アカデミーでも賞を受賞。1961年までにはすでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、そしてイスラエルフィルハーモニー管弦楽団で指揮をしていた。これら三つのオーケストラとの共演歴はいずれもまもなく50年になる。


1961年から1967年までモントリオール交響楽団音楽監督を務める一方で1962年にはロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任、1978年まで在任した。1969年、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団の音楽顧問となり、1977年には音楽監督に就任、また1981年には同楽団より終身音楽監督の称号を授与された。この特別なオーケストラでは、五大陸にわたるツアーを含め、3000回を超えるコンサートを指揮してきた。


1978年にはニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任、同楽団の歴史の中では最長となる13年間、その任にあった。1985年からは、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場の主席指揮者を務めている。


1963年にモントリオールでの《トスカ》でオペラの指揮者としてデビュー。以来、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、ミラノ・スカラ座、シカゴやフィレンツェの歌劇場、そしてまたザルツブルグ音楽祭などで指揮をしてきた。1998年から2006年まではミュンヘンにあるバイエルン国立歌劇場音楽監督を務めた。2006年10月にはバレンシアにソフィア王妃芸術館を開館、現在にいたるまで同地で毎年開催される地中海音楽祭の総裁を務めている。


カール・ベームから遺贈された「ニキシュ・リング」をはじめ、授与された賞や名誉は多数にのぼる。フィレンツェとテル・アヴィヴの名誉市民であるメータは、1997年にはウィーン国立歌劇場、2006年にはバイエルン国立歌劇場、2007年にはウィーン楽友協会の名誉会員となった。
名誉指揮者の称号は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2001年)、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団(2004年)、ロサンゼルス・フィルハーモニック(2006年)、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(2006年)、バイエルン国立管弦楽団(2006年)から与えられている。


2008年10月には日本の皇室から高松宮殿下記念世界文化賞が授与された。


世界各国で才能ある音楽家の発掘と助成を支援し続けてもいる。弟のザリン・メータと共にボンベイにあるメーリ・メータ音楽財団の共同代表を務め、200人を超える子供たちに西洋のクラシック音楽の教育を行っている。テル・アヴィヴのブッフマン・メータ音楽学校はイスラエルの若い音楽家を育成すべく、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団と密接な関係を保っている。シュワラムとナザレ両都市において地元の教師たちやイスラエルフィルハーモニー管弦楽団の団員たちでアラブ系イスラエル人の若者たちを指導しようとする新しいプロジェクトも手がけている。


ズービン・メータ公式サイト  http://www.zubinmehta.net/


© G. Luca Moggi/New Press Photo/Teatro del Maggio Musicale Fiorentino

(引用終)

さすがはメータさん。やはり、いざという時の構えが違います(参照:2007年7月27日・2007年10月19日付「ユーリの部屋」)。