ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

少年老い易く学成り難し

近くの図書館から、新たに予約本が入ったとのご連絡がありました。これで、計4冊借りに行くことになります。
今朝は、『ユダヤ人から見た新約聖書』や『キリスト教の世界政策』などを、とてもおもしろく読みました。まだ、読みかけですが、早く続きに取り掛かりたいものです。やはりユダヤ系学者は優秀だなあ、その秘訣は、シナゴーグ(学校)での毎週土曜日の聖典の解釈勉強が根底にあるのではないか、と再認識させられました。そうしてみると、日本のキリスト教は、一部を除いて、信仰一筋を良しとするお人よしの傾向がなきにしもあらず、という気がします。また、旧約(ヘブライ語聖書)理解も、説教を聞いてこちらに疑問が残ったとしても、どこか丸のみさせるところがあったのではないでしょうか。一方、ユダヤ教では、聖書の解釈は一通りではないとされるようですが、その方がむしろ健全だという感じがします。

日本のキリスト教の弱体化と先細りに対する方策は、現在、緊急の課題です。アジア各国のキリスト教情勢から刺激を受けると同時に、ユダヤ教聖典解釈からも、学べるものは学び、吸収すべきなのかもしれません。

ところで、日課をきちんとこなしていると、なかなか本がじっくり読めず、本を読んでいると日課がなおざりになり...ということの繰り返しです。また、外出予定が入ると、当然のことながら、日課が流れていきます。それに、睡眠時間だけはしっかり確保しないと、頭が働かないタイプなので、結局のところ、「少年老い易く学成り難し」を文字通り生きていることになります。フルタイムの仕事を持っている方達は、どのようにやりくりされているのでしょうか。
昨日、たまたまチャンネルを回したところ、アグネス・チャンさんがNHKテレビに出演され、子ども買春防止を必死に訴えていました。日本語にたどたどしさの残る懸命さは、あの方の魅力でしょう。昨日の朝日新聞夕刊にも、アグネス・チャンさんが大きく掲載されていました。さすがは香港人、バイタリティにあふれ、前向きで向上心が強く、女性ならではのいい仕事をなさっている方だなあ、と改めて思いました。「子連れ出勤」などと揶揄されていた頃を振り返ると、アグネス・チャンさんの方が時代の先を悠々と歩んでいらしたことがわかりますし、日本社会がその分意識の上で遅れをとっていたんだな、と思います。三人のお子さんの国籍を分散させている危機意識も、香港出身ならでは、ですね。
その点、マレーシアを勉強し続けると、いろいろと見えてくるものがあります。例えば、サバ神学院の院長先生は、客家人のためか、しばしば香港へ出張されます。そこで、マレーシアのキリスト教の現状が語られ、さらに、最新の中国情勢がマレーシアに伝わるわけです。日本だけが、どこか仲間に入れず、という気もするのですが...。